irepconfigコマンドを使って、リポジトリの作成/環境設定をするには、create/modifyサブコマンドと合わせて、リポジトリ環境定義ファイルを指定します。リポジトリ環境定義ファイルは、テキストエディタを使って編集します。
リポジトリ環境定義ファイルのサンプルが以下の位置に格納されています。このサンプルファイルを参考にして、リポジトリ環境定義ファイルを作成することができます。
C:\Interstage\IREP\sample\config |
/opt/FJSVirep/sample/config |
ファイル名 | 説明 |
---|---|
sample_symfoware.conf | Symfoware/RDBを使用するリポジトリの新規作成サンプル |
sample_oracle.conf | Oracleデータベースを使用するリポジトリの新規作成サンプル |
形式
各項目は、以下の形式で指定します。
設定項目: 設定値 |
全般的に、設定項目を省略した場合は「初期値の指定」とみなします。設定値を省略した場合や設定値に空白文字だけを指定した場合はエラーが出力されます。
各設定項目を複数指定することはできません。複数指定した場合はエラーが出力されます。
行の先頭が「#」(シャープ)で始まる行、または空白行は、コメント行として無視されます。
行の先頭に空白文字が指定された場合、その行の文字列は前の行の続きと判断して処理します。
設定項目名の最後が「passwd_file」で終わっている項目は、パスワードファイルの絶対パスを指定する項目です。
全般的に、設定項目を省略した場合は「初期値の指定」とみなします。ただし、sym_envの項目は、省略すると設定されている情報を削除します。設定値を省略した場合や設定値に空白文字だけを指定した場合はエラーが出力されます。
行の先頭が「#」(シャープ)で始まる行、または空白行は、コメント行として無視されます。
行の先頭に空白文字が指定された場合、その行の文字列は前の行の続きと判断して処理します。
設定項目名の最後が「passwd_file」で終わっている項目は、パスワードファイルの絶対パスを指定する項目です。
設定項目一覧
リポジトリ環境定義ファイルに設定できる項目の一覧を以下に示します。各項目の詳細については、“設定項目の詳細”を参照してください。
ポイント
各一覧の記号は、以下を意味します。
○:指定できます。
*1) Interstage管理コンソールでは指定できない項目です。
*2) irepadminコマンドでも設定できる項目です。
*3) 省略した場合は、定義が削除されます。
データベース | 項目名 | 説明 | 新規作成 | 設定変更 | 省略指定 |
---|---|---|---|---|---|
Symfoware/Oracle共通 | 管理者用DN | ○ | 可 | ||
管理者用DNのパスワードファイル | ○ | ○ | 不可 | ||
公開ディレクトリ | ○ | 可 | |||
リポジトリのデータベース | ○ | 不可 | |||
使用するポートの種類 | ○ | ○ | 可 | ||
通常(非SSL)ポート番号 | ○ | ○ | 可 | ||
SSLポート番号 | ○ | ○ | 可 | ||
SSL定義 | ○ | ○ | 可 | ||
SSL環境定義ファイル(サーバ側) | ○(*1) | ○(*1) | 可 | ||
コネクションアイドル時間 | ○ | ○ | 可 | ||
検索可能最大エントリ数 | ○ | ○ | 可 | ||
検索タイムアウト時間 | ○ | ○ | 可 | ||
アクセスログの出力指定 | ○ | ○ | 可 | ||
アクセスログの出力レベル | ○ | ○ | 可 | ||
アクセスログの格納先 | ○ | ○ | 可 | ||
アクセスログのローテーションタイプ | ○ | ○ | 可 | ||
アクセスログのサイズ | ○ | ○ | 可 | ||
アクセスログの世代管理数 | ○ | ○ | 可 | ||
ユーザパスワード暗号化方式 | ○ | 可 | |||
Symfoware | データベース接続ホスト名 | ○ | ○ | 不可 | |
データベース接続ポート番号 | ○ | ○ | 不可 | ||
データベース名 | ○ | ○(*1) | 不可 | ||
データベース接続ユーザID | ○ | ○(*1) | 不可 | ||
データベース接続ユーザのパスワードファイル | ○ | ○ | 不可 | ||
リポジトリからRDBへの最大コネクション数 | ○(*1) | ○(*1)(*2) | 可 | ||
RDBの起動待ち合わせ | ○(*1)(*2) | 可 | |||
Symfoware Serverのサーバ用の動作環境ファイルの設定 | ○(*1)(*2) | 可(*3) | |||
Oracle | ネット・サービス名 | ○ | ○(*1) | 不可 | |
Oracleホーム・ディレクトリ | ○ | ○ | 不可 | ||
データベース接続ユーザID | ○ | ○(*1) | 不可 | ||
データベース接続ユーザのパスワードファイル | ○ | ○ | 不可 | ||
リポジトリからRDBへの最大コネクション数 | ○(*1) | ○(*1)(*2) | 可 | ||
RDBの起動待ち合わせ | ○(*1)(*2) | 可 |
設定項目の詳細
作成するリポジトリの管理者のDN(識別名)をDN形式で、512バイトまでの文字列で指定します。指定された管理者用のDNには、後述するsuffixに指定した文字列が付加されますが、すでにsuffixに指定した文字列で終わっている場合はsuffixに指定した文字列は付加されません。suffixとともに指定する場合は、連結するカンマ(,)とsuffixにあたる文字列を除いた長さを、512バイトまでの文字列で指定します。
