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Interstage Application Server V12.0.0 リファレンスマニュアル(コマンド編)
FUJITSU Software

17.4.7 リポジトリ環境定義ファイル

irepconfigコマンドを使って、リポジトリの作成/環境設定をするには、create/modifyサブコマンドと合わせて、リポジトリ環境定義ファイルを指定します。リポジトリ環境定義ファイルは、テキストエディタを使って編集します。

リポジトリ環境定義ファイルのサンプルが以下の位置に格納されています。このサンプルファイルを参考にして、リポジトリ環境定義ファイルを作成することができます。

C:\Interstage\IREP\sample\config

/opt/FJSVirep/sample/config

  

ファイル名

説明

sample_symfoware.conf

Symfoware/RDBを使用するリポジトリの新規作成サンプル

sample_oracle.conf

Oracleデータベースを使用するリポジトリの新規作成サンプル


形式

各項目は、以下の形式で指定します。

設定項目: 設定値


新規作成時

全般的に、設定項目を省略した場合は「初期値の指定」とみなします。設定値を省略した場合や設定値に空白文字だけを指定した場合はエラーが出力されます。

各設定項目を複数指定することはできません。複数指定した場合はエラーが出力されます。

行の先頭が「#」(シャープ)で始まる行、または空白行は、コメント行として無視されます。

行の先頭に空白文字が指定された場合、その行の文字列は前の行の続きと判断して処理します。

設定項目名の最後が「passwd_file」で終わっている項目は、パスワードファイルの絶対パスを指定する項目です。

環境設定時

全般的に、設定項目を省略した場合は「初期値の指定」とみなします。ただし、sym_envの項目は、省略すると設定されている情報を削除します。設定値を省略した場合や設定値に空白文字だけを指定した場合はエラーが出力されます。

行の先頭が「#」(シャープ)で始まる行、または空白行は、コメント行として無視されます。

行の先頭に空白文字が指定された場合、その行の文字列は前の行の続きと判断して処理します。

設定項目名の最後が「passwd_file」で終わっている項目は、パスワードファイルの絶対パスを指定する項目です。


設定項目一覧

リポジトリ環境定義ファイルに設定できる項目の一覧を以下に示します。各項目の詳細については、“設定項目の詳細”を参照してください。

ポイント

各一覧の記号は、以下を意味します。

○:指定できます。

*1) Interstage管理コンソールでは指定できない項目です。
*2) irepadminコマンドでも設定できる項目です。
*3) 省略した場合は、定義が削除されます。


設定項目

データベース

項目名

説明

新規作成

設定変更

省略指定

Symfoware/Oracle共通

admindn

管理者用DN

adminpasswd_file

管理者用DNのパスワードファイル

不可

suffix

公開ディレクトリ

database

リポジトリのデータベース

不可

open_port_type

使用するポートの種類

nonssl_port

通常(非SSL)ポート番号

ssl_port

SSLポート番号

ssl_configuration

SSL定義

ssl_configuration_file

SSL環境定義ファイル(サーバ側)

(*1)

(*1)

idletimeout

コネクションアイドル時間

sizelimit

検索可能最大エントリ数

timelimit

検索タイムアウト時間

output_accesslog

アクセスログの出力指定

accesslog_level

アクセスログの出力レベル

accesslog_dir

アクセスログの格納先

accesslog_rotation

アクセスログのローテーションタイプ

accesslog_size

アクセスログのサイズ

accesslog_backup

アクセスログの世代管理数

encrypt_type

ユーザパスワード暗号化方式

Symfoware

sym_dbhost

データベース接続ホスト名

不可

sym_dbport

データベース接続ポート番号

不可

sym_dbname

データベース名

(*1)

不可

sym_dbuser

データベース接続ユーザID

(*1)

不可

sym_dbpasswd_file

データベース接続ユーザのパスワードファイル

不可

maxconn

リポジトリからRDBへの最大コネクション数

(*1)

(*1)(*2)

rdb_wait

RDBの起動待ち合わせ

(*1)(*2)

sym_env

Symfoware Serverのサーバ用の動作環境ファイルの設定

(*1)(*2)

