(1) 切断時(システムボード切離し)の動作
DRコマンドによる切断(drc -disconnect)を実行した場合、伝送路二重化機能のDR連携スクリプトにより、自動的に仮想インタフェースから該当システムボード上の実インタフェースが切り離されます。
なお、単一物理インタフェース構成の仮想インタフェース(sha0等)が定義されており、かつ、構成している物理インタフェースが切り離し対象のシステムボード上に存在する場合は、システムボードの切り離しはできません。DR連携スクリプトはメッセージを出力し異常終了します。
この場合は、切り離し対象のシステムボード上に存在する物理インタフェースで構成している仮想インタフェースを非活性化し、定義を削除した後、DRコマンド(drc -disconnect)を実行してください。
(2) 接続時(システムボード組込み)の動作
DRコマンドによる接続(drc -connect)を実行した場合、伝送路二重化機能のDR連携スクリプトにより、構成情報ファイルの記述内容にしたがって自動的に該当システムボード上の実インタフェースを、仮想インタフェースへ組込みます。
(3) キャンセル時の動作
DRコマンド実行中、何らかの要因により処理の中止をシステムが判断した場合、あるいは問い合わせに対して処理中止を指示した場合、システムにより実行中のDRコマンドのキャンセル処理が行われます。
伝送路二重化機能のDR連携スクリプトでは、切断のキャンセル処理として再接続処理を行い、切断前の状態に戻します。
【注意事項】
NIC切替方式の仮想インタフェースを構成する実インタフェースを含むSBの交換処理中(disconnect後、connectにより元の状態へ戻すまでの間)は、伝送路異常が発生してもNIC切替えはできないため、HUB監視機能は一時的に停止します。その後、SB交換完了後に自動的に再開されます。このため、SB交換中は伝送路異常は検出できません。
NIC切替方式の仮想インタフェースを構成する実インタフェースを含むSBの交換処理後、伝送路監視は必ず開始されます。
DR連携スクリプトでは、IPv6の仮想インタフェース、タグVLANインタフェースを二重化した仮想インタフェースの配下のNICの切離し・組込みをサポートしていません。DRコマンドによりシステムボードを切り離す場合は、以下の手順で、事前にシステムボードに搭載されたNICを冗長化構成から切り離してください。また、システムボードの組込み後は、冗長化構成への組込みを行ってください。
デュアルスタックの仮想インタフェースの場合
ifconfigコマンドで、IPv6の物理NICを削除してください。なお、DRの対象となるNICがプライマリインタフェースであり、かつ運用インタフェースである場合は、事前にhanetnic changeコマンドで、NICを切り替えてください。
IPv6ネイティブまたはタグVLANインタフェースの仮想インタフェースの場合
XSCF DRの場合と同様の手順で、NICを切り離してください。