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Interstage Studio V12.0.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

7.3.9 ユーザインタフェースの処理を記述する

ユーザインタフェースの処理を作成する方法について説明します。この説明の対象はフォーム、アプレットおよびJavaBeansの可視Beanになります。

7.3.9.1 ユーザインタフェースを持つアプリケーションの処理を記述する

ユーザインタフェースを持つアプリケーションの例として、フレームを表示するアプリケーションの処理を説明します。

処理には、以下のものがあります。

フレームを表示するメインプログラムの例

public class MyJavaApp {
    //コンストラクタ
    public MyJavaApp() {
    }
    //フレームを表示するメソッド
    public void run() {
        //フレームのインスタンスを作成
        Frame1 form = new Frame1();
        //フレームのインスタンスのsetVisibleメソッドを使い、表示を有効にする。
        form.setVisible(true);
    }
    //メイン処理
    public static void main(String[] args) {
        // MyJavaAppクラスのインスタンスを作成
        MyJavaApp object = new MyJavaApp();
        // MyJavaAppクラスのインスタンスのrunメソッドを呼び出す。
        object.run();
    }
}

7.3.9.2 フォームを操作する

フォームには、フレーム、ダイアログ、パネルがあります。

ここではフレームを例に、処理の記述について説明します。

フレームの操作

操作の例として、フレームの操作について説明します。

7.3.9.3 Beanを操作する

ここでは、Beanを操作する方法について説明します。

Javaフォームに貼ったBeanはJavaフォームクラスのクラスフィールドとして生成されます。クラスフィールドはJavaフォーム定義時に「Bean名」プロパティに指定した名前になります。

Beanの操作はBeanのプロパティを設定、参照したり、Beanのメソッドを呼び出したりすることで行います。

プロパティの参照および設定

プロパティの参照および設定の例を以下に示します。

テキストフィールドBean「textField1」がフォーカスを得たときに発生するfocus_focusGainedイベントで「背景色(background)」プロパティを「青」に変更します。また、フォーカスを失ったときに発生するfocus_focusLostイベントで「背景色(background)」プロパティを「白」に戻します。

[「TextField1」の処理]
public void textField1_focus_focusGained(FocusEvent e) {
  if (!defaultEventProc(e)) {
    textField1.setBackground(java.awt.Color.blue);
  }
}
public void textField1_focus_focusLost(FocusEvent e) {
  if (!defaultEventProc(e)) {
    textField1.setBackground(java.awt.Color.white);
  }
}

メソッドの呼び出し

メソッド呼出しの例を以下に示します。

プッシュボタン「button1」を押すとテキストフィールド「textField1」に入力されている文字をリストボックス「list1」に追加します。

[「button1」の処理]
public void button1_action_actionPerformed(ActionEvent e) {
  if (!defaultEventProc(e)) {
    list1.addItem(textField1.getText());
  }
}

7.3.9.4 イベント処理を記述する

イベント処理の追加方法には以下3つの方法があります。