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WSMGR ソフトウェア開発キット V8 使用手引書
FUJITSU Software

4.4.3 DF WAITSTART

ファイル転送の開始待ち


【呼出形式(C)】

UINT  XWSIAPI 
XWSI_DF_WAITSTART(ReqHandle,ws_errno,wait_time,trns_directon,host_inf)

USHORT              ReqHandle         リクエストハンドル
UINT               *ws_errno          処理結果
USHORT              wait_time         応答待ち時間
USHORT             *trns_direction    ファイル送受信区別
XWsiHostDataInf    *host_inf          ホストデータ情報

【機能】

ホストからのファイル転送開始を待ちます。このインタフェースはFEXPORT、FIMPORTなどのホストのファイル転送コマンドに対し、ホストからのファイル転送開始要求が来るのを待ち合わせるために使用します。また、ファイル受信時はホストからファイル転送に関係する情報が通知されるので、その内容をアプリケーションに通知します。

アプリケーションは、DF SETPARAを発行する前に、必ずDF WAITSTARTでファイル転送の開始を待ち合わせてください。


【引数】

ReqHandle

WSMGR OPENコマンドによって得られたリクエストハンドル。

ws_errno

処理結果を格納する領域のアドレス。

wait_time

応答待ち時間(単位:秒、0を指定した場合は無限待ち)。

注)
無限待ち指定にしたときは、ホスト側のトラブルなどで返ってこないことがあるので注意してください。

trns_direction

ファイル送受信区別を格納する領域のアドレス。

host_inf

ホストデータ情報を格納する領域のアドレス(受信時にセットされ、送信時は無効。NULL pointerを指定した時は、送受信に関係なくセットされません)。


【関数返却値】

XWSIWSAPI_GOOD

(0)

WSAPI が正常に処理されました。

XWSIWSOS_ERR

(1)

WSMGR でWindows API コールを行いその結果エラーになった場合、設定されます。また、そのとき受け取ったエラーコードをws_errno に格納します。

XWSIWSAPI_ERR

(2)

WSAPI が異常で終了したことを示します。
エラー詳細は、ws_errno に格納されます。


【出力】

ws_errno

関数返却値 = XWSIWSOS_ERR (1) のとき
Windows API コールから返されるエラーコードが格納されます。
エラーコードはWin32エラーコードが返ります。

関数返却値 = XWSIWSAPI_ERR (2) のとき
WSAPI のエラーコード一覧を参照してください。

関数返却値 = XWSIWSAPI_GOOD (0) のとき
意味を持たないのでアプリケーションで参照する必要はありません。

trns_direction

ファイル送受信区別
XWSIDF_RECV (0): 受信
XWSIDF_SEND (1): 送信

host_inf

ホストデータ情報

1)file_name

相手ファイル名: 65 バイト
最大65文字のASCIIZ文字列(文字列の最後がNULL)

2)data_length

相手ファイルの大きさ。
X'FFFFFFFF'の時はデータ長不明を示します。

3)rec_form

レコード形式。
XWSIDF_FIX (1): 固定長
XWSIDF_VARIABLE (2): 可変長

4)rec_length

レコード長。


【処理の注意事項】

NO OPERATEモードでファイル転送が起動されても、OPERATEモードと同じ動きをします。