名前
tdlinkapm - APM(Application program Manager)の生成
形式
tdlinkapm -l xa_linkpgm [-t{thread|process}] [-p “library” ] -r "library" -o apmname
機能説明
tdlinkapmコマンドは、APM(Application program Manager)を生成します。
本コマンドを実行すると、Microsoft(R) Visual(R) C++のリンクコマンドが動作します。
以下に、tdlinkapmコマンドのオプションおよび引数を説明します。
xa_linkpgmには、otsmkxapgmコマンドで作成される拡張子「LIB」のファイル名を指定します。
xa_linkpgmには、XA連携用プログラム名を指定します。OTSが提供しているXA連携用プログラム、またはotsmkxapgmコマンドで取得したXA連携用プログラムを使用してください。
threadが指定された場合は、libpthread.soをリンクします。
processが指定された場合は、libpthread.soはリンクされません。
本オプションを省略した場合は、threadとみなします。
"library"に指定されたライブラリ情報(2048文字以内)が、リンク時に他のどのライブラリよりも先にリンクされます。
"library"は、XAインタフェースによる連携時に必要なデータベースベンダで公開しているライブラリ情報(2048文字以内)を指定します。
作成するAPMのファイル名を、23文字以内の英数字で指定します。APMは、以下の格納パス配下に作成されます。
プラットフォーム | 格納パス |
---|---|
C:\Interstage\bin | |
/opt/FJSVextp/bin |
すでに存在するファイル名を指定した場合、上書きするかどうかの問い合わせ(Y, N形式)があり、Yを応答すると上書きされます。すでに該当APMが使用中の場合は、上書きできません。また、APM名に"TDNORM"および "TDNORMCNT"を指定することはできません。
注意事項
本コマンドは、管理者権限だけが実行可能です。
-rオプションで指定するライブラリにデータベースベンダで公開しているライブラリ以外を指定しないでください。
本コマンドでは、Microsoft Visual C++を使用します。本コマンドを実行する前に、システム環境変数に、VC++のインストールでユーザ環境変数に設定される以下の環境変数を設定してください。
PATH
INCLUDE
LIB
本コマンドは、Cコンパイラを使用します。本コマンドを実行する前に、環境変数PATHにCコンパイラが存在するディレクトリを追加してください。使用可能なコンパイラについては、「システム設計ガイド」の「ソフトウェア条件」を参照してください。
使用例
[Oracle12cでのAPM作成]
環境変数ORACLE_HOMEには、Oracleのホームディレクトリを指定してください。
tdlinkapm -l otsxaora12c.lib -r "%ORACLE_HOME%\RDBMS\xa\oraxa12.lib" -o orardb |
[Symfoware/RDBでのAPM作成]
tdlinkapm -l otsxasym.lib -r "C:\SFWSV\ESQL\lib\f3cwxa.lib C:\SFWSV\ESQL\lib\f3cwdrv.lib" -o rdb |
[Oracle12cを使用したAPM作成例]
環境変数ORACLE_HOMEには、Oracleのホームディレクトリを指定してください。
tdlinkapm -l libotsxaora.o -r "-L'$ORACLE_HOME/lib' -lclntshcore -lclntsh -lclient12 -lsql12 -lcore12 -lnls12" -o ORARDB |
[Symfoware/RDBでのAPM作成]
tdlinkapm -l libotsxasym.o -r "-L/opt/FJSVrdb2b/lib -lrdbxa -lsqldrv" -o rdb |