以下のようなアプリケーションを作成する場合は、通常のプロジェクトの設定のほかに、特別な設定が必要です。
CORBAアプリケーション
プリコンパイラを使用するアプリケーション
Webアプリケーション
COBOLプロジェクトマネージャを使用して、Interstage配下で動作するCORBAアプリケーションを作成することが可能です。
CORBAアプリケーションを作成するには、IDLソースファイルをプロジェクトに登録して作成する方法と、登録しないで作成する方法があります。
IDLソースファイルを登録する場合
COBOLプロジェクトマネージャの〔プロジェクト構成〕タブのツリービューで、最終ターゲットファイルを選択します。
〔編集〕－〔フォルダ作成〕メニューから“IDLファイル”を選択するとツリービューの最終ターゲットの配下に“IDLファイル”という名前のフォルダが追加されます。
〔編集〕メニューの“新規作成”または“追加”で、“IDLファイル”フォルダに、IDLソースファイルを登録します。
インクルードファイルがある場合は、IDLソースファイルを選択し、〔編集〕-〔フォルダ作成〕メニューから“インクルードファイル”を指定して、インクルードファイルのフォルダを登録します。さらに、インクルードファイルのフォルダに対して必要なインクルードファイルを〔編集〕メニューの“新規作成”または“追加”でツリーに登録します。
3.で登録したIDLソースファイルを選択して、〔編集〕メニューから“Interstage”を選択すると、〔Interstage〕ダイアログが表示されます。
表示された〔Interstage〕ダイアログに対して、必要な情報を登録します。
〔Interstage〕ダイアログの〔OK〕ボタンをクリックすると、プロジェクトマネージャの画面上に、IDLソースファイルに対する依存関係が表示されます。
図3.13 CORBAアプリケーション(IDLソースファイルを登録する場合)
その他の必要なファイルを登録します。
IDLソースファイルを登録しない場合
プロジェクト外でIDLソースファイルをIDLコンパイルし、生成したスタブファイルやスケルトンファイルをプロジェクトに登録してアプリケーションを作成する方法です。
COBOLプロジェクトマネージャの〔プロジェクト構成〕タブのツリービューで、最終ターゲットファイルを選択します。
〔編集〕メニューから“Interstage”を選択すると、〔Interstage〕ダイアログが表示されます。
表示された〔Interstage〕ダイアログに対して、スケルトンファイルまたはスタブファイル、およびその他の必要な情報を登録します。
〔Interstage〕ダイアログの〔OK〕ボタンをクリックすると、プロジェクトマネージャの画面上に、スケルトンファイルに対する依存関係が表示されます。
図3.14 CORBAアプリケーション(IDLソースファイルを登録しない場合)
その他の必要なファイルを登録します。
なお、プロジェクトマネージャでのCORBAアプリケーションの作成についての詳細は、“NetCOBOL ユーザーズガイド”を参照してください。
プロジェクトマネージャでは、各種のプリコンパイラを登録し実行することができます。
プロジェクトにプリコンパイラを登録する手順を説明します。
COBOLプロジェクトマネージャの〔プロジェクト構成〕タブのツリービューで、COBOLソースファイルを選択します。
〔編集〕メニューから“プリコンパイラ”を選択すると、〔プリコンパイラ設定〕ダイアログが表示されます。
図3.15 プリコンパイラ設定ダイアログ
表示された〔プリコンパイラ設定〕ダイアログに対して、必要な情報を登録します。
〔コマンド〕ページで、プリコンパイラ定義名、コマンド、コマンドパラメタを設定します。
〔入力〕ページで入力ファイル名を設定します。入力ファイルは複数設定できます。
〔出力〕ページで出力ファイル名の拡張子、必要であれば出力ファイルの格納先フォルダ名を設定します。出力ファイル名は、入力ファイル名の拡張子とフォルダ名を、ここで設定したものと置き換えたものが登録されます。
INSDBINFコマンドを使用する場合には、〔INSDBINF〕ページで〔INSDBINFコマンドを使用する〕チェックボックスをチェックし、中間ファイル名の拡張子、INSDBINFオプション、必要であれば中間ファイルの格納先フォルダ名を設定します。中間ファイル名は、入力ファイル名の拡張子とフォルダ名を、ここで設定したものと置き換えたものが登録されます。
〔プリコンパイラ設定〕ダイアログの〔OK〕ボタンをクリックすると、プロジェクトマネージャの画面上に、新規のフォルダおよびプリコンパイラに対する入出力ファイルが表示されます。
“インクルードファイル”フォルダをプリコンパイラの入力ファイルに対して作成し、インクルードファイルを設定します。
その他の必要なファイルを登録します。
なお、プロジェクトマネージャでのプリコンパイラを使用したアプリケーションの作成についての詳細は、“NetCOBOL ユーザーズガイド”を参照してください。
プロジェクトマネージャを使用して、Webアプリケーションを作成することができます。
Webアプリケーションを作成するには、Webアプリケーションウィザードを利用して、Webアプリケーションプログラムの雛型およびプロジェクトの情報設定を行います。
Webアプリケーションウィザードの使い方には、次の3つがあります。
Webアプリケーション開発用のプロジェクトとWebアプリケーションの雛形となるプログラムを生成する。
既存のプロジェクトに新しいターゲットファイルとして、Webアプリケーションを追加する。
既存のプロジェクトにすでに存在するターゲットファイルの構成要素にWebアプリケーションの雛形などを追加する。
ここでは、aについて説明します。
COBOLプロジェクトマネージャを起動して、〔ファイル〕メニューから“Webアプリケーションウィザード”を選択します。〔Webアプリケーションウィザード〕が表示されます。
図3.16 Webアプリケーションウィザード
Webアプリケーションウィザードは3つの画面と1つのダイアログボックスを持ちます。
画面1ではプロジェクト関連の情報を設定します。必要な設定をしたら、[次へ]ボタンをクリックします。
画面2では、実行ファイル名、使用するWebサブルーチンの種類など、生成するアプリケーションの雛形についての基本情報を設定します。必要な情報を設定したら、[次へ]ボタンをクリックします。
画面3では、ウィザードが生成するWebアプリケーションの雛形の生成方法を指定します。
各画面で必要な設定を行った後、[完了]ボタンをクリックすると、Webアプリケーションの雛形を構成する各種のプログラム資産が生成され、プロジェクトに追加されます。
生成された雛型プログラムに、必要なビジネスロジックを実装します。
WebアプリケーションおよびWebアプリケーションウィザードの詳細については、“COBOL Webサブルーチンユーザーズガイド”を参照してください。
