ユーザがあらかじめ用意したコマンドを、システムの起動時や仮想インタフェースの活性化時などの特定のタイミングで実行することができます。
参照
設定方法については、“3.6.10 ユーザコマンド実行機能の設定”を参照してください。
注意
なお、高速切替方式の仮想インタフェースでは本機能は利用できません。
実行タイミングは、以下の通りです。
(1) NIC切替方式の場合
IPアドレス活性、非活性時のユーザコマンド実行
伝送路監視異常(LAN異常、HUB異常等)による自動切替えや、運用コマンド実行(活性、非活性や手動切替え)により、論理IPアドレス(論理IPアドレス引継ぎ機能使用時)または物理IPアドレス(物理IPアドレス引継ぎ機能使用時)の活性化や非活性化が行われた場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。
IPアドレスの活性、非活性に伴うアプリケーションの再起動や、特定ルーティング情報の設定、ARP情報の削除やMACアドレスの変更等を行いたい場合に使用します。
伝送路異常検出時のユーザコマンド実行
伝送路監視異常(LAN異常、HUB異常等)を検出した場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知したい場合に使用します。
待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行
待機パトロールによる伝送路監視異常や復旧等を検出した場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。システム管理者やアプリケーションに異常発生や復旧検出を通知したい場合に使用します。なお、hanetparamコマンドにより、待機パトロールの監視間隔(‘-p’オプション)または連続監視回数(‘-o’オプション)のどちらかを0に設定した場合、本ユーザコマンド実行機能を使用することはできません。
図2.34 IPアドレス活性,非活性時のユーザコマンド実行タイミング(論理IP引継ぎ機能) (続く)と図2.35 IPアドレス活性,非活性時のユーザコマンド実行タイミング(論理IP引継ぎ機能) (続き)に、NIC切替方式(論理IPアドレス引継ぎ機能)における、IPアドレス活性、非活性時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
図2.34 IPアドレス活性,非活性時のユーザコマンド実行タイミング(論理IP引継ぎ機能) (続く)
図2.35 IPアドレス活性,非活性時のユーザコマンド実行タイミング(論理IP引継ぎ機能) (続き)
図2.36 IPアドレス活性,非活性時のユーザコマンド実行タイミング(物理IP引継ぎ機能)に、NIC切替方式(物理IPアドレス引継ぎ機能)における、IPアドレス活性、非活性時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
図2.36 IPアドレス活性,非活性時のユーザコマンド実行タイミング(物理IP引継ぎ機能)
図2.37 伝送路異常検出時のユーザコマンド実行タイミングに、NIC切替方式における伝送路異常検出時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
図2.37 伝送路異常検出時のユーザコマンド実行タイミング
図2.38 待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行に、 NIC切替方式における待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
図2.38 待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行
(2) GS/SURE連携方式の場合
相手システムホットスタンバイ切替え時のユーザコマンド実行
GS側でホットスタンバイ切替えが発生した場合、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知したい場合に使用します。
図2.39 相手システムホットスタンバイ切替え時のユーザコマンド実行タイミングに、GS/SURE連携方式における相手システムホットスタンバイ切替え時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
図2.39 相手システムホットスタンバイ切替え時のユーザコマンド実行タイミング
(3) 伝送路二重化機能のサービスの場合
サービス起動時のユーザコマンド実行
システム起動時、またはresethanet -s コマンド実行時など、伝送路二重化機能のサービスが起動する際に、ユーザが指定したコマンドを実行します。
伝送路二重化機能のサービスの起動と連動して、任意のサービス/アプリケーションを、起動/再起動させる場合、または仮想インタフェースに対して静的経路を設定する場合に使用します。
セルフチェック機能でGLSの異常を検出した時のユーザコマンド実行
セルフチェック機能で異常を検出した場合、ユーザが指定したコマンドを実行します。システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知したい場合に使用します。