Interstage運用時にデスクトップヒープが枯渇した場合、イベントログに以下のメッセージが出力されて、アプリケーションの起動に失敗することがあります。
アプリケーションを正しく初期化できませんでした (0xc0000142)。
本現象が発生した場合、デスクトップヒープを拡張する必要があります。
参照
デスクトップヒープについては、「マイクロソフト サポート技術情報 - 184802」を参照してください。
ここでは、Microsoft(R) Windows Server(R) 2012でデスクトップヒープを拡張する場合の手順を以下に示します。他のオペレーティングシステムのデスクトップヒープ拡張方法については、マイクロソフトサポート技術情報を参照してください。
注意
レジストリエディタまたは他の方法でレジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生する場合があります。この場合、オペレーティングシステムの再インストールが必要となる可能性もあるため、事前にシステムのバックアップを行うなど、十分に注意して変更してください。
デスクトップヒープの適正値を見積もる方法はありません。徐々に値を変更して拡張してください。
レジストリエディタを起動します。
[Windows]キー+[R]キーを押下して[ファイル名を指定して実行]ダイアログを起動し、「regedit」を入力して[OK]ボタンをクリックします。
[HKEY_LOCAL_MACHINE]サブツリーから、以下の[SubSystems]キーに移動します。
\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\SubSystems
名前「Windows」を選択します。
[編集]メニューの[修正]をクリックします。
SharedSectionパラメタの3番目の値「zzzz」(単位:KB)を「256KB」または「512KB」ずつ増加して、デスクトップヒープを拡張します。
SharedSection=xxxx,yyyy,zzzz
注意
本製品が動作する上で、1番目の値「xxxx」および2番目の値「yyyy」を変更する必要はありません。
3番目の値「zzzz」が省略されている場合は、2番目の値「yyyy」と同じ値となります。3番目の値「zzzz」には、2番目の値「yyyy」より大きい値を設定してください。
例
SharedSectionパラメタの3番目の値を「512KB」増加する場合
変更前
SharedSection=1024,20480,768
変更後
SharedSection=1024,20480,1280
オペレーティングシステムを再起動します。