(*3)

Oracle

ora_netservice

ネット・サービス名

(*1)

不可

ora_home

Oracleホーム・ディレクトリ

不可

ora_dbuser

データベース接続ユーザID

(*1)

不可

ora_dbpasswd_file

データベース接続ユーザのパスワードファイル

不可

maxconn

リポジトリからRDBへの最大コネクション数

(*1)

(*1)(*2)

rdb_wait

RDBの起動待ち合わせ

(*1)(*2)


設定項目の詳細

admindn

作成するリポジトリの管理者のDN(識別名)をDN形式で、512バイトまでの文字列で指定します。指定された管理者用のDNには、後述するsuffixに指定した文字列が付加されますが、すでにsuffixに指定した文字列で終わっている場合はsuffixに指定した文字列は付加されません。suffixとともに指定する場合は、連結するカンマ(,)とsuffixにあたる文字列を除いた長さを、512バイトまでの文字列で指定します。

DN形式を構成するRDN(相対識別名)の属性として、「cn」、「ou」、「o」、「c」、「l」および「dc」が指定できます。
DN形式を構成するRDN(相対識別名)の属性値として、半角英数字、マイナス(-)、ピリオド(.)および アンダーライン(_)が指定できます。
DN形式を構成するRDN(相対識別名)の属性名と属性値の間はイコール(=)を指定します。
RDN(相対識別名)を複数指定する場合は、カンマ(,)で区切って指定します。

例えば、「cn=manager」や「cn=manager,ou=managergroup」と指定します。新規作成時だけに指定できます。

省略した場合は「cn=manager」が指定されたとみなします。

注意

管理者用DNのRDN(相対識別名)には複数の属性を使用して指定することはできません(マルチAVAは使用できません)。例えば、プラス(+)を使用して「cn=taro+sn=fujitsu」のように複数の属性を指定することはできません。

adminpasswd_file

新規作成時

作成するリポジトリの管理者用のパスワードを暗号化したパスワードファイルを絶対パスで指定します。以下に、指定できる長さ、文字を示します。

[Windows(R)]

[Solaris][Linux]

長さ

256バイト以内

256バイト以内

指定できる文字

  • 半角英数字

  • ドル($)

  • アンパーサント(&)

  • シングルクォーテーション(‘)

  • プラス(+)

  • マイナス(-)

  • ピリオド(.)

  • イコール(=)

  • アットマーク(@)

  • アンダーライン(_)

  • バッククォーテーション(`)

  • チルダ(~)

  • 大括弧([])

  • 中括弧({})

  • スペース( )

  • コロン(:)

  • エンマーク(\)

  • 半角英数字

  • スラッシュ(/)

  • マイナス(-)

  • ピリオド(.)

  • アンダーライン(_)

  • チルダ(~)

全角文字などのマルチバイトコード系は使用できません。Windows(R)では、コロン(:)はドライブ文字を指定する場合だけに、エンマーク(\)はディレクトリのセパレータとして指定する場合だけに指定できます。ドライブを指定する場合は、「C:\」のように「\」を含めて指定してください。

省略できません。

管理者用のパスワードは128バイトまでの文字列で指定します。使用できる文字は、半角英数字、カンマ(,)、プラス(+)、イコール(=)、マイナス(-)、ピリオド(.)および アンダーライン(_)です。

環境設定時

リポジトリを管理するための管理者用の新しいパスワードを指定します。暗号化したパスワードファイルを絶対パスで指定してください。省略できません。先頭文字に「*」が指定された場合はパスワードを変更しません。

suffix

リポジトリを公開するトップエントリをDN(識別名)形式で、512バイトまでの文字列で指定します。

DN形式を構成するRDN(相対識別名)の属性として、「ou」、「o」、「c」、「l」および「dc」が指定できます。
DN形式を構成するRDN(相対識別名)の属性値として、半角英数字、マイナス(-)、ピリオド(.)および アンダーライン(_)が指定できます。
DN形式を構成するRDN(相対識別名)の属性名と属性値の間はイコール(=)を指定します。
RDN(相対識別名)を複数指定する場合は、カンマ(,)で区切って指定します。
例えば、「ou=interstage,o=fujitsu,dc=com」や「c=jp」と指定します。

