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PRIMECLUSTER DR/PCI Hot Plug ユーザーズガイド

2.2.1 ディスクの切離し

  1. 事前チェック

    以下の手順により、切離し対象のシステムボードに接続されているディスクが、GDSによって冗長化されていることを確認します。(例は、切離し対象のディスクがsdドライバで制御されている場合です。)

    1. 切離し対象となるシステムボードに接続されているディスクの論理デバイス名を調べる。

      詳細は、“SPARC M10 システム ドメイン構築ガイド”または、“DR ユーザーズガイド”を参照してください。

    2. 対象ディスクがGDSの管理下にあることを確認し、SDXディスク名を調べる。

      # sdxinfo -D | grep c1t1d0
      disk   disk01  mirror  class01    grp01  c1t1d0   8493876  *          ENABLE  

      ここで、GDSの管理下でなかった場合は、他のソフトウェアで冗長化されているか、未使用のディスクであることを確認し、DRを実施してください。

    3. 対象ディスク以外に、ミラーを構成するACTIVEなスライスがあることを確認。

      # sdxinfo  -S  -o disk01
      OBJ    CLASS   GROUP   DISK    VOLUME  STATUS
      ------ ------- ------- ------- ------- --------
      slice  class01 grp01   disk01  v01     ACTIVE   
      slice  class01 grp01   disk01  v02     ACTIVE   
      slice  class01 grp01   disk02  v01     ACTIVE   
      slice  class01 grp01   disk02  v02     ACTIVE   

      対象ディスクの他にACTIVEなスライスが存在しないボリュームが含まれていた場合には、DRを行うことができません。

  2. システムボード削除前の処理

    1. 対象ディスクがSPARC M10の内蔵ディスクの場合(ZFSミラー方式以外)

      1. ミラーディスクグループからのディスクの切離し

        対象ディスクをミラーディスクグループから切り離します。

        # sdxdisk -D  -c class01  -g grp01  -d disk01
      2. ディスククラスからのディスクの削除

        対象ディスクをディスククラスから削除します。

        # sdxdisk -R  -c class01  -d disk01
    2. 対象ディスクがSPARC M10の内蔵ディスクではない場合(ZFSミラー方式以外)

      1. 対象ディスクをsdxswapコマンドで切り離す。

        # sdxswap  -O  -c class01  -d disk01
      2. 対象ディスクが正しく切り離されている(SWAP状態に変化した)ことを確認する。

        # sdxinfo  -D  -o disk01
         OBJ     NAME     TYPE    CLASS   GROUP   DEVNUM  DEVBLKS  DEVCONNECT STATUS
         ------ ------- ------ ------- ------- ------ -------- ---------- ------
         disk   disk01   mirror  class01  grp01  c1t1d0  8493876    *          SWAP
    3. 対象ディスクがシステムディスクで、GDSを使用してシステムディスクミラーリング(ZFSミラー方式)をしている場合

      1. ミラー構成の状態を確認する。STATEが全てONLINEになっていることを確認してください。

        # zpool status rpool
               pool: rpool
              state: ONLINE
               scan: resilvered 17.8G in 0h3m with 0 errors on Wed Apr 16 13:06:34 2014
             config:
        
                     NAME                               STATE     READ WRITE CKSUM
                     rpool                              ONLINE       0     0     0
                       mirror-0                         ONLINE       0     0     0
                         /dev/sfdsk/class01/dsk/v01     ONLINE       0     0     0
                         /dev/sfdsk/class01/dsk/v02     ONLINE       0     0     0
        
             errors: No known data errors
      2. 対象ディスクによって構成されているGDSボリュームをZFSミラーから切り離す。

        # zpool detach rpool /dev/sfdsk/class01/dsk/v01
      3. 切り離したボリュームを停止、削除する。

        # sdxvolume -F -c class01 -v v01
        # sdxvolume -R -c class01 -v v01
      4. 対象ディスクをディスクグループから切り離す。

        # sdxdisk -D -c class01 -g grp01 -d disk01
      5. 対象ディスクをディスククラスから削除する。

        # sdxdisk -R -c class01 -d disk01