DN形式を構成するRDN(相対識別名)の属性として、「cn」、「ou」、「o」、「c」、「l」および「dc」が指定できます。
DN形式を構成するRDN(相対識別名)の属性値として、半角英数字、マイナス(-)、ピリオド(.)および アンダーライン(_)が指定できます。
DN形式を構成するRDN(相対識別名)の属性名と属性値の間はイコール(=)を指定します。
RDN(相対識別名)を複数指定する場合は、カンマ(,)で区切って指定します。
例えば、「cn=manager」や「cn=manager,ou=managergroup」と指定します。新規作成時だけに指定できます。
省略した場合は「cn=manager」が指定されたとみなします。
注意
管理者用DNのRDN(相対識別名)には複数の属性を使用して指定することはできません(マルチAVAは使用できません)。例えば、プラス(+)を使用して「cn=taro+sn=fujitsu」のように複数の属性を指定することはできません。
新規作成時
作成するリポジトリの管理者用のパスワードを暗号化したパスワードファイルを絶対パスで指定します。以下に、指定できる長さ、文字を示します。
[Windows(R)] | [Solaris][Linux] | |
---|---|---|
長さ | 256バイト以内 | 256バイト以内 |
指定できる文字 |
|
|
全角文字などのマルチバイトコード系は使用できません。Windows(R)では、コロン(:)はドライブ文字を指定する場合だけに、エンマーク(\)はディレクトリのセパレータとして指定する場合だけに指定できます。ドライブを指定する場合は、「C:\」のように「\」を含めて指定してください。
省略できません。
管理者用のパスワードは128バイトまでの文字列で指定します。使用できる文字は、半角英数字、カンマ(,)、プラス(+)、イコール(=)、マイナス(-)、ピリオド(.)および アンダーライン(_)です。
環境設定時
リポジトリを管理するための管理者用の新しいパスワードを指定します。暗号化したパスワードファイルを絶対パスで指定してください。省略できません。先頭文字に「*」が指定された場合はパスワードを変更しません。
リポジトリを公開するトップエントリをDN(識別名)形式で、512バイトまでの文字列で指定します。
DN形式を構成するRDN(相対識別名)の属性として、「ou」、「o」、「c」、「l」および「dc」が指定できます。
DN形式を構成するRDN(相対識別名)の属性値として、半角英数字、マイナス(-)、ピリオド(.)および アンダーライン(_)が指定できます。
DN形式を構成するRDN(相対識別名)の属性名と属性値の間はイコール(=)を指定します。
RDN(相対識別名)を複数指定する場合は、カンマ(,)で区切って指定します。
例えば、「ou=interstage,o=fujitsu,dc=com」や「c=jp」と指定します。
新規作成時にだけ指定できます。
レプリケーションを実施する場合はマスタとスレーブでsuffixに同じディレクトリを指定してください。省略した場合は「ou=interstage,o=fujitsu,dc=com」が指定されたとみなします。
注意
公開ディレクトリのRDN(相対識別名)には複数の属性を使用して指定することはできません(マルチAVAは使用できません)。例えば、プラス(+)を使用して「ou=fujitsu+st=Tokyo」のように複数の属性を指定することはできません。
リポジトリで使用するデータベースを指定します。省略できません。新規作成時にだけ指定できます。指定できる値は以下の2つです。大文字、小文字は区別しません。
symfoware : Symfoware/RDB
oracle : Oracleデータベース
データベースのホスト名を106バイトまでの文字列で指定します。指定するホスト名はアドレス解決可能なホスト名を指定してください。アドレス解決できないホスト名は指定できません。使用できる文字は、半角英数字、マイナス(-)、ピリオド(.)およびアンダーライン(_)です。
リポジトリのデータベースに「symfoware」を指定した場合だけに有効です。省略できません。
データベースのポート番号を指定します。1から65535までを指定することができます。
リポジトリのデータベースに「symfoware」を指定した場合だけに有効です。省略できません。
データベースの名前を8バイトまでの文字列で指定します。使用できる文字は、先頭が英字で始まる半角英数字です。
リポジトリのデータベースに「symfoware」を指定した場合だけに有効です。省略できません。
データベースに接続するユーザアカウントを30バイトまでの文字列で指定します。
リポジトリのデータベースに「symfoware」を指定した場合だけに有効です。
データベースへの接続は、OSの認証機構を使用します。データベース構築時に、データベース接続ユーザとしてOSに登録したユーザアカウントを指定してください。省略できません。
新規作成時
データベースに接続するユーザアカウントのパスワードを暗号化したパスワードファイルを絶対パスで指定します。
リポジトリのデータベースに「symfoware」を指定した場合だけに有効です。
以下に、パスワードファイルに指定できる長さ、文字を示します。
[Windows(R)] | [Solaris][Linux] | |
---|---|---|
長さ | 256バイト以内 | 256バイト以内 |
指定できる文字 |
|
|
全角文字などのマルチバイトコード系は使用できません。Windows(R)では、コロン(:)はドライブ文字を指定する場合だけに、エンマーク(\)はディレクトリのセパレータとして指定する場合だけに指定できます。ドライブを指定する場合は、「C:\」のように「\」を含めて指定してください。