新規作成時にだけ指定できます。

レプリケーションを実施する場合はマスタとスレーブでsuffixに同じディレクトリを指定してください。省略した場合は「ou=interstage,o=fujitsu,dc=com」が指定されたとみなします。

注意

公開ディレクトリのRDN(相対識別名)には複数の属性を使用して指定することはできません(マルチAVAは使用できません)。例えば、プラス(+)を使用して「ou=fujitsu+st=Tokyo」のように複数の属性を指定することはできません。

database

リポジトリで使用するデータベースを指定します。省略できません。新規作成時にだけ指定できます。指定できる値は以下の2つです。大文字、小文字は区別しません。

  • symfoware : Symfoware/RDB

  • oracle : Oracleデータベース

sym_dbhost

データベースのホスト名を106バイトまでの文字列で指定します。指定するホスト名はアドレス解決可能なホスト名を指定してください。アドレス解決できないホスト名は指定できません。使用できる文字は、半角英数字、マイナス(-)、ピリオド(.)およびアンダーライン(_)です。

リポジトリのデータベースに「symfoware」を指定した場合だけに有効です。省略できません。

sym_dbport

データベースのポート番号を指定します。1から65535までを指定することができます。
リポジトリのデータベースに「symfoware」を指定した場合だけに有効です。省略できません。

sym_dbname

データベースの名前を8バイトまでの文字列で指定します。使用できる文字は、先頭が英字で始まる半角英数字です。
リポジトリのデータベースに「symfoware」を指定した場合だけに有効です。省略できません。

sym_dbuser

データベースに接続するユーザアカウントを30バイトまでの文字列で指定します。
リポジトリのデータベースに「symfoware」を指定した場合だけに有効です。
データベースへの接続は、OSの認証機構を使用します。データベース構築時に、データベース接続ユーザとしてOSに登録したユーザアカウントを指定してください。省略できません。

sym_dbpasswd_file

新規作成時

データベースに接続するユーザアカウントのパスワードを暗号化したパスワードファイルを絶対パスで指定します。
リポジトリのデータベースに「symfoware」を指定した場合だけに有効です。

以下に、パスワードファイルに指定できる長さ、文字を示します。

[Windows(R)]

[Solaris][Linux]

長さ

256バイト以内

256バイト以内

指定できる文字

  • 半角英数字

  • ドル($)

  • アンパーサント(&)

  • シングルクォーテーション(‘)

  • プラス(+)

  • マイナス(-)

  • ピリオド(.)

  • イコール(=)

  • アットマーク(@)

  • アンダーライン(_)

  • バッククォーテーション(`)

  • チルダ(~)

  • 大括弧([])

  • 中括弧({})

  • スペース( )

  • コロン(:)

  • エンマーク(\)

  • 半角英数字

  • スラッシュ(/)

  • マイナス(-)

  • ピリオド(.)

  • アンダーライン(_)

  • チルダ(~)

  

全角文字などのマルチバイトコード系は使用できません。Windows(R)では、コロン(:)はドライブ文字を指定する場合だけに、エンマーク(\)はディレクトリのセパレータとして指定する場合だけに指定できます。ドライブを指定する場合は、「C:\」のように「\」を含めて指定してください。

省略できません。
パスワードは30バイトまでの文字列で指定します。

データベースへの接続は、OSの認証機構を使用します。データベース構築時に、データベース接続ユーザとしてOSに登録したユーザアカウントのパスワードを暗号化したパスワードファイルを指定してください。OSで管理しているパスワード情報を書き換えることはありません。

環境設定時

データベースで管理している新しいパスワードを指定します。暗号化したパスワードファイルを絶対パスで指定してください。パスワードは30バイトまでの文字列で指定します。省略できません。先頭文字に「*」が指定された場合はパスワードを変更しません。

