タイムアウト時間の設定の目安について、説明します。
■最大トランザクション実行時間
リクエストの処理時間が最大トランザクション実行時間を超えると、データベースとのコネクションが切断されるため、最大トランザクション実行時間を以下の式が成立するように設定する必要があります。
最大トランザクション実行時間> ( サーバアプリケーションの処理時間 + リトライ間隔(注) ) × ( リトライ最大回数(注) + 1 ) |
注) リトライ最大回数、リトライ間隔はアプリケーション動作定義ファイルで指定します。
参照
リトライ最大回数およびリトライ間隔の詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“アプリケーション動作定義ファイルリファレンス”を参照してください。
■待ち時間
データベースからの応答が待ち時間を超えた場合、データベースとのコネクションが切断されます。データベースから受信するデータ量や、トランザクションの排他待ち時間を考慮して値を設定します。
■無応答時間
サーバアプリケーションが無応答時間を超えてデータベースの操作を行わなかった場合に、データベースとのコネクションが切断されます。無制限にするか、サーバアプリケーションの処理時間+リトライ間隔以上の値を指定します。
■最大接続時間
コネクションの接続時間が最大接続時間を超えた場合に、データベースとのコネクションが切断されます。無制限にするか、最大トランザクション実行時間以上の値を設定します。
注意
最大接続時間または無応答時間に値を設定した場合、コネクションプーリング機能によりプーリングされているコネクションについても設定値に従い切断されます。コネクション再接続機能を利用しない場合かつコネクションが切断されている場合には、サーバアプリケーションの呼び出し契機もしくはデータベースの操作時にエラーとなりますので、無制限を指定するか、時間を設定する場合にはコネクションの再接続機能を使用してください。