省略できません。
パスワードは30バイトまでの文字列で指定します。
データベースへの接続は、OSの認証機構を使用します。データベース構築時に、データベース接続ユーザとしてOSに登録したユーザアカウントのパスワードを暗号化したパスワードファイルを指定してください。OSで管理しているパスワード情報を書き換えることはありません。
環境設定時
データベースで管理している新しいパスワードを指定します。暗号化したパスワードファイルを絶対パスで指定してください。パスワードは30バイトまでの文字列で指定します。省略できません。先頭文字に「*」が指定された場合はパスワードを変更しません。
リポジトリのデータベースに「symfoware」を使用している場合だけに有効です。
Oracleデータベースの通信設定の際に使用したネット・サービス名を、128バイトまでの文字列で指定します。
使用できる文字は、半角英数字、アンダーライン(_)、シャープ(#)、およびドル($)です。リポジトリのデータベースに「oracle」を指定した場合だけに有効です。省略できません。
Oracleデータベースのインストール時に設定した、Oracleホームのディレクトリを絶対パスで指定します。
リポジトリのデータベースに「oracle」を指定した場合だけに有効です。以下に、指定できる長さ、文字を示します。
[Windows(R)] | [Solaris][Linux] | |
---|---|---|
長さ | 256バイト以内 | 256バイト以内 |
指定できる文字 |
|
|
全角文字などのマルチバイトコード系は使用できません。Windows(R)では、コロン(:)はドライブ文字を指定する場合だけに、エンマーク(\)はディレクトリのセパレータとして指定する場合だけに指定できます。ドライブを指定する場合は、「C:\」のように「\」を含めて指定してください。
省略できません。
Oracleデータベースに接続するユーザアカウントを30バイトまでの文字列で指定します。
リポジトリのデータベースに「oracle」を指定した場合だけに有効です。
データベースへの接続は、Oracleデータベースに登録されているユーザアカウントを使用します。データベース構築時に、データベース接続ユーザとしてOracleデータベースに登録したユーザアカウントを指定してください。
省略できません。
新規作成時
Oracleデータベースに接続するユーザアカウントのパスワードを暗号化したパスワードファイルを絶対パスで指定します。
リポジトリのデータベースに「oracle」を指定した場合だけに有効です。以下に、指定できる長さ、文字を示します。
[Windows(R)] | [Solaris][Linux] | |
---|---|---|
長さ | 256バイト以内 | 256バイト以内 |
指定できる文字 |
|
|
全角文字などのマルチバイトコード系は使用できません。Windows(R)では、コロン(:)はドライブ文字を指定する場合だけに、エンマーク(\)はディレクトリのセパレータとして指定する場合だけに指定できます。ドライブを指定する場合は、「C:\」のように「\」を含めて指定してください。
省略できません。
パスワードは30バイトまでの文字列で指定します。
データベースへの接続は、Oracleデータベースに登録されているユーザアカウントを使用します。データベース構築時に、データベース接続ユーザとしてOracleデータベースに登録したユーザアカウントのパスワードを暗号化したパスワードファイルを指定してください。Oracleデータベースに登録されているパスワード情報を書き換えることはありません。
環境設定時
データベースで管理している新しいパスワードを指定します。暗号化したパスワードファイルを絶対パスで指定してください。パスワードは30バイトまでの文字列で指定します。先頭文字に「*」が指定された場合、省略した場合はパスワードを変更しません。
リポジトリのデータベースに「oracle」を使用している場合だけに有効です。
使用するポートの種類を指定します。指定できる値は以下の3つです。大文字、小文字は区別しません。
nonssl:非SSL通信
ssl:SSL通信
both:非SSL通信とSSL通信
省略した場合は「nonssl」が指定されたとみなします。
注意
以下の機能を利用する場合は「nonssl」、または「both」を指定してください。
エントリ管理ツール
irepmodifyentコマンド
irepaddroleコマンド
非SSL通信で使用するポート番号を指定します。1から65535までを指定することができます。指定するポート番号はサーバ上で各サービスが使用するポート番号を設計後、計画的に指定してください。
省略した場合は「389」が指定されたとみなします。
注意
ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいてそれぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。万が一、同じポート番号を設定して運用した場合、リポジトリが正常に起動しません。
ポート番号の設定については、「システム設計ガイド」の付録「ポート番号」を参照してください。
SSL通信で使用するポート番号を指定します。1から65535までを指定することができます。
指定するポート番号はサーバ上で各サービスが使用するポート番号を設計後、計画的に指定してください。
SSL通信をする場合だけに有効です。省略した場合は「636」が指定されたとみなします。
「ssl_configuration」または、「ssl_configuration_file」を同時に指定する必要があります。
注意
ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいてそれぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。万が一、同じポート番号を設定して運用した場合、リポジトリが正常に起動しません。
ポート番号の設定については、「システム設計ガイド」の付録「ポート番号」を参照してください。
Interstage証明書環境を使用したSSL通信で使用するSSL定義名を指定します。Interstage証明書環境のSSL定義を事前に作成しておく必要があります。SSL定義を作成していない場合は、SSL定義を作成してから再度設定してください。必要に応じて適切なSSL定義を指定してください。
SSL通信する場合は、本定義、または「ssl_configuration_file」を必ず指定してください。なお、「ssl_configuration_file」と同時に指定することはできません。
注意
SSL定義名は、Interstage管理コンソールのSSL定義の一覧に表示される定義名を大文字小文字も合わせて指定してください。
証明書/鍵管理環境を使用したSSL通信で使用するSSL環境定義ファイル(サーバ側)を絶対パスで指定します。
サーバ側のSSL通信環境を事前に作成しておく必要があります。サーバ側のSSL通信環境を作成していない場合は、作成してから再度設定してください。必要に応じて適切なSSL環境定義ファイル(サーバ)を指定してください。
SSL通信する場合は、本定義、または「ssl_configuration」を必ず指定してください。なお、「ssl_configuration」と同時に指定することはできません。
以下に、指定できる長さ、文字を示します。
[Windows(R)] | [Solaris][Linux] | |
---|---|---|
長さ | 256バイト以内 | 256バイト以内 |
指定できる文字 |
|
|
全角文字などのマルチバイトコード系は使用できません。Windows(R)では、コロン(:)はドライブ文字を指定する場合だけに、エンマーク(\)はディレクトリのセパレータとして指定する場合だけに指定できます。ドライブを指定する場合は、「C:\」のように「\」を含めて指定してください。
環境設定時
SSL通信で使用するSSL環境定義ファイル(サーバ)を絶対パスで指定します。定義を変更する場合、または非SSL通信からSSL通信に変更する。定義を変更する場合、または非SSL通信からSSL通信に変更する場合は必ず指定してください。
先頭文字に「*」が指定された場合は、すでに設定済みの定義を変更しません。
クライアントとのコネクションが切断されるまでの待機時間を、0から3600秒までの数値で指定します。
省略した場合は「900」が指定されたとみなします。コネクションアイドル時間を無制限にするには、「0」を指定します。
検索処理で返却する最大エントリ数を、0から10000件の数値で指定します。ただし、管理者用DNでの検索処理では最大エントリ数は無制限です。
省略した場合は「500」が指定されたとみなします。
検索可能最大エントリ数を無制限にするには、「0」を指定します。
検索処理で検索時間のタイムアウト時間を、0から3600秒の数値で指定します。ただし、管理者用DNでの検索処理では検索タイムアウト時間は無制限です。
省略した場合は「3600」が指定されたとみなします。
検索タイムアウト時間を無制限にするには、「0」を指定します。
アクセスログを出力するかどうかを指定します。出力する場合は「yes」、出力しない場合は
「no」を指定します。大文字、小文字は区別しません。
省略した場合は「yes」が指定されたとみなします。
出力するアクセルログの出力内容を指定します。アクセスログに出力できる内容は以下のとおりです。出力する内容をカンマ(,)区切りで指定してください。大文字、小文字は区別しません。
request:クライアントのリクエスト情報を出力します。
error:サーバのエラー応答を出力します。
response:サーバの正常応答を出力します。
search:サーバの検索結果応答を出力します。
アクセスログを出力する場合だけに有効です。省略した場合は「request,error」が指定されたとみなします。output_accesslogで「yes」を指定した場合は、出力する内容を1つ以上指定してください。
アクセスログの格納先を絶対パスで指定します。
事前に作成したディレクトリを格納先のディレクトリとして指定してください。実際のアクセスログの格納先は指定されたパスに「/リポジトリ名/log」 (Windows(R)の場合は、「\リポジトリ名\log」)が付加された格納先です。
アクセスログを出力する場合だけに有効です。
以下に、指定できる長さ、文字を示します。
[Windows(R)] | [Solaris][Linux] | |
---|---|---|
長さ | 192バイト以内 | 960バイト以内 |
指定できる文字 |
|
|
全角文字などのマルチバイトコード系は使用できません。Windows(R)では、コロン(:)はドライブ文字を指定する場合だけに、エンマーク(\)はディレクトリのセパレータとして指定する場合だけに指定できます。ドライブを指定する場合は、「C:\」のように「\」を含めて指定してください。
省略した場合は以下の値が指定されたとみなします。
C:\Interstage\IREP\var(インストールパスはデフォルト) |
/var/opt/FJSVirep |
注意
格納先は、十分なディスク容量が確保されていることを確認してから設定してください。
格納先に、省略値以外の値を設定する場合、権限の設定に注意してください。
