Java EE 6運用環境では、サーバーインスタンスの実行に必要な資産をInterstage Java EE 6 DASサービスで集中的に管理しています。
これにより、サーバーインスタンスのデータのメンテナンスが極力排除されます。
資産の集中管理を実現するため、Java EE 6運用環境ではリポジトリの同期化処理を行っています。ここでは、リポジトリの同期化処理について説明します。
サーバーインスタンスは、それぞれのリポジトリキャッシュの定義情報や資産を参照して動作します。
リポジトリの同期化処理では、サーバーインスタンスの動作に必要な定義情報が、中央リポジトリから各サービスのリポジトリキャッシュにコピーされます。
中央リポジトリおよびリポジトリキャッシュについて、以下に説明します。
ドメイン全体の資産、サーバーインスタンスの実行上必要となる様々なデータを格納する領域で、以下のデータで構成されます。
domain.xml
定義情報(domain.xml以外)
「2.22.4 Interstage Java EE 6で使用するクラスの設定について」で設定するドメイン/サーバーインスタンスで使用するライブラリ(.jarファイル)やクラス(.classファイル)。
配備されているアプリケーション
アプリケーション用に生成されたファイル(EJBスタブなど)
サーバーインスタンスごとに存在し、中央リポジトリからコピーされたdomain.xmlなどの定義情報が格納されます。
リポジトリキャッシュの同期化処理の契機と対象は以下です。
契機 | 同期化対象 | 説明 |
---|---|---|
IJServerクラスタ、またはサーバーインスタンスの起動時 | 中央リポジトリのすべての資産 | |
起動しているIJServerクラスタ、またはサーバーインスタンスに対する配備時(ホットデプロイ) |
| |
asadminサブコマンド実行時 | asadminサブコマンドの更新対象ファイル(domain.xml、定義情報) | 同期化が行われるサブコマンドの詳細は各サブコマンドの注意事項および「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。 |