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NetCOBOL V12.0 PowerCOBOL ユーザーズガイド
FUJITSU Software

B.7.4 V1.0L10からの留意事項

PowerCOBOL V1.0L10で作成したプロジェクトを変換する場合、「B.7.1 V3.0以前からの留意事項」、「B.7.2 V2.0以前からの留意事項」および「B.7.3 V1.0以前からの留意事項)」に加え、以下のような留意事項があります。

表アイテム

V1.0L10では、表アイテムのセルがフォーカスを受け取ったときにEDITイベントが発生しました。

V1.0L20以降、表アイテムのセルがフォーカスを受け取ったあと、どれかのキーを押したとき、またはセルをダブルクリックしたときにEDITイベントが発生するように、仕様が変更されています。

V1.0L10で作成したプロジェクトを変換した場合は、そのままビルドすることにより、V1.0のときと同じように動作するアプリケーションを作成することができます。

ただし、本バージョンで、V1.0L10と同じように動作するアプリケーションを新規に設計する場合は、表コントロールのプロパティ設定ダイアログボックスで、以下の設定をしてください。

  1. 表コントロールのプロパティ設定ダイアログボックスを開きます。

  2. [列スタイル]タブの[列リスト]から、EDITイベントを発生させる列をすべて選択します。

  3. [自動編集状態]をチェック状態にします。

  4. OKボタンをクリックします。

PICTURE編集アイテム

V1.0L10では、PICTURE編集アイテムがフォーカスを受け取ったときにEDITイベントが発生しました。

V1.0L20以降、PICTURE編集アイテムがフォーカスを受け取ったあと、どれかのキーを押したときにEDITイベントが発生するように、仕様が変更されています。

V1.0L10で作成したプロジェクトを変換した場合は、そのままビルドすることにより、V1.0のときと同じように動作するアプリケーションを作成できます。

ただし、本バージョンで、V1.0L10と同じように動作するアプリケーションを、新規に設計する場合は、テキストボックスコントロールのプロパティ設定ダイアログボックスで、以下の設定をしてください。

  1. テキストボックスコントロールのプロパティ設定ダイアログボックスを開きます。

  2. [テキストボックス]タブの[編集状態になったとき]をチェック状態にします。

  3. [シングルライン]タブを開きます。

  4. [編集可能なラベルとして使用]をチェック状態にします。

  5. [フォーカス取得時に自動で編集状態]をチェック状態にします。

  6. OKボタンをクリックします。

POWERCOB.COB

V1.0L10では、POWERCOB.COBファイルを#INCLUDE文によりイベント手続き中に取り込んでいました。V4.0以降、POWERCOB.COBファイルを取り込む必要はなくなりました。

POWERCOB.COBファイルを取り込んでいるプロジェクトを変換し、そのままビルドすると、POWERCOB.COBファイルが見つからない内容の診断メッセージが表示されます。

この場合、イベント手続き中の「#INCLUDE "POWERCOB.COB"」を検索し、該当する行を削除してください。