省略値で指定されるデータベース格納先以外を指定する場合、格納先に指定するすべてのフォルダ(最上位のフォルダから最下位のフォルダ)のアクセス権に、「Administrators」グループにフルコントロールのアクセス権を設定してください。
アクセスログの分割方法を指定します。指定できる値は以下の3つです。ログが最大サイズになった場合は世代管理数分保存されます。大文字、小文字は区別しません。
size:ファイルサイズ単位でローテーションをします。
day:日単位でローテーションをします。
month:月単位でローテーションをします。
アクセスログを出力する場合だけに有効です。省略した場合は「size」が指定されたとみなします。
アクセスログの最大サイズを、1から1024MBの数値で指定します。ログが最大サイズになった場合は世代管理数分保存されます。
アクセスログを出力する場合だけに有効です。省略した場合は「5」が指定されたとみなします。
アクセスログの世代管理数を、1から99の数値で指定します。世代管理数を超えた場合、古い順に削除されます。
アクセスログを出力する場合だけに有効です。省略した場合は「2」が指定されたとみなします。
パスワード(userPassword属性)を格納する際の暗号化方式を指定します。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。
指定できる値は以下のとおりです。大文字、小文字は区別しません。初期値は「SHA256」です。
暗号強度 | ユーザパスワード暗号化方式 | 指定可能な値 |
---|---|---|
高い | SHA512方式 SHA384方式 SHA256方式 独自暗号化方式 | SHA512 SHA384 SHA256 ORG |
低い | SSHA方式 SHA方式 SMD5方式 MD5方式 CRYPT方式 暗号化しない | SSHA SHA SMD5 MD5 CRYPT CLEARTEXT |
ユーザパスワード暗号化方式については、「ディレクトリサービス運用ガイド」の「概要」-「Interstage ディレクトリサービスの主な機能」-「パスワードの保護」を参照してください。
リポジトリからRDBへの最大コネクション数を、4~1024の範囲で指定します。データベースを配置するサーバのCPU数×4の値を設定することを推奨します。
省略した場合は「16」が指定されたとみなします。
システム起動時にリポジトリを自動起動するように設定した場合、RDBのサービスの起動を待ち合わせるかどうかを設定します。指定できる値は以下のとおりです。大文字・小文字は区別しません。
yes:待ち合わせる。
no:待ち合わせないでエラーとする。
省略した場合は「no」が指定されたとみなします。
「yes」を指定した場合は、無制限に待ち合わせます。
注意
「yes」を指定する場合は、リポジトリがRDBの起動を無制限に待ち合わせるため、システムのほかのサービスやアプリケーションの起動に影響を及ぼす可能性があります。本項目の指定は、十分注意して行ってください。
Symfowareの動作環境をチューニングする場合に、チューニング情報を記述したサーバ用の動作環境ファイルを設定するパラメタを指定します。指定方法は以下のとおりです。
CLI_SERVER_ENV_FILE=(host,file)
hostには、Symfoware Serverを運用するマシン名を指定します。
fileには、Symfoware Serverを運用するマシン上に用意した、サーバ用の動作環境ファイルを絶対パスで指定します。
hostとfile以外の文字列は変更せずに指定してください。
Symfoware Serverを運用するマシンがWindowsの場合、fileに指定するパスはセパレータであるバックスラッシュをエスケープする必要があります。
例)サーバ用の動作環境ファイルが「C:\symenv\fssqlenv」の場合、以下のように指定します。
sym_env: CLI_SERVER_ENV_FILE=(host,C:\\symenv\\fssqlenv) |
サーバ用の動作環境ファイルの作成については、Symfoware Serverのマニュアル“アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編)”を参照してください。
リポジトリのデータベースとしてSymfoware/RDBを使用しているときだけに有効です。省略した場合はSymfowareの動作環境のチューニングは行われません。
ファイル記述例
新規作成時のリポジトリ環境定義ファイルの記述例を以下に示します。
行の先頭が「#」(シャープ)で始まる行、または空白行は、コメント行として無視されます。
行の先頭に空白文字が指定された場合、その行の文字列は前の行の続きと判断して処理します。
# ============================================================================== # General Settings # ============================================================================== # Administrator DN #admindn: cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com # ------------------------------------------------------------------------------ # Administrator DN Password File adminpasswd_file: C:\myfolder\mypasswdfile # ------------------------------------------------------------------------------ # Public Directory #suffix: ou=interstage,o=fujitsu,dc=com # ------------------------------------------------------------------------------ # Repository Database # [symfoware, oracle] database: symfoware # ------------------------------------------------------------------------------ # ================= # = For Symfoware = # ================= # Database Connection Host Name sym_dbhost: localhost # ------------------------------------------------------------------------------ # Database Connection Port Number # [1 - 65535] sym_dbport: 2050 # ------------------------------------------------------------------------------ # Database Name sym_dbname: DSDB # ------------------------------------------------------------------------------ # Database Connection User ID sym_dbuser: Administrator # ------------------------------------------------------------------------------ # Database Connection Password File sym_dbpasswd_file: C:\myfolder\dbpasswdfile # ------------------------------------------------------------------------------ # ============================================================================== # Connection Settings # ============================================================================== # Port Type # [nonssl, ssl, both] #open_port_type: nonssl # ------------------------------------------------------------------------------ # Port Number # [1 - 65535] #nonssl_port: 389 # ------------------------------------------------------------------------------ # SSL Port Number # [1 - 65535] #ssl_port: 636 # ------------------------------------------------------------------------------ # SSL Configuration #ssl_configuration: # ------------------------------------------------------------------------------ # SSL Environment Definition File (Server) #ssl_configuration_file: # ------------------------------------------------------------------------------ # Connection Idle Time # [0 - 3600] (sec) #idletimeout: 900 # ------------------------------------------------------------------------------ # ============================================================================== # Search Settings # ============================================================================== # ------------------------------------------------------------------------------ # Maximum Number of Searchable Entries # [0 - 10000] #sizelimit: 500 # ------------------------------------------------------------------------------ # Search Timeout # [0 - 3600] (sec) #timelimit: 