富士通のCOBOL製品は、その製品体系がOSIV系とオープン系の2系統に分かれています。
OSIV系はANSI/ISO COBOL85規格を実装したCOBOL85という製品です。この製品は、他のミドルウェアとの連携機能の強化がいくつかの点で行われていることを除けば、言語としての機能追加はまったく行われていない安定した製品です。
これに対して、オープン系製品は、COBOL85規格の1989年追補機能やXPG仕様をサポートしたCOBOL85 V12L30を皮切りに、数多くの機能エンハンスにともなってバージョンアップを行い、現在では製品名もNetCOBOLに変わっています。
以下に、富士通のCOBOL製品の製品系列とその変遷を示します。
時期 (西暦) | 汎用機(OSIVシステム) | オープン系プラットフォーム | ||
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製品名 | 主な機能追加等 | 製品名 | 主な機能追加等 | |
1985 | COBOL85 | 初版提供開始 | ||
: | : | |||
1989 | V12L20提供開始 | |||
1990 | SQL機能対応 | |||
1991 | RDBII R/W対応 | |||
1992 | PowerCOBOL85 | Solaris、Windows対応 XPG仕様、組込み関数 | ||
1993 | トランザクション出口対応 | |||
1994 | ||||
1995 | 通信データベース機能対応 AIMエンハンス対応 | |||
1996 | ||||
1997 | PowerCOBOL97 | オブジェクト指向機能 | ||
1998 | ||||
1999 | ||||
2000 | ||||
2001 | NetCOBOL | |||
2002 | .NET Framework対応 | |||
2003 | Linux対応 | |||
2004 | ||||
2005 | Linux(Itanium)対応 | |||
2006 | ||||
2007 | Windows for Itanium対応 | |||
2008 | ||||
2009 | Windows for x64対応 Linux(64)対応 | |||
2010 | ||||
2011 | ||||
2012 | ||||
2013 | Solaris(64)対応 |