開発資産の作成
ワークベンチでの開発資産の作成は、一般的には、ウィザードでファイルを生成し、エディタでそのファイルを編集するという手順で行います。Interstage Studioでは各種ファイルを生成するウィザードおよび、それらを編集するエディタを提供しています。
ビルドとは、一般的にはソースファイルから実行形式ファイルを作成する作業のことを指します。ワークベンチではビルダを呼び出すことでビルドを実行しており、プロジェクト種別によって呼び出すビルダを決定しています。
例えば、Javaのソースファイルをコンパイルしてクラスファイルを作成する作業はビルド作業の1つであり、Javaビルダとして機能が提供されています。
ビルドには以下の2種類があります。
差分ビルド: 変更されたソースだけをビルドする方法です。
クリーンビルド: すべてのビルド結果を一度削除してから開発資産全体を再ビルドする方法です。
通常は差分ビルドが行われます。クリーンビルドを行うにはユーザが明にプロジェクトのクリーンを行う必要があります。
ビルドを行うタイミングにも以下の2種類があります。
自動ビルド: ソースファイルが変更され保存されたタイミングで自動的にビルドが行われます。
手動ビルド: ユーザがメニューから手動でビルドを実行します。
デフォルト設定では自動ビルドが行われます。このためユーザがビルド作業を意識する必要はありません。
ビルド時にコンパイルエラー、警告、または、その他の情報(これらをまとめて"問題"と呼びます)が出た場合、それらはマーカービューに表示されます。マーカービューに表示された問題をダブルクリックすると、その問題が発生したソースの行をエディタで表示することができます。コンパイルエラーや警告などの問題はエディタ上にも表示されます。例えば、問題があることを示すマーカがエディタ領域の左端の垂直方向ルーラーに表示されたり、問題がある箇所に波線が表示されたりします。
ポイント
開発の規模が大きくなってくると、ソースファイルを保存するたびに自動的にビルドが行われることでユーザの操作が妨げられる場合があります。こういった場合には、手動ビルドにすることで、ビルドのタイミングを制御し、ユーザの操作が妨げられることを少なくできます。
アプリケーションの動作確認
作成したアプリケーションはワークベンチから実行またはデバッグすることができます。
アプリケーションの実行およびデバッグには起動構成を使用します。起動構成とはアプリケーションの実行に必要な各種設定を登録しておくためのものです。例えば、使用するアプリケーションサーバや、Java VMの起動オプションなどが設定できます。一度作成した起動構成は再利用できるので、アプリケーションを繰返し実行およびデバッグするのに便利です。
注意
本製品でインストールしたアプリケーションサーバは開発時のテストで使用するためのものです。運用には使用できません。
製品版のInterstage Application Serverと比べて、制限されている機能があります。