Solarisゾーンの共有IP構成の各ノングローバルゾーンには、それぞれ1つ以上の通信用IPアドレスが割り当てられます。各ノングローバルゾーンに割り当てられたIPアドレスは、物理インタフェース上に生成された論理インタフェースに付加されます。ただし、ノングローバルゾーンが使用する論理インタフェースは他のノングローバルゾーンに対して隠蔽されているため、ノングローバルゾーン上で動作するアプリケーションは、そのノングローバルゾーン上に割り当てられたIPアドレス(論理インタフェース)のみ利用可能となります。
以下に、Solarisゾーンの共有IP構成のネットワークインタフェース構成例を示します。
図C.1 共有IP構成のノングローバルゾーンのネットワークインタフェース構成例
各ノングローバルゾーンは、グローバルゾーンから個々に起動することで利用可能になります。
注意
各ノングローバルゾーンに割り当てられるIPアドレス(論理インタフェース)の生成/削除については、ノングローバルゾーンの起動/停止と連動してSolarisから行われます。ノングローバルゾーン起動時に対象となる物理インタフェース、または仮想インタフェースが存在しない場合は、そのゾーンは、通信することができません。伝送路二重化機能によりノングローバルゾーンのネットワークを高信頼化する場合は、ノングローバルゾーンが起動されるより前に仮想インタフェースの活性化を行う必要がありますが、システム起動時は伝送路二重化機能が先に起動されるため、ノングローバルゾーンとの起動順序をユーザが意識する必要はありません。