名前
ihsbackup - Interstage HTTP Serverの資源のバックアップ・移出
形式
ihsbackup -d directory [-t pass|all]
機能説明
ihsbackupコマンドは、Interstage HTTP Serverが使用する資源ファイルのバックアップ・移出を行います。
以下に、本コマンドのオプションと引数を説明します。
バックアップ・移出を行うInterstage HTTP Server資源の格納ディレクトリ名を、256バイト以内で指定します。
バックアップ・移出を行うInterstage HTTP Server資源の格納ディレクトリ名を、256バイト以内の絶対パスで指定します。
指定したディレクトリ配下に以下のディレクトリを作成後、以下のディレクトリ配下にInterstage HTTP Server資源のバックアップを行います。すでに同じ名前のディレクトリが存在する場合は、以下のディレクトリを削除してから実行してください。
なお、バックアップ・移出が異常終了した場合は、以下のディレクトリを削除してください。
ディレクトリ名 | |
---|---|
IHS | |
FJSVihs |
バックアップ・移出の対象とする資源を以下から指定します。使用している環境に応じて、選択してください。
バックアップ・移出の対象資源 | -tオプションの指定 | ||
---|---|---|---|
-tオプション省略 | -t pass | -t all | |
環境定義ファイル | ○ | ○ | ○ |
パスワードファイル(任意) | - | ○ | ○ |
公開用ルートディレクトリ | - | - | ○ (注) |
○:バックアップ/移出対象、-:バックアップ/移出対象外
C:\Interstage\F3FMihs\etc\.servers.conf C:\Interstage\F3FMihs\servers\(Webサーバ名)\conf配下の全ファイル
/etc/opt/FJSVihs/etc/.servers.conf /etc/opt/FJSVihs/boot/FJapache /var/opt/FJSVihs/servers/(Webサーバ名)/conf配下の全ファイル
環境定義ファイル(httpd.conf)のAuthGroupFileディレクティブおよびAuthUserFileディレクティブで指定したファイル
環境定義ファイル(httpd.conf)のDocumentRootディレクティブで指定したディレクトリ
注)
環境定義ファイル(httpd.conf)のDocumentRootディレクティブにネットワーク上の共有フォルダ(UNCパス)を指定している場合は、「-t all」を指定できません。-tオプションを省略するか、または「-t pass」を指定してください。
注意事項
本コマンドは、管理者権限で実行してください。
DocumentRootディレクティブに指定したディレクトリ配下以外のコンテンツやCGIなどは、バックアップ/移出の対象外です。必要に応じて、別途バックアップ/移出してください。
Interstage管理コンソールで構築したInterstage証明書環境のSSLを使用している場合は、Interstage証明書環境資源をバックアップ・移出する必要があります。
SMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境のSSLを使用している場合は、環境定義ファイル(httpd.conf)の該当ディレクティブで指定している以下の資源をバックアップ・移出してください。
スロット情報ディレクトリ(SSLSlotDirディレクティブで指定したディレクトリ)
運用管理ディレクトリ(SSLEnvDirディレクティブで指定したディレクトリ)
ユーザPIN管理ファイル(SSLUserPINFileディレクティブで指定したファイル)
バックアップ・移出資源に対して圧縮・複写などの操作を行う場合は、先頭がドット(.)で始まるファイルを含め、すべての資源が対象となるように操作してください。
-dオプションで指定するInterstage HTTP Server資源の格納ディレクトリに、ルートディレクトリ(/)は指定できません。
使用例
Interstage HTTP Serverの資源を「X:\Backup\IHS」ディレクトリにバックアップします。
ihsbackup -d X:\Backup -t all |
Interstage HTTP Serverの資源を「/backup/FJSVihs」ディレクトリにバックアップします。
ihsbackup -d /backup -t all |