本章では、アプリケーション連携実行基盤の導入から運用までの概要について説明します。
アプリケーション連携実行基盤を利用したシステムの環境作成は以下の手順で行います。
■必要なソフトウェアのインストール
データベースサーバ、アプリケーションサーバ、およびアプリケーション開発コンピュータごとに、必要な製品をインストールしてください。
データベースサーバ
データベース製品のインストール
以下の場合、Symfoware ServerまたはOracleをインストールします。インストール方法については、各製品の手順に従ってください。なお、データベース製品は本製品に同梱されていません。
業務用データベースを使用する場合
非同期アプリケーション連携実行基盤を使用する場合(Symfoware Serverのみ使用可能)
なお、フロー定義DBおよびメッセージトラッキングDBは、高信頼性ログServer機能をインストールすることで、本製品内に同梱されているSymfoware/RDBに格納することができます。
Interstage Business Application Serverのインストール
以下の機能を使用する場合、Interstage Business Application Serverをインストールします。インストール方法の詳細は、“Interstage Business Application Server インストールガイド”を参照してください。
高信頼性ログのデータ
フロー定義DBまたはメッセージトラッキングDBを本製品内に同梱されているSymfoware/RDBに格納する場合
アプリケーションサーバ
Interstage Business Application Serverのインストール
“Interstage Business Application Server インストールガイド”を参照してください。
NetCOBOLのインストール
サーバアプリケーションをCOBOLで運用する場合にインストールします。インストール方法については、各製品の手順に従ってください。なお、データベース製品は本製品に同梱されていません。
アプリケーション開発コンピュータ
Interstage Studioをインストールする場合
Interstage Studioのインストールガイドを参照してください。
Interstage Business Application Serverの開発環境パッケージをインストールする場合
“Interstage Business Application Server 開発環境パッケージインストールガイド”を参照してください。
NetCOBOLのインストール
サーバアプリケーションをCOBOLで運用する場合にインストールします。インストール方法については、各製品の手順に従ってください。なお、データベース製品は本製品に同梱されていません。
◆アプリケーション作成
注意
C言語アプリケーションを使用できるのは、同期アプリケーション連携実行基盤だけです。
アプリケーション開発コンピュータおよびアプリケーションサーバ(開発用)
業務で使用するクライアントアプリケーションおよびサーバアプリケーションを作成します。アプリケーションの開発の詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”を参照してください。
クライアントアプリケーション
同期アプリケーション連携実行基盤では、COBOL開発支援ツール、または実行基盤インタフェース生成ツールを使用して生成されたbeanおよびデータ変換クラス(Javaの場合)、またはC言語クライアントソースファイル(C言語の場合)と、利用者が作成したクライアント処理を合わせて、アプリケーションを作成します。
非同期アプリケーション連携実行基盤では、Javaのアプリケーションにフロー開始APIや結果取得APIを組み込むことでアプリケーションを作成します。
サーバアプリケーション
COBOLまたはC言語のサーバアプリケーションは、COBOL開発支援ツール、または実行基盤インタフェース生成ツールを使用して生成された実行基盤インタフェースと、利用者が作成した業務ロジックを結合してサーバアプリケーションを作成します。
また、非同期アプリケーション連携実行基盤のJavaのアプリケーションは、フロー定義を作成後、Interstage Studioのウィザードで作成します。
アプリケーション連携フロー定義
非同期アプリケーション連携実行基盤を使用して複数業務やサービスの連携を行う場合、アプリケーション連携の流れなど業務を実現するためのアプリケーション連携フロー定義をフロー定義ツールで作成します。
■システム環境作成
システム環境の作成は、システム構築シート、環境構築コマンド、および簡易セットアップを使用して行います。
データベースサーバ
アプリケーション連携実行基盤を使用するためのデータベースを作成します。作成する環境には、以下の2つがあります。
データベース環境作成
非同期アプリケーション連携実行基盤を使用する場合に必要なフロー定義DB、メッセージトラッキングDBおよびメッセージ格納DBといったアプリケーション連携実行基盤を動作させるための環境を作成します。
詳細は、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”を参照してください。
注意
メッセージ格納DBは、製品版Symfoware Serverだけで作成することができます。
高信頼性ログの環境作成
高信頼性ログのデータを格納する環境を作成します。
詳細は、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)”を参照してください。
ポイント
オンデマンド型のオンライン・バッチ連携業務を実現するために、高信頼性ログのデータを活用したエクスポートユーティリティを提供しています。詳細は、“第6章 エクスポートユーティリティ ”を参照してください。
アプリケーションサーバ
アプリケーション連携実行基盤が使用する以下に示すInterstage Application Serverの環境を作成します。
詳細は、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”を参照してください。
イベントチャネル作成
ワークユニット(IJServer)の作成など
また、アプリケーション連携実行基盤が使用する以下に示すInterstage Business Application Serverの環境についても作成します。
詳細は、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”を参照してください。
データベースリソース定義
Destination定義の登録など
■運用
データベースサーバ
アプリケーション連携実行基盤が使用するデータベースを起動し、アプリケーションサーバからアクセスできる状態にします。
詳細は、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”を参照してください。
アプリケーションサーバ
アプリケーション連携実行基盤が使用するInterstage Application Serverの以下の資源を起動します。
詳細は、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”を参照してください。
イベントチャネル
ワークユニット(IJServer)など