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NetCOBOL V12.0 ユーザーズガイド(UNIX分散開発編)
FUJITSU Software

A.4.1 環境変数情報

COBOLプログラムは、その実行時に環境変数あるいは初期化ファイルから環境変数情報を取得することで、そのふるまいが変わります。

Windows版NetCOBOLとUNIX系システムのNetCOBOL製品では、実行時に参照する環境変数に次のような違いがあり、完全に互換性を持つものはほとんどありません。

環境変数名の形式

環境変数名は基本となる部分はほとんど共通ですが、Windows版NetCOBOLでは、しばしば環境変数名は@で始まります。

環境変数名の認識

Windows版NetCOBOLでは環境変数名に英小文字が含まれている場合があります。これはマニュアル表記上の問題で、実際は英大文字/小文字は区別されていません。これに対して、UNIX系システムのNetCOBOL製品では、環境変数は必ず大文字で指定しなければなりません。

指定可能な値

各プラットフォーム向けのNetCOBOL製品の機能差から、環境変数に指定可能な値が異なります。特にファイルのパスを指定する場合、パスを構成する文字が異なります。

これらの違いを踏まえた上で、以下に各プラットフォーム向けのNetCOBOL製品で実行時に有効となる環境変数の対応表を示します。

なお、表中の互換性状況の欄の記号は次の意味を持ちます。