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NetCOBOL V12.0 ユーザーズガイド(UNIX分散開発編)
FUJITSU Software

2.3.2 クライアント側の環境設定

UNIX系アプリケーションを分散開発する場合、各開発者が使用するWindows版NetCOBOLにUNIXサーバと連携するための情報を設定する必要があります。ここでは、仮に次の条件で分散開発を行うものとして説明します。

なお、次の設定を先に行う必要があります。

2.3.2.1 サーバ連携情報の設定

サーバ連携情報の設定はCOBOLプロジェクトマネージャ から行います。

  1. スタートメニューから、COBOLプロジェクトマネージャを起動します。

  2. 〔プロジェクト〕-〔分散開発〕メニューから“サーバ連携情報”を選択すると、〔サーバ連携情報〕ダイアログが表示されます。

    図2.9 サーバ連携情報ダイアログの初期状態

  3. 〔追加〕ボタンをクリックするとサーバ連携情報の〔追加〕ダイアログが開きます。このダイアログから以下の情報を設定します。なお、[ホストでコード変換する]以降の設定の詳細については別途説明します(2.3.2.4 サーバ連携情報設定に関する補足事項)。

    [ホスト名]

    分散開発に使用するUNIXサーバのホスト名を指定します。ここで指定した名前が[サーバ連携情報]ダイアログボックスのホスト名一覧に表示されます。

    [ホストのアドレス]

    ネットワーク上のUNIXサーバを識別するための名前、または、IPアドレスを指定します。

    [ユーザ名]

    分散開発時に[ホストのアドレス]で指定したUNIXサーバに接続するためのユーザ識別名を指定します。

    [パスワード]

    ユーザ識別名に付与されたパスワードを指定します。

    [ホストでコード変換する]

    テキストモードでファイルの送信・受信をする場合に、ホストまたはクライアントのどちらでコード変換するかを指定します。詳細は後述します。

    [ホストのコード]

    UNIXサーバ側の日本語文字のコード系を指定します。以下の4種類から選択します。

    • EUC

    • EUC(U90)

    • シフトJIS

    • UTF-8

    [PASVモードでファイル転送をする]

    PASVモードでファイル転送をするか否かを指定します。チェックボックスをチェックするとPASVモードでファイル転送しますが、通常はその必要はありません。

    図2.10 サーバ連携情報の追加ダイアログの初期状態

  4. 最初に説明した条件で分散開発を行う場合、次のように設定します。

    図2.11 サーバ連携情報の追加ダイアログの設定例

  5. [確認]ボタンをクリックすると、設定したサーバ連携情報を使用してのUNIXサーバとの接続結果を確認することができます。[確認]ボタンによる接続結果の確認については、次で詳細に説明します。

  6. [OK]ボタンをクリックすると、サーバ連携情報が追加され、〔サーバ連携情報〕ダイアログに戻ります。

    ここで、〔サーバ連携情報〕ダイアログの[OK]ボタンをクリックすると、設定が保存されます。〔サーバ連携情報〕ダイアログの[キャンセル]ボタンをクリックすると、設定は破棄されます。

    図2.12 追加されたサーバ連携情報

2.3.2.2 サーバ連携情報の変更・削除

サーバ連携情報を変更・削除する場合、〔サーバ連携情報〕ダイアログの〔ホスト名一覧〕から対象となるホスト名を選択して、〔変更〕ボタンまたは〔削除〕ボタンをクリックします。各ボタンをクリックした場合の動作は次の通りです。

[変更]

選択したホスト名について、サーバ連携情報の〔変更〕ダイアログが開きます。〔変更〕ダイアログで可能な設定可能な項目は〔追加〕ダイアログと同じです。〔追加〕ダイアログの説明を参照してください。

[削除]

選択したホスト名が〔ホスト名一覧〕から削除されます。

いずれの場合も、最後に〔OK〕ボタンをクリックしなければ、設定の変更は保存されません。

2.3.2.3 サーバ連携情報による接続確認

サーバ連携情報の〔追加〕ダイアログおよび〔変更〕ダイアログにある〔確認〕ボタンをクリックすると、ダイアログ上に表示されているサーバ連携情報を使用したUNIXサーバへの接続が行われ、その結果が〔確認〕ダイアログに表示されます。

これによって、以下のことを確認することができます。

サーバ連携機能が使用可能か

次のいずれかの設定に誤りがある場合、

  1. サーバ側のサービス(ftpdまたはrexec)の設定

  2. サーバ連携情報で設定した次のような情報

    • [ホストのアドレス]

    • [ユーザ名]

    • [パスワード]