リポジトリのデータベースに「symfoware」を使用している場合だけに有効です。

ora_netservice

Oracleデータベースの通信設定の際に使用したネット・サービス名を、128バイトまでの文字列で指定します。
使用できる文字は、半角英数字、アンダーライン(_)、シャープ(#)、およびドル($)です。リポジトリのデータベースに「oracle」を指定した場合だけに有効です。省略できません。

ora_home

Oracleデータベースのインストール時に設定した、Oracleホームのディレクトリを絶対パスで指定します。

リポジトリのデータベースに「oracle」を指定した場合だけに有効です。以下に、指定できる長さ、文字を示します。

[Windows(R)]

[Solaris][Linux]

長さ

256バイト以内

256バイト以内

指定できる文字

  • 半角英数字

  • ドル($)

  • アンパーサント(&)

  • シングルクォーテーション(‘)

  • プラス(+)

  • マイナス(-)

  • ピリオド(.)

  • イコール(=)

  • アットマーク(@)

  • アンダーライン(_)

  • バッククォーテーション(`)

  • チルダ(~)

  • 大括弧([])

  • 中括弧({})

  • スペース( )

  • コロン(:)

  • エンマーク(\)

  • 半角英数字

  • スラッシュ(/)

  • マイナス(-)

  • ピリオド(.)

  • アンダーライン(_)

  • チルダ(~)

  

全角文字などのマルチバイトコード系は使用できません。Windows(R)では、コロン(:)はドライブ文字を指定する場合だけに、エンマーク(\)はディレクトリのセパレータとして指定する場合だけに指定できます。ドライブを指定する場合は、「C:\」のように「\」を含めて指定してください。

省略できません。

ora_dbuser

Oracleデータベースに接続するユーザアカウントを30バイトまでの文字列で指定します。

リポジトリのデータベースに「oracle」を指定した場合だけに有効です。
データベースへの接続は、Oracleデータベースに登録されているユーザアカウントを使用します。データベース構築時に、データベース接続ユーザとしてOracleデータベースに登録したユーザアカウントを指定してください。

省略できません。

ora_dbpasswd_file

新規作成時

Oracleデータベースに接続するユーザアカウントのパスワードを暗号化したパスワードファイルを絶対パスで指定します。

リポジトリのデータベースに「oracle」を指定した場合だけに有効です。以下に、指定できる長さ、文字を示します。

[Windows(R)]

[Solaris][Linux]

長さ

256バイト以内

256バイト以内

指定できる文字

  • 半角英数字

  • ドル($)

  • アンパーサント(&)

  • シングルクォーテーション(‘)

  • プラス(+)

  • マイナス(-)

  • ピリオド(.)

  • イコール(=)

  • アットマーク(@)

  • アンダーライン(_)

  • バッククォーテーション(`)

  • チルダ(~)

  • 大括弧([])

  • 中括弧({})

  • スペース( )

  • コロン(:)

  • エンマーク(\)

  • 半角英数字

  • スラッシュ(/)

  • マイナス(-)

  • ピリオド(.)

  • アンダーライン(_)

  • チルダ(~)

  

全角文字などのマルチバイトコード系は使用できません。Windows(R)では、コロン(:)はドライブ文字を指定する場合だけに、エンマーク(\)はディレクトリのセパレータとして指定する場合だけに指定できます。ドライブを指定する場合は、「C:\」のように「\」を含めて指定してください。

省略できません。
パスワードは30バイトまでの文字列で指定します。

データベースへの接続は、Oracleデータベースに登録されているユーザアカウントを使用します。データベース構築時に、データベース接続ユーザとしてOracleデータベースに登録したユーザアカウントのパスワードを暗号化したパスワードファイルを指定してください。Oracleデータベースに登録されているパスワード情報を書き換えることはありません。

環境設定時

データベースで管理している新しいパスワードを指定します。暗号化したパスワードファイルを絶対パスで指定してください。パスワードは30バイトまでの文字列で指定します。先頭文字に「*」が指定された場合、省略した場合はパスワードを変更しません。

