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NetCOBOL V12.0.0 リリース情報
FUJITSU Software

3.2 NetCOBOL運用環境

ここに記載する情報は、以下の製品に適用されます。

表3.2 NetCOBOL運用環境のプログラム修正一覧

項番

V/L(注)

P番号

現象

1

V90L10

V11.0.1

PH06622

以下の条件のとき、COBOLプログラム実行時にFORMAT句なし印刷ファイルのREDEFINES句を指定した項目を含む集団項目の出力で、CHARACTER TYPE句またはPRINTING POSITION句が有効にならず、指定した印字属性または印字位置が正しく出力されません。

UNICODEアプリケーションの場合、上記現象に加えて、以下の現象が発生する場合があります。

  • 実行時メッセージ

    • 実行時メッセージ「JMP0320I 'CNVER=xx'」が出力される

  • 日本語項目の文字化け

    • 日本語項目に格納したデータの印字結果が文字化けする

[条件]

  1. FORMAT句なし印刷ファイルを使用している。かつ、

  2. 帳票出力に連携製品を使用せずにプリンタに直接出力している。かつ、

  3. WRITE文に指定したレコード項目またはWRITE文のFROM句に指定したデータ 項目がREDEFINES句を指定したデータ項目を従属する集団項目である。かつ、

  4. 3.のREDEFINES句を指定した集団項目に次のいずれかを記述している。かつ、

    • 従属する集団項目がある。

    • 従属する日本語項目がある。

    • 従属するデータ項目に有効となるCHARACTER TYPE句を指定している。(*1)

    • 従属するデータ項目に有効となるPRINTING POSITION句を指定している。(*1)

  5. 3.のREDEFINES句を指定した集団項目以降の3.と同じレベル番号に次のいずれかを記述している場合。

    • CHARACTER TYPE句を指定した基本項目または集団項目がある。

    • PRINTING POSITION句指定した基本項目または集団項目がある。

    • 従属するデータ項目に有効となるCHARACTER TYPE句を指定している集団項目がある。

    • 従属するデータ項目にPRINTING POSITION句を指定している集団項目がある。

(*1):次のいずれかの項目にREDEFINES句を指定した場合、翻訳時にJMN2224I-W が出力され、項目に指定したCHARACTER TYPE句またはPRINTING POSITION句が無効であることを警告されます。

  • CHARACTER TYPE句指定またはPRINTING POSITION句を記述したデータ項目

  • CHARACTER TYPE句またはPRINTING POSITION句が有効になるデータ項目を従属する集団項目

[現象が発生するプログラム例]

DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01  DATA1.
  03  DATA2.
    05  DATA31.
      07  DATA31A   PIC X(10).
    05  DATA32  REDEFINES DATA31.
      07  DATA32A.                          *>発生条件4
        09  DATA32A1  PIC X(5).
        09  DATA32A2  PIC X(5).
    05  DATA33.                             *>発生条件5
       07  DATA33A    PIC N(5) MODE-1.
PROCEDURE DIVISION.
    WRITE PRINT-REC FROM DATA1 AFTER PAGE.  *>発生条件3

2

V11.0.0

V11.0.1

PH08039

以下の条件の場合、COBOLアプリケーションの実行時に、OSIV系形式の実行時パラメタの受け取りデータ項目に不定な値(*1)が格納される場合があります。

  1. COBOLソース中に、OSIV系形式の実行時パラメタを受け取る記述をしている。かつ、

  2. 翻訳オプションRCSを指定していない。または、翻訳オプションRCS(SJIS)を指定して翻訳している。かつ、

  3. 主プログラムを以下のNetCOBOLで翻訳している。かつ、

    • Windows x86 NetCOBOL V11.0より以前

  4. Windows NetCOBOL V11.0以降のランタイムシステムで実行している。かつ、

  5. 環境変数@CBR_CONVERT_CHARACTERの指定なし、または
    “ICONV”または“FJ_ICONV”を指定している。かつ、

  6. OSIV系形式の実行時パラメタにSJIS範囲外の文字(*2)を指定して実行した場合。

*1: 代替文字(_)が格納されるべきところに、意図しない文字が格納されます。値はメモリの状態により異なります。

*2: Unicode固有文字

3

V11.0.0

V11.0.1

PH10390

以下の条件の場合、COBOLアプリケーションの実行時に、DISPLAY-OF関数で後置空白を含む日本語文字を英数字文字に変換すると、後置空白が除去されずに変換されてしまうことがあります。(注)

注) 発生頻度はメモリの状態に依存します。

  1. 次のいずれかを指定してUnicodeアプリケーションを作成している。かつ、

    • 翻訳オプション RCS(UTF16)またはRCS(UCS2)を指定して翻訳している。

  2. 翻訳時のコンパイラのバージョンがV10.1~V10.5(*)である。かつ、

  3. 実行時のランタイムシステムのバージョンがV11.0以降である。かつ、

  4. DISPLAY-OF関数を使用している。かつ、

  5. DISPLAY-OF関数の引数に後置空白を含む日本語文字を指定している場合。

*: Windows(x86) NetCOBOL V10.0、V10.1、V10.2、V10.3またはV10.5

注:V/Lは障害が存在する範囲を示します。