3600 # ------------------------------------------------------------------------------ # ============================================================================== # Access Log Settings # ============================================================================== # ------------------------------------------------------------------------------ # Output Access Log? # [yes, no] #output_accesslog: yes # ------------------------------------------------------------------------------ # Output Types # [request | error | response | search] #accesslog_level: request,error # ------------------------------------------------------------------------------ # Access Log Storage Directory #(windows) C:\Interstage\IREP\var #(solaris/linux) /var/opt/FJSVirep #accesslog_dir: # ------------------------------------------------------------------------------ # Rotation Type # [size, day, month] #accesslog_rotation: size # ------------------------------------------------------------------------------ # Size # [1 - 1024] (MB) #accesslog_size: 5 # ------------------------------------------------------------------------------ # Number of Access Log Files to Maintain # [1 - 99] #accesslog_backup: 2 # ------------------------------------------------------------------------------ # ============================================================================== # Encrypt Type Settings # ============================================================================== # User Password Encryption Method #(windows) [SHA512, SHA384, SHA256, SHA, SSHA, SMD5, ORG, CLEARTEXT] #(solaris/linux)[SHA512, SHA384, SHA256, SHA, SSHA, SMD5, ORG, CLEARTEXT, CRYPT] #encrypt_type: SHA256 # ------------------------------------------------------------------------------ # ============================================================================== # Other Settings # ============================================================================== # Maximum Number of Connections # [4 - 1024] #maxconn: 16 # ------------------------------------------------------------------------------ # Wait for the RDB Service Startup? # (solaris/linux only) # [yes, no] #rdb_wait: no # ------------------------------------------------------------------------------ # Set the Server Application Environment File # [CLI_SERVER_ENV_FILE=(host,file)] # host - Host Name where Symfoware Server Operates # file - Full Path of the Server Application Environment File #sym_env: # ------------------------------------------------------------------------------ |