ページの先頭行へ戻る
Interstage Business Application Server チューニングガイド
FUJITSU Software

10.2.1 タイムアウト時間の種類

データベース製品によって、設定できるタイムアウト時間の種類が異なります。

Symfoware使用時のタイムアウト値

Symfowareデータベースとの接続中のタイムアウトについては、トランザクションで使用可能な実行時間とサーバからのデータ受信待ち時間を設定できます。
詳細は、“Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(埋め込みSQL編)”および“Symfoware Server セットアップガイド”を参照してください。

設定箇所

クライアント用の動作環境ファイルに指定します。クライアント用の動作環境ファイルの作成方法については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”に記載している“非同期アプリケーション連携実行基盤編”の“クライアント用の動作環境ファイルの作成(Symfowareの場合)”を参照してください。

設定項目

以下に設定項目の一覧を示します。

設定項目

説明

省略値
設定範囲

設定方法

最大トランザクション実行時間
(TRAN_TIME_LIMIT)

1つのトランザクションで使用可能な時間を指定します。単位は秒です。0を指定すると無制限になります。指定時間を超過した場合には、トランザクションをロールバックして、接続中のコネクションを切断します。

0(無制限)
0~32767(秒)

TRAN_TIME_LIMIT=(最大トランザクション実行時間)

定義例:
TRAN_TIME_LIMIT=(360)

Symfowareのシステム用の動作環境ファイルで定義することで、データベースシステム全体の共通として設定できます。

注意

Symfowareの利用者制限機能を利用している場合には、本項目で最大のトランザクション実行時間を設定することができません。“Symfoware使用時のタイムアウト値(利用者制御機能を利用している場合)”を参照してタイムアウト値を設定してください。

待ち時間
(WAIT_TIME)

サーバからのデータ受信の待ち時間を指定します。
単位は秒です。
このパラメタで指定された時間内に、サーバからのデータが受信できなかった場合、実行中のSQL文はエラーとなり、コネクションは切断されます。
0を指定した場合、データが受信できるまで待ちます。

0(無制限)
0~32767(秒)

WAIT_TIME=(待ち時間)

定義例:
WAIT_TIME=(360)

Symfoware使用時のタイムアウト値(利用者制御機能を利用している場合)

Symfowareデータベースとの接続中のタイムアウトについては、トランザクションで使用可能な実行時間と、Symfowareデータベースがサーバアプリケーションから次の処理依頼を待つ時間を設定できます。詳細は、“Symfoware Server セキュリティ運用ガイド”を参照してください。

設定箇所

SET SYSTEM PARAMETER文、CREATE USER文またはALTER USER文をrdbddlexコマンドに指定することにより設定することが可能です。SQL文およびrdbddlexコマンドの詳細については、“Symfoware Server SQLリファレンス”および“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。

設定項目

以下に設定項目の一覧を示します。

設定項目

説明

省略値
設定範囲

設定方法

最大トランザクション実行時間
(MAX_TRAN_TIME)

1つのトランザクションで使用可能な時間を指定します。単位は秒です。0を指定すると無制限になります。指定時間を超過した場合には、トランザクションをロールバックして、接続中のコネクションを切断します。

300
0~32767(秒)

MAX_TRAN_TIME=最大トランザクション実行時間

定義例:
SET SYSTEM PARAMETER MAX_TRAN_TIME=360;

無応答時間
(MAX_WAIT_TIME)

ある特定の利用者がコネクションを占有することによって、他の利用者のアプリケーションの実行を阻害する可能性があります。

これに対して、次の処理依頼を待つ最大時間を制限できるようにします。これにより、一定時間待っても処理依頼がなければ、強制的に切断します。

0(無制限)
0~32767(分)

MAX_WAIT_TIME=無応答時間

定義例:
SET SYSTEM PARAMETER MAX_WAIT_TIME=0;

Oracle使用時のタイムアウト値

Oracleデータベースとの接続中のタイムアウトについては、コネクションの最大接続時間およびコネクションの無応答時間を設定できます。詳細は、Oracleのマニュアルを参照してください。

設定箇所

デフォルトのプロファイルを変更するか、データベースのユーザごとにプロファイルを作成することで設定することが可能です。プロファイルの詳細や設定方法については、Oracleのマニュアルを参照してください。

設定項目

以下に設定項目の一覧を示します。

設定項目

説明

省略値
設定範囲

設定方法

最大接続時間
(CONNECT_TIME)

コネクションの最大接続時間を指定します。最大接続時間には最大トランザクション実行時間よりも大きな値を指定します。

(注)

CONNECT_TIME 最大接続時間

定義例:
ALTER PROFILE default LIMIT CONNECT_TIME UNLIMITED;

無応答時間
(IDLE_TIME)

次の処理依頼を待つ最大時間を制限できるようにします。一定時間待っても処理依頼がなければ、強制的に切断します。

(注)

IDLE_TIME 無応答時間

定義例:
ALTER PROFILE default LIMIT IDLE_TIME UNLIMITED;

注)省略値、設定範囲についてはOracleのマニュアルを参照してください。