UNIX系サーバ側で実行される操作は、環境変数を始めとするUNIX系サーバ側の環境設定に影響を受けます。このため、各作業に必要な環境変数を適切に設定する必要があります。
リモートデバッガによるCOBOLプログラムのデバッグ時に有効となる環境変数の設定は、リモートデバッグの方法によって異なるので“2.1.3 リモートデバッグの概要”の中で説明します。ここでは、プログラム資産の送受信からターゲットビルドに至る過程で有効となる環境変数の設定について説明します。
プログラム資産の送受信からターゲットビルドに至る操作は、実際は次の図に示すような流れで行われています。
有効となる環境変数は、WindowsクライアントからUNIXサーバに接続する際に用いたユーザのログイン環境で設定されるものです。
システム | ログインシェル | 設定ファイル |
---|---|---|
Solaris(32) | csh使用時 | .cshrcまたは.cshrcから呼び出すシェルスクリプト |
Linux Linux(Itanium) | bash使用時 | .bashrcまたは.bashrcから呼び出すシェルスクリプト |
csh(tcsh)使用時 | .cshrcまたは.cshrcから呼び出すシェルスクリプト |
このため、プログラム資産の送受信からターゲットビルドに至る操作で必要となる次のような環境変数は、予め分散開発に使用するユーザのログイン環境に設定しておく必要があります。
COBOL資産の送受信時に行うコード変換プログラムのための環境変数
COBOLソースの翻訳のための環境変数
COBOLプログラムのリンクのための環境変数