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Interstage Application Server V12.0.0 メッセージ集
FUJITSU Software

10.6.5 IJServer12005

(error) IJServer12005: Cannot connect to IJServer. IJServer stops or overloaded. SSL definition may differ from IJServer. definitionName=<name> serverName=<serverName> serverPort=<serverPort> host=<host> port=<port> uri=<uri> errno=<errno> pid=<pid> tid=<tid>

可変情報

<name>=SSL定義名
<serverName>=Webサーバのサーバ名
<serverPort>=Webサーバのポート番号
<host>=ワークユニット(IJServer)のホスト名
<port>=ワークユニット(IJServer)のポート番号
<uri>=Webブラウザの要求。リクエストURI
<errno>=エラー番号
<pid>=WebサーバのプロセスID
<tid>=WebサーバのスレッドID

意味

Webサーバコネクタがワークユニット(IJServer)に接続できません。

原因

以下の原因が考えられます。

  1. SSL定義がワークユニット(IJServer)側と異なっているか、または証明書・鍵管理環境に異常があり、ワークユニット(IJServer)で接続を受け入れません。必要なCA証明書が無効になっているなどの可能性があります。

  2. ワークユニット(IJServer)が停止しています。
    ワークユニット(IJServer)の起動が完了する前にWebブラウザからリクエストした場合にも本メッセージが出力されます。

    • ワークユニット(IJServer)のプロセス多重度が2以上の場合
      本メッセージが出力されても、Webブラウザのリクエストは他の起動しているワークユニット(IJServer)のプロセスで処理するため問題ありません。

  3. Webアプリケーションの異常によりワークユニット(IJServer)が一時停止しました。
    Webアプリケーションの異常により本メッセージが出力された場合は、イベントログ(システムログ)にEXTP4371のメッセージが出力されます。また、Solaris、Linuxの場合は、ワークユニット(IJServer)のカレントディレクトリにコアイメージファイル(core)が出力されます。ただし、ディスク領域不足等コアイメージファイルの出力を阻害する要因がある場合にはコアイメージファイルが出力されないことがあります。

  4. アプリケーションタイムアウトによりワークユニットのプロセスが強制停止しました。


  5. TCP/IPのリソースが不足しています。

  6. ワークユニット(IJServer)が過負荷状態です。Java VMでメモリ不足が発生している可能性があります。

  7. Servletコンテナの最大接続数を超えたリクエストを受け付けました。

  8. ワークユニット(IJServer)が縮退運用しています。

  9. IPCOMを使用して負荷分散を行っている場合は、IPCOMが停止しているか、IPCOMの設定が誤っています。

システムの処理

ワークユニット(IJServer)のプロセス多重度が1の場合、Webサーバコネクタは、ワークユニット(IJServer)への接続を中断し、Webブラウザにステータスコード500(Internal Server Error)のメッセージを通知しました。
ワークユニット(IJServer)のプロセス多重度が2以上の場合、Webサーバコネクタは、ワークユニット(IJServer)への接続を中断し、他のワークユニット(IJServer)に接続を試みました。すべてのワークユニット(IJServer)への接続に失敗した場合、Webブラウザにステータスコード500(Internal Server Error)のメッセージを通知しました。

ユーザの対処

  1. Webサーバコネクタとワークユニット(IJServer)のSSL定義が異なっていないか、または必要な証明書が有効になっているかなどをInterstage管理コンソールで見直してください。

  2. ワークユニット(IJServer)が停止している場合には、ワークユニット(IJServer)を起動してください。

  3. Webアプリケーションの異常によりワークユニット(IJServer)が停止した場合には、Webアプリケーションに不具合がないか確認してください。特にJNI(Java Native Interface)を使用したアプリケーションに不具合がある可能性があります。また、ワークユニット(IJServer)のカレントディレクトリにコアイメージファイル(core)が出力されている場合は、デバッガを使用してコアイメージファイルを調査してください。

  4. 以下のマニュアルを参照してWebサーバコネクタおよびServletコンテナをチューニングしてください。

    • IJServer(J2EE)の場合、“J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)”の“Servletコンテナのチューニング”

    • IJServerクラスタの場合、“Java EE 運用ガイド(Java EE 6編)”の“Java EE 6機能のチューニング”の“Webコンテナのチューニング”、または“Java EE 7 設計・構築・運用ガイド”の“Java EE 7機能のチューニング”の“Webコンテナのチューニング”


  5. TCP/IPのパラメタをチューニングしてください。チューニング方法は、“チューニングガイド”の“TCP/IPパラメタのチューニング”を参照してください。

  6. 本エラーメッセージが慢性的に出力される場合には、ワークユニット(IJServer)のプロセス多重度を増やすか、またはシステム構成(ハードウェア、ソフトウェア)を見直して、過負荷に対して十分なシステムを構築してください。必要であればCPUのアップグレードも検討してください。
    イベントログ(システムログ)、またはIJServerのコンテナログを参照してください。Java VMのメモリ不足(OutOfMemoryError)が発生している場合には、“チューニングガイド”の“JDK/JRE 8のチューニング※”-“異常発生時の原因振り分け”-“java.lang.OutOfMemoryErrorがスローされた場合”を参照して対処してください。
    ※Java EE6をご利用の場合は、“JDK/JRE 7のチューニング”を参照してください。

  7. 以下のマニュアルを参照してWebサーバコネクタおよびServletコンテナをチューニングしてください。

    • IJServer(J2EE)の場合、“J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)”の“Servletコンテナのチューニング”

    • IJServerクラスタの場合、“Java EE 運用ガイド(Java EE 6編)”の“Java EE 6機能のチューニング”の“Webコンテナのチューニング”、または“Java EE 7 設計・構築・運用ガイド”の“Java EE 7機能のチューニング”の“Webコンテナのチューニング”

  8. ワークユニット(IJServer)が縮退運用している場合には、以下の操作でワークユニット(IJServer)を復旧してください。

    • IJServer(J2EE)の場合、Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > “ワークユニット名” > [操作]タブで[ワークユニットの復元] を行ってください。

    • IJServerクラスタの場合、
      いったんIJServerクラスタを停止し、自動再起動に失敗した原因を取り除いてからIJServerクラスタを再度起動してください。

  9. IPCOMが起動されていない場合は、IPCOMを起動してください。起動されている場合は、IPCOMの設定とWebサーバコネクタの設定が合っているか確認してください。