リポジトリのデータベースに「oracle」を使用している場合だけに有効です。

open_port_type

使用するポートの種類を指定します。指定できる値は以下の3つです。大文字、小文字は区別しません。

  • nonssl:非SSL通信

  • ssl:SSL通信

  • both:非SSL通信とSSL通信

省略した場合は「nonssl」が指定されたとみなします。

注意

以下の機能を利用する場合は「nonssl」、または「both」を指定してください。

  • エントリ管理ツール

  • irepmodifyentコマンド

  • irepaddroleコマンド

nonssl_port

非SSL通信で使用するポート番号を指定します。1から65535までを指定することができます。指定するポート番号はサーバ上で各サービスが使用するポート番号を設計後、計画的に指定してください。

省略した場合は「389」が指定されたとみなします。

注意

ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいてそれぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。万が一、同じポート番号を設定して運用した場合、リポジトリが正常に起動しません。

ポート番号の設定については、「システム設計ガイド」の付録「ポート番号」を参照してください。

ssl_port

SSL通信で使用するポート番号を指定します。1から65535までを指定することができます。
指定するポート番号はサーバ上で各サービスが使用するポート番号を設計後、計画的に指定してください。
SSL通信をする場合だけに有効です。省略した場合は「636」が指定されたとみなします。
「ssl_configuration」または、「ssl_configuration_file」を同時に指定する必要があります。

注意

ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいてそれぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。万が一、同じポート番号を設定して運用した場合、リポジトリが正常に起動しません。

ポート番号の設定については、「システム設計ガイド」の付録「ポート番号」を参照してください。

ssl_configuration

Interstage証明書環境を使用したSSL通信で使用するSSL定義名を指定します。Interstage証明書環境のSSL定義を事前に作成しておく必要があります。SSL定義を作成していない場合は、SSL定義を作成してから再度設定してください。必要に応じて適切なSSL定義を指定してください。
SSL通信する場合は、本定義、または「ssl_configuration_file」を必ず指定してください。なお、「ssl_configuration_file」と同時に指定することはできません。

注意

SSL定義名は、Interstage管理コンソールのSSL定義の一覧に表示される定義名を大文字小文字も合わせて指定してください。

ssl_configuration_file

証明書/鍵管理環境を使用したSSL通信で使用するSSL環境定義ファイル(サーバ側)を絶対パスで指定します。

サーバ側のSSL通信環境を事前に作成しておく必要があります。サーバ側のSSL通信環境を作成していない場合は、作成してから再度設定してください。必要に応じて適切なSSL環境定義ファイル(サーバ)を指定してください。

SSL通信する場合は、本定義、または「ssl_configuration」を必ず指定してください。なお、「ssl_configuration」と同時に指定することはできません。

以下に、指定できる長さ、文字を示します。

[Windows(R)]

[Solaris][Linux]

長さ

256バイト以内

256バイト以内

指定できる文字

  • 半角英数字

  • ドル($)

  • アンパーサント(&)

  • シングルクォーテーション(‘)

  • プラス(+)

  • マイナス(-)

  • ピリオド(.)

  • イコール(=)

  • アットマーク(@)

  • アンダーライン(_)

  • バッククォーテーション(`)

  • チルダ(~)

  • 大括弧([])

  • 中括弧({})

  • スペース( )

  • コロン(:)

  • エンマーク(\)

  • 半角英数字

  • スラッシュ(/)

  • マイナス(-)

  • ピリオド(.)

