■概要
nsconfigファイルは、ネーミングサービスの動作環境を設定するファイルです。
■ファイル名
C:\Interstage\ODWIN\etc\nsconfig (インストールパスはデフォルト)
/etc/opt/FSUNod/nsconfig (インストールパスはデフォルト)
/etc/opt/FJSVod/nsconfig
■ファイル内情報
nsconfigファイルは、以下の形式で値を設定します。
◆形式:
パラメタ名 = 設定値
パラメタ名と設定値の間の文字列は、“ = ”(半角スペース+半角イコール+半角スペース)を設定します。
半角のシャープ(#)を行の先頭に指定した場合は、その行はコメントとして扱われます。また、空行は解析時に無視されます。
# コメント
◆記述例:
file_sync = yes
trace_level = update
bl_how_many = 65536
ogl_how_many = 256
ext_intf = yes
cn_userexception_log_use = yes
cn_userexception_log_size = 2000000
◆パラメタ:
設定値を変更することのできるパラメタを下表に示します。なお、指定が必須となるパラメタはありません。
パラメタ名 | 初期値 | 意味 |
---|---|---|
指定範囲 | ||
file_sync | yes | ネーミングサービスのデータベースへの更新処理でファイルの同期書き込みを行うかを設定します。
初期創成などの大量データの更新時に、このパラメタをnoにすることにより処理を高速化することができます。ネーミングサービスの運用中には、信頼性を向上させるため、本パラメタはyesにしてください。 |
yes, no | ||
trace_level | update | メソッド実行の自動トレースを採取するトレースレベルを指定します。
|
update, all | ||
bl_how_many | 65536 | NamingContext::list, BindingIterator::next_nで返されるバインディング数の最大値を指定します。 |
0~65536 | ||
| 256(初期値を推奨) | ロードバランスオブジェクトグループのリストの最大値を指定します。 |
128~256 | ||
ext_intf | yes | ネーミングサービスの拡張機能を使用するかを指定します。
noを指定すると、ネーミングコンテキスト拡張インタフェース(NamingContextExtインタフェース)を使用できません。V2.X以前のクライアントアプリケーションを動作させる場合は、noを指定する必要があります。 |
yes, no | ||
cn_userexception_log_use | yes | ユーザ例外ログを採取するかを指定します。
|
yes, no | ||
cn_userexception_log_size | 2000000 | ユーザ例外ログのファイルサイズを指定します。 |
1000~2000000 |
変更した値は、次回のネーミングサービス起動時より有効となります。
パラメタext_intfに“no”を設定してV2.X以前のクライアントアプリケーションを動作させる場合は、運用に応じた対処が必要となる場合があります。V2.X以前のネーミングサービスを使用する場合の注意事項については、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”の“旧バージョンからの移行上の注意”-“ネーミングサービスに関する注意事項(V2以前のバージョンからの移行)”を参照してください。