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Interstage Application Server V12.0.0 Interstage HTTP Server 運用ガイド
FUJITSU Software

3.2.6 トレースログの設定

トレースログは常に出力されます。
環境定義ファイル(httpd.conf)において、以下に示すディレクティブでihsrlogコマンド実行文、またはログファイル名を指定することにより出力方法を変更することができます。

ポイント

  • トレースログを出力させないようにするには、IHSTraceディレクティブにOffを設定してください。

  • ihsrlogコマンド実行文を指定して出力させるログファイルは、ログローテーションコマンド(ihsrlog)のオプション指定により、それぞれのログローテーションを以下の5とおりの単位で指定できます。

    • 時刻単位(-Tオプション指定時)

    • 日付単位(-Cオプション指定時)

    • 曜日単位(-Wオプション指定時)

    • 日数単位(-dオプション指定時)

    • ファイルサイズ単位(-sオプション指定時)

  • 初期値は、ログメッセージがログローテーションコマンド(ihsrlog)により以下のログファイル(インストールディレクトリはデフォルト)に出力される設定です。
    また、IHSTraceLogディレクティブを設定しない場合も以下のログファイルに出力されます。
    なお、ログファイルの出力先を以下の初期値から変更した場合、一括情報採取ツール(iscollectinfoコマンド)では採取できません。その場合、別途ログファイルを採取してください。

    C:\Interstage\F3FMihs\servers\(Webサーバ名)\logs\tracelog

    /var/opt/FJSVihs/servers/(Webサーバ名)/logs/tracelog
  • 出力するログの項目については、「4.2.3 トレースログ」を参照してください。

注意

  • ログローテーションを行わない場合は、ディスク容量を圧迫する可能性がありますので、ログローテーションを行うことを推奨します。
    なお、ログローテーションを行う場合は、ihsrlogコマンド実行文で指定したログファイル数の上限値に達した際に、最も古いログファイルを削除して新しいログファイルを作成します。

  • ihsrlogの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「保守情報採取コマンド」-「ihsrlog」を参照してください。

  • メインホストおよびバーチャルホスト、または異なるディレクティブで、同じログファイルを指定しないでください。また、複数Webサーバを運用している場合は、他のWebサーバと同じログファイルを指定しないでください。万が一、同一のファイル名を指定した場合、ログファイルの内容およびログローテーションの動作を保証できません。

ihsrlogコマンド実行文を指定して時刻単位で設定する場合


トレースログのログローテーションを以下の条件で行う場合

  • ローテーション時刻:09時00分、17時00分

  • ファイル名:C:\Interstage\F3FMihs\servers\FJapache\logs\tracelog

  • ファイル数の上限値:5

    IHSTrace On
    IHSTraceLog "|ihsrlog.exe -T logs/tracelog 0900,1700 5"


トレースログのログローテーションを以下の条件で行う場合

  • ローテーション時刻:09時00分、17時00分

  • ファイル名:/var/opt/FJSVihs/servers/FJapache/logs/tracelog

  • ファイル数の上限値:5

    IHSTrace On
    IHSTraceLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -T logs/tracelog 0900,1700 5"

ihsrlogコマンド実行文を指定して日付単位・時刻指定で設定する場合


トレースログのログローテーションを以下の条件で行う場合

  • 日付:毎月1日、11日、21日

  • ローテーション時刻:00時00分

  • ファイル名:C:\Interstage\F3FMihs\servers\FJapache\logs\tracelog

  • ファイル数の上限値:5

    IHSTrace On
    IHSTraceLog "|ihsrlog.exe -C logs/tracelog 1,11,21 5"


トレースログのログローテーションを以下の条件で行う場合

  • 日付:毎月1日、11日、21日

  • ローテーション時刻:00時00分

  • ファイル名:/var/opt/FJSVihs/servers/FJapache/logs/tracelog

  • ファイル数の上限値:5

    IHSTrace On
    IHSTraceLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -C logs/tracelog 1,11,21 5"

注意

毎月31日にローテーションを行うように設定しても、31日が存在しない月は、ローテーションが行われません。月末にローテーションを行いたい場合は、1日00時00分にローテーションを行うなどの設定を検討してください。

ihsrlogコマンド実行文を指定して曜日単位・時刻指定で設定する場合


トレースログのログローテーションを以下の条件で行う場合

  • 曜日:毎週月曜日、土曜日

  • ローテーション時刻:00時00分

  • ファイル名:C:\Interstage\F3FMihs\servers\FJapache\logs\tracelog

  • ファイル数の上限値:5

    IHSTrace On
    IHSTraceLog "|ihsrlog.exe -W logs/tracelog Mon,Sat 5"


トレースログのログローテーションを以下の条件で行う場合

  • 曜日:毎週月曜日、土曜日

  • ローテーション時刻:00時00分

  • ファイル名:/var/opt/FJSVihs/servers/FJapache/logs/tracelog

  • ファイル数の上限値:5

    IHSTrace On
    IHSTraceLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -W logs/tracelog Mon,Sat 5"

ihsrlogコマンド実行文を指定して日数単位で設定する場合


トレースログのログローテーションを以下の条件で行う場合

  • 日数:1日

  • ローテーション時刻:「Webサーバ起動日の00時00分から日数(1日)×24時間」経過後の次のログ出力時

  • ファイル名:C:\Interstage\F3FMihs\servers\FJapache\logs\tracelog

  • ファイル数の上限値:5

    IHSTrace On
    IHSTraceLog "|ihsrlog.exe -d logs/tracelog 1 5"


トレースログのログローテーションを以下の条件で行う場合

  • 日数:1日

  • ローテーション時刻:「Webサーバ起動日の00時00分から日数(1日)×24時間」経過後の次のログ出力時

  • ファイル名:/var/opt/FJSVihs/servers/FJapache/logs/tracelog

  • ファイル数の上限値:5

    IHSTrace On
    IHSTraceLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -d logs/tracelog 1 5"

ihsrlogコマンド実行文を指定してファイルサイズ単位で設定する場合


トレースログのログローテーションを以下の条件で行う場合

  • ファイルサイズ:2Mバイト

  • ファイル名:C:\Interstage\F3FMihs\servers\FJapache\logs\tracelog

  • ファイル数の上限値:5

    IHSTrace On
    IHSTraceLog "|ihsrlog.exe -s logs/tracelog 2 5"


トレースログのログローテーションを以下の条件で行う場合

  • ファイルサイズ:2Mバイト

  • ファイル名:/var/opt/FJSVihs/servers/FJapache/logs/tracelog

  • ファイル数の上限値:5

    IHSTrace On
    IHSTraceLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -s logs/tracelog 2 5"

参考

関連ディレクティブ