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WSMGR ソフトウェア開発キット V8 使用手引書
FUJITSU Software

4.4.5 DF WHATIS

転送状態の取得


【呼出形式(C)】

UINT  XWSIAPI
XWSI_DF_WHATIS(ReqHandle,ws_errno,request_mode,wait_time,trns_status)

USHORT           ReqHandle        リクエストハンドル
UINT            *ws_errno;        処理結果
USHORT           request_mode;    要求モード
USHORT           wait_time;       応答待ち時間
XWsiTrnsStat    *trns_status;     ファイル転送状態

【機能】

現在のファイル転送の状態をDUETファイル転送インタフェースに要求します。

転送実行状態、転送率、エラー発生事象などの情報を得ることができます。

WAITモードを指定することで、転送終了まで待つことができます。


【引数】

ReqHandle

WSMGR OPENコマンドによって得られたリクエストハンドル。

ws_errno

処理結果を格納する領域のアドレス。

request_mode

要求内容により2モード指定可能。

XWSIDF_REQSENSE (0): SENSE モード
ファイル転送実行中の状態、転送率を得ます。
すでにエラーなどの事象が発生しているときはその情報が通知されます。

XWSIDF_REQWAIT (1): WAITモード
指定された時間、エラーまたは転送終了の事象が発生するのを待ちます。

注)
コード変換エラーが発生してもファイル転送は継続されますが、その他のタイムアウト以外のエラー発生時は、転送は終了します。

wait_time

上記modeでWAITモード時の応答待ち時間
(単位:秒、0を指定した場合は無限待ち)。

trns_status

ファイル転送状態を格納する領域のアドレス。


【関数返却値】

XWSIWSAPI_GOOD

(0)

WSAPI が正常に処理されました。

XWSIWSOS_ERR

(1)

WSMGRでWindows API コールを行いその結果エラーになった場合、設定されます。また、そのとき受け取ったエラーコードをws_errno に格納します。

XWSIWSAPI_ERR

(2)

WSAPI が異常で終了したことを示します。
エラー詳細は、ws_errno に格納されます。


【出力】

ws_errno

関数返却値 = XWSIWSOS_ERR (1) のとき
Windows API コールから返されるエラーコードが格納されます。
エラーコードはWin32エラーコードが返ります。

関数返却値 = XWSIWSAPI_ERR (2) のとき
WSAPI のエラーコード一覧を参照してください。

関数返却値 = XWSIWSAPI_GOOD (0) のとき
意味を持たないのでアプリケーションで参照する必要はありません。

trns_status

ファイル転送状態。

1)trns_state

転送状態

XWSIDF_STIDLE

(0)

ファイル転送Idle/終了状態

XWSIDF_STTRAN

(1)

ファイル転送実行中

XWSIDF_STWAITP

(2)

パラメータ(DF SETPARA)待ち

注)
DF SETPARA完了後のXWSIDF_STIDLEは転送が終了したことを意味します。

2)trns_rate_unit

転送率の内容に対応した値
'%'(X'25') - パーセント
'B'(X'42') - バイト数

3)trns_rate

転送率


【注意事項】

ホストの状態や回線の状態によっては、DF_WHAITSでファイル転送の終了を確認した直後にKCインタフェースを使用するとエラー(2020DUET処理中にKCインタフェースをCALLしました)になります。このエラーは、ホスト処理や回線の状態により、ファイル転送の終了とホストからのインジケータの変更にタイムラグが発生するため起こります。

この場合は、もう一度KCインタフェースを発行してください。