  • アンダーライン(_)

  • チルダ(~)

  

全角文字などのマルチバイトコード系は使用できません。Windows(R)では、コロン(:)はドライブ文字を指定する場合だけに、エンマーク(\)はディレクトリのセパレータとして指定する場合だけに指定できます。ドライブを指定する場合は、「C:\」のように「\」を含めて指定してください。

環境設定時

SSL通信で使用するSSL環境定義ファイル(サーバ)を絶対パスで指定します。定義を変更する場合、または非SSL通信からSSL通信に変更する。定義を変更する場合、または非SSL通信からSSL通信に変更する場合は必ず指定してください。

先頭文字に「*」が指定された場合は、すでに設定済みの定義を変更しません。

idletimeout

クライアントとのコネクションが切断されるまでの待機時間を、0から3600秒までの数値で指定します。
省略した場合は「900」が指定されたとみなします。コネクションアイドル時間を無制限にするには、「0」を指定します。

sizelimit

検索処理で返却する最大エントリ数を、0から10000件の数値で指定します。ただし、管理者用DNでの検索処理では最大エントリ数は無制限です。
省略した場合は「500」が指定されたとみなします。

検索可能最大エントリ数を無制限にするには、「0」を指定します。

timelimit

検索処理で検索時間のタイムアウト時間を、0から3600秒の数値で指定します。ただし、管理者用DNでの検索処理では検索タイムアウト時間は無制限です。
省略した場合は「3600」が指定されたとみなします。

検索タイムアウト時間を無制限にするには、「0」を指定します。

output_accesslog

アクセスログを出力するかどうかを指定します。出力する場合は「yes」、出力しない場合は

「no」を指定します。大文字、小文字は区別しません。
省略した場合は「yes」が指定されたとみなします。

accesslog_level

出力するアクセルログの出力内容を指定します。アクセスログに出力できる内容は以下のとおりです。出力する内容をカンマ(,)区切りで指定してください。大文字、小文字は区別しません。

  • request:クライアントのリクエスト情報を出力します。

  • error:サーバのエラー応答を出力します。

  • response:サーバの正常応答を出力します。

  • search:サーバの検索結果応答を出力します。

アクセスログを出力する場合だけに有効です。省略した場合は「request,error」が指定されたとみなします。output_accesslogで「yes」を指定した場合は、出力する内容を1つ以上指定してください。

accesslog_dir

アクセスログの格納先を絶対パスで指定します。
事前に作成したディレクトリを格納先のディレクトリとして指定してください。実際のアクセスログの格納先は指定されたパスに「/リポジトリ名/log」 (Windows(R)の場合は、「\リポジトリ名\log」)が付加された格納先です。
アクセスログを出力する場合だけに有効です。

以下に、指定できる長さ、文字を示します。

[Windows(R)]

[Solaris][Linux]

長さ

192バイト以内

960バイト以内

指定できる文字

  • 半角英数字

  • ドル($)

  • アンパーサント(&)

  • シングルクォーテーション(‘)

  • プラス(+)

  • マイナス(-)

  • ピリオド(.)

  • イコール(=)

  • アットマーク(@)

  • アンダーライン(_)

  • バッククォーテーション(`)

  • チルダ(~)

  • 大括弧([])

  • 中括弧({})

  • スペース( )

  • コロン(:)

  • エンマーク(\)

  • 半角英数字

  • スラッシュ(/)

  • マイナス(-)

  • アンダーライン(_)

  • チルダ(~)

  

全角文字などのマルチバイトコード系は使用できません。Windows(R)では、コロン(:)はドライブ文字を指定する場合だけに、エンマーク(\)はディレクトリのセパレータとして指定する場合だけに指定できます。ドライブを指定する場合は、「C:\」のように「\」を含めて指定してください。

省略した場合は以下の値が指定されたとみなします。

C:\Interstage\IREP\var(インストールパスはデフォルト)

/var/opt/FJSVirep

注意

格納先は、十分なディスク容量が確保されていることを確認してから設定してください。

格納先に、省略値以外の値を設定する場合、権限の設定に注意してください。

省略値で指定されるデータベース格納先以外を指定する場合、格納先に指定するすべてのフォルダ(最上位のフォルダから最下位のフォルダ)のアクセス権に、「Administrators」グループにフルコントロールのアクセス権を設定してください。