UNIXサーバとの接続に失敗した場合、次の形式のエラーメッセージが〔確認〕ダイアログの〔接続確認の結果〕に表示されます。

サービス名:エラーメッセージ

例えば、ユーザ名/パスワードなどに誤りがあった場合には、次のように表示されます。

図2.13 サーバ連携情報による接続確認による失敗時の例

UNIXサーバ側の環境

指定のサーバ連携情報で接続に成功した場合は、接続されたUNIXサーバ側の環境変数の設定を表示します。

図2.14 サーバ連携情報による接続確認による成功時の例

2.3.2.4 サーバ連携情報設定に関する補足事項

サーバ連携情報設定に関する補足事項として、ここでは次の2点について説明します。

コード変換の設定

Windowsシステムでは、日本語文字を表現するための文字コード系としてシフトJISが使用されています。開発するUNIXアプリケーションが日本語文字コードとして、EUCやUnicodeを使用する場合は、COBOLソースなどのテキストファイルを送信・受信する際に文字コードの変換が必要となってきます。

このための設定が、サーバ連携情報の〔追加〕ダイアログおよび〔変更〕ダイアログの次の項目です。

この文字コードの変換をUNIX系サーバ側で行うか、Windowsクライアント側で行うかを指定するのが、[ホストでコード変換する]チェックボックスです。チェックボックスをチェックすると、UNIX系サーバ側でコード変換処理が実行されます。チェックボックスのチェックを解除すると、Windowsクライアント側でコード変換処理が実行されます。

コード変換処理は、通常はシステムの提供するコード変換の機能を使用して行われます。しかし、Charset Managerが導入されているならば、これらの製品を使用してコード変換が行われます。

表2.11 コード変換の設定と変換プログラム

[ホストでコード変換する]の設定

指定しない場合

指定した場合

UNIXサーバ側へのCharset Managerの導入

UNIXサーバ側へのCharset Managerの導入

No

Yes

No

Yes

Windowsクライアント側へのCharset Managerの導入

No

Windowsシステムの提供するコード変換プログラム

Windowsシステムの提供するコード変換プログラム

UNIX系システムの提供するコード変換プログラム

UNIX系システムに導入したCharset Manager

Yes

Windowsシステムに導入したCharset Manager

Windowsシステムに導入したCharset Manager

UNIX系システムの提供するコード変換プログラム

UNIX系システムに導入したCharset Manager

PASVモードでのファイル転送

COBOLプロジェクトマネージャが、UNIXアプリケーションの分散開発支援のために提供するサーバ連携には、ftpというファイル転送プロトコルが使用されています。

しかし、分散開発に使用するUNIX系サーバがファイアウォールの外にあるなどの理由から、デフォルトの設定ではftpプロトコルを使用して、UNIX系サーバに接続できない場合があります。

このような場合、サーバ連携情報の〔追加〕ダイアログおよび〔変更〕ダイアログの次のチェックボックスをチェックしてください。

2.3.2.5 Windowsファイアウォールの例外設定

“Windowsファイアウォール”が有効となっている場合、UNIXプログラムの分散開発に使用する次の機能が使用できなくなります。

この問題を回避するためには、次の表に示すプログラムを“Windowsファイアウォール”によるチェックの対象外とするように設定を変更します。

表2.12 Windowsファイアウォールに例外として登録するプログラム

No

プログラム名

格納フォルダ

備考

1

F3BHSTBD.exe

NetCOBOLインストールフォルダ

ファイルの送受信

ターゲットビルド

2

COBRDC32.exe

NetCOBOLインストールフォルダ

リモートデバッグ

回避方法

以下の手順で、"F3BHSTBD.exe"および"COBRDC32.exe"を例外として登録します。なお、機能を使用しないのであれば、対応するプログラムを登録する必要はありません。

  1. [Windowsファイアウォール]設定画面の[例外]タブにおいて、[プログラムの追加]をクリックしてください。

  2. [プログラムの追加]ダイアログの[参照]ボタンから、NetCOBOL製品のインストールフォルダに存在する"F3BHSTBD.exe"を選択し、[OK]ボタンをクリックして項目を追加してください。

  3. "COBRDC32.exe"を上記と同様に選択し、[OK]ボタンをクリックして項目を追加してください。

    図2.15 [Windowsファイアウォール]設定画面と[プログラムの追加]ダイアログ

スコープの変更について

上記の方法で、必要なプログラムを“Windowsファイアウォール”によるチェックの対象外として登録した場合、そのプログラムに対するスコープを変更することによって、セキュリティを強化することが可能です。スコープの変更は、次の手順で行います。

  1. [Windowsファイアウォール]設定画面の[例外]タブに登録されているプログラムから、スコープを変更するプログラムを選択し、[編集]ボタンをクリックします。

  2. [プログラムの編集]ダイアログが現れるので、その[スコープの変更]ボタンをクリックしてください。

  3. [スコープの変更]ダイアログで、[ユーザのネットワーク(サブネットのみ)]を選択、または、[カスタムの一覧]を選択します。

  4. [カスタムの一覧]を選択した場合、対象コンピュータのIPアドレスを設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    図2.16 [Windowsファイアウォール]設定画面と[プログラムの編集]ダイアログ

    図2.17 [スコープの変更]ダイアログ