【形式】
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/dbghanet enable|disable|trace|stat
【機能説明】
HUB監視機能のデバッグ情報の採取の有無の指定とログ情報の出力を行います。採取されるデバッグ情報としては以下のものがあります。
pingコマンドの実行ログ
ping監視が無応答となり伝送路異常を検出した場合に、pingコマンドを実行し実行結果や送受信パケットを採取します。これらのログはネットワーク障害が発生した場合に、障害の発生箇所や原因の切り分けを行うのに役立ちます。pingコマンドの実行ログは、デバッグ情報の採取を有効にした場合のみ採取されます。
pingコマンドの統計情報
監視先に対するpingコマンドの実行時間の統計情報を定期的にロギングします。統計情報にはpingコマンドの実行時間の最大値、最小値、平均値、分布などが記録され、システムの負荷状態を判断するのに役立ちます。統計情報はデバッグ情報の採取の有効・無効にかかわらず採取されます。
これらの情報は、伝送路二重化機能のログ情報に出力され、hanet_snapコマンドで採取される情報に含まれます。
【オプション】
以下のオプションおよびパラメタが指定できます。
デバッグ情報の採取を有効にします。デバッグ情報を有効にした場合、pingコマンドの実行ログが採取されるようになります。
HUB監視機能のデバッグ情報の採取を無効にします。
pingコマンドの実行ログを記録した伝送路二重化機能のログ情報を出力します。
pingコマンドの統計情報を記録した伝送路二重化機能のログ情報を出力します。
【注意事項】
デバッグ情報の採取を有効とした場合、ログ採取のためNICやクラスタの切替えに要する時間が採取しない場合と比べて3秒~5秒ほど余分にかかります。また、切替えはログ採取のために実行したpingコマンドが失敗したか成功したかにかかわらず続行されます。
【使用例】
pingコマンドの実行ログの採取を有効にする場合
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dbghanet enable |
pingコマンドの実行ログの採取を無効にする場合
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dbghanet disable |
pingコマンドの実行ログを出力する場合
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dbghanet trace |
pingコマンドの統計情報を出力する場合
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dbghanet stat |