accesslog_rotation

アクセスログの分割方法を指定します。指定できる値は以下の3つです。ログが最大サイズになった場合は世代管理数分保存されます。大文字、小文字は区別しません。

  • size:ファイルサイズ単位でローテーションをします。

  • day:日単位でローテーションをします。

  • month:月単位でローテーションをします。

アクセスログを出力する場合だけに有効です。省略した場合は「size」が指定されたとみなします。

accesslog_size

アクセスログの最大サイズを、1から1024MBの数値で指定します。ログが最大サイズになった場合は世代管理数分保存されます。
アクセスログを出力する場合だけに有効です。省略した場合は「5」が指定されたとみなします。

accesslog_backup

アクセスログの世代管理数を、1から99の数値で指定します。世代管理数を超えた場合、古い順に削除されます。
アクセスログを出力する場合だけに有効です。省略した場合は「2」が指定されたとみなします。

encrypt_type

パスワード(userPassword属性)を格納する際の暗号化方式を指定します。リポジトリの新規作成時にだけ指定できます。作成後は値を変更できません。

指定できる値は以下のとおりです。大文字、小文字は区別しません。初期値は「SHA256」です。

  

暗号強度

ユーザパスワード暗号化方式

指定可能な値

高い

SHA512方式

SHA384方式

SHA256方式

独自暗号化方式

SHA512

SHA384

SHA256

ORG

低い

SSHA方式

SHA方式

SMD5方式

MD5方式

CRYPT方式

暗号化しない

SSHA

SHA

SMD5

MD5

CRYPT

CLEARTEXT

  

ユーザパスワード暗号化方式については、「ディレクトリサービス運用ガイド」の「概要」-「Interstage ディレクトリサービスの主な機能」-「パスワードの保護」を参照してください。

maxconn

リポジトリからRDBへの最大コネクション数を、4~1024の範囲で指定します。データベースを配置するサーバのCPU数×4の値を設定することを推奨します。

省略した場合は「16」が指定されたとみなします。

rdb_wait


システム起動時にリポジトリを自動起動するように設定した場合、RDBのサービスの起動を待ち合わせるかどうかを設定します。指定できる値は以下のとおりです。大文字・小文字は区別しません。

  • yes:待ち合わせる。

  • no:待ち合わせないでエラーとする。

省略した場合は「no」が指定されたとみなします。

「yes」を指定した場合は、無制限に待ち合わせます。

注意

「yes」を指定する場合は、リポジトリがRDBの起動を無制限に待ち合わせるため、システムのほかのサービスやアプリケーションの起動に影響を及ぼす可能性があります。本項目の指定は、十分注意して行ってください。

sym_env

Symfowareの動作環境をチューニングする場合に、チューニング情報を記述したサーバ用の動作環境ファイルを設定するパラメタを指定します。指定方法は以下のとおりです。

  • CLI_SERVER_ENV_FILE=(host,file)

hostには、Symfoware Serverを運用するマシン名を指定します。
fileには、Symfoware Serverを運用するマシン上に用意した、サーバ用の動作環境ファイルを絶対パスで指定します。
hostとfile以外の文字列は変更せずに指定してください。


Symfoware Serverを運用するマシンがWindowsの場合、fileに指定するパスはセパレータであるバックスラッシュをエスケープする必要があります。

例)サーバ用の動作環境ファイルが「C:\symenv\fssqlenv」の場合、以下のように指定します。

sym_env: CLI_SERVER_ENV_FILE=(host,C:\\symenv\\fssqlenv)

サーバ用の動作環境ファイルの作成については、Symfoware Serverのマニュアル“アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編)”を参照してください。

リポジトリのデータベースとしてSymfoware/RDBを使用しているときだけに有効です。省略した場合はSymfowareの動作環境のチューニングは行われません。

ファイル記述例

新規作成時のリポジトリ環境定義ファイルの記述例を以下に示します。

行の先頭が「#」(シャープ)で始まる行、または空白行は、コメント行として無視されます。

行の先頭に空白文字が指定された場合、その行の文字列は前の行の続きと判断して処理します。

  

