PRIMECLUSTER のインストール・設定
PRIMECLUSTER のソフトウェア説明書および PRIMECLUSTER のマニュアルに従って、PRIMECLUSTER のインストール、クラスタの設定を行ってください。
PRIMECLUSTER Wizard for Oracle のインストール
PRIMECLUSTER Wizard for Oracle をインストールします。PRIMECLUSTER Wizard for Oracle のソフトウェア説明書に従って、インストールを行ってください。
Oracle Database ソフトウェアのインストール
"2.2.2 Oracle Database ソフトウェアのインストール・設定"を参照して、カーネルパラメーターの設定、Oracle ユーザーの作成・設定、Oracle Database ソフトウェアのインストールを行ってください。
注意
Oracle Solarisゾーン環境で Oracle ASMを使用する場合には、Oracle Databaseの仕様により、ノングローバルゾーンに対して、事前にproc_priocntl特権を加えておく必要があります。
Oracle Database ソフトウェアをインストールする前に、以下のコマンドをグローバルゾーンで実行してください。
# zonecfg -z <ゾーン名> set limitpriv=default,proc_priocntl
Oracle リソースを含まない userApplication の作成
以下の章を参照して、Oracle リソースを含まない userApplication の作成、動作確認を行ってください。
シングルノードクラスタ運用における userApplication の属性は以下の設定をしてください。下記以外の属性については、PRIMECLUSTER のマニュアルを確認してください。
属性 | 説明 |
---|---|
AutoSwitchOver | 値を設定しないでください。 |
PersistentFault | 1 |
HaltFlag | no |
ShutdownPriority | 値を設定しないでください