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Interstage Service Integrator V9.6.0 Java EE導入ガイド
FUJITSU Software

1.3 インタフェースの設計

組合せによるシステム構築では、サービスの入出力項目の洗出し、各項目の内容の把握や項目に指定する値の確認といったインタフェースの設計が必要です。
複数のサービスと連携する場合、サービスごとに必要な項目を準備しなければならないため、調整作業やサービス利用側アプリケーションの開発が複雑になります。

ISIは、インタフェース調整の問題点を解消するために、「共通フォーマット」を作成します。
共通フォーマットは、複数サービスの入出力項目の重複を排除し、1つにまとめたものです。

図1.5 共通フォーマット

上図に示す共通フォーマットの例をもとに説明します。
名称の重複だけでなく、受付サービスの「住所」と請求サービスの「送付先住所」が同じ場合、共通フォーマットでは「送付先住所」にまとめます。
逆に、受付サービスの「住所」と支払サービスの「住所」が別のものならば、共通フォーマットでは別の項目「送付先住所」「会社住所」とします。

共通フォーマットを作成すると、複数サービスのインタフェースを1つのインタフェースとしてとらえることができます。サービス利用側アプリケーションからは、1つのインタフェースだけを意識するため、サービス利用側アプリケーションの構築の複雑さを解消できます。

実際にサービスを呼び出す場合、共通フォーマットと各サービス間のインタフェース変換(フォーマット変換)は、ISIが実施します。Formatmanagerを利用し、マッピング情報を定義するだけで、必要な情報だけをサービスに渡します。
不足している項目は、ISIのメディエータファンクションを利用して、サービスに渡す情報を追加します。