# ==============================================================================
#  General Settings
# ==============================================================================
# Administrator DN
#admindn: cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
# ------------------------------------------------------------------------------
# Administrator DN Password File
adminpasswd_file: C:\myfolder\mypasswdfile
# ------------------------------------------------------------------------------
# Public Directory
#suffix: ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
# ------------------------------------------------------------------------------
# Repository Database
#  [symfoware, oracle]
database: symfoware
# ------------------------------------------------------------------------------
# =================
# = For Symfoware =
# =================
# Database Connection Host Name
sym_dbhost: localhost
# ------------------------------------------------------------------------------
# Database Connection Port Number
#  [1 - 65535]
sym_dbport: 2050
# ------------------------------------------------------------------------------
# Database Name
sym_dbname: DSDB
# ------------------------------------------------------------------------------
# Database Connection User ID
sym_dbuser: Administrator
# ------------------------------------------------------------------------------
# Database Connection Password File
sym_dbpasswd_file: C:\myfolder\dbpasswdfile
# ------------------------------------------------------------------------------


# ==============================================================================
#  Connection Settings 
# ==============================================================================
# Port Type
#  [nonssl, ssl, both]
#open_port_type: nonssl
# ------------------------------------------------------------------------------
# Port Number
#  [1 - 65535]
#nonssl_port: 389
# ------------------------------------------------------------------------------
# SSL Port Number
#  [1 - 65535]
#ssl_port: 636
# ------------------------------------------------------------------------------
# SSL Configuration
#ssl_configuration: 
# ------------------------------------------------------------------------------
# SSL Environment Definition File (Server)
#ssl_configuration_file: 
# ------------------------------------------------------------------------------
# Connection Idle Time
#  [0 - 3600] (sec)
#idletimeout: 900
# ------------------------------------------------------------------------------


# ==============================================================================
#  Search Settings
# ==============================================================================
# ------------------------------------------------------------------------------
# Maximum Number of Searchable Entries
#  [0 - 10000]
#sizelimit: 500
# ------------------------------------------------------------------------------
# Search Timeout
#  [0 - 3600] (sec)
#timelimit: 3600
# ------------------------------------------------------------------------------


# ==============================================================================
#  Access Log Settings
# ==============================================================================
# ------------------------------------------------------------------------------
# Output Access Log?
#  [yes, no]
#output_accesslog: yes
# ------------------------------------------------------------------------------
# Output Types
#  [request | error | response | search]
#accesslog_level: request,error
# ------------------------------------------------------------------------------
# Access Log Storage Directory
#(windows)       C:\Interstage\IREP\var
#(solaris/linux) /var/opt/FJSVirep
#accesslog_dir: 
# ------------------------------------------------------------------------------
# Rotation Type
#  [size, day, month]
#accesslog_rotation: size
# ------------------------------------------------------------------------------
# Size
#  [1 - 1024] (MB)
#accesslog_size: 5
# ------------------------------------------------------------------------------
# Number of Access Log Files to Maintain
#  [1 - 99]
#accesslog_backup: 2
# ------------------------------------------------------------------------------


# ==============================================================================
#  Encrypt Type Settings
# ==============================================================================
# User Password Encryption Method
#(windows)      [SHA512, SHA384, SHA256, SHA, SSHA, SMD5, ORG, CLEARTEXT]
#(solaris/linux)[SHA512, SHA384, SHA256, SHA, SSHA, SMD5, ORG, CLEARTEXT, CRYPT]
#encrypt_type: SHA256
# ------------------------------------------------------------------------------


# ==============================================================================
#  Other Settings
# ==============================================================================
# Maximum Number of Connections
#  [4 - 1024]
#maxconn: 16
# ------------------------------------------------------------------------------
# Wait for the RDB Service Startup?
# (solaris/linux only)
#  [yes, no]
#rdb_wait: no
# ------------------------------------------------------------------------------
# Set the Server Application Environment File
#  [CLI_SERVER_ENV_FILE=(host,file)]
#   host - Host Name where Symfoware Server Operates
#   file - Full Path of the Server Application Environment File
#sym_env: 
# ------------------------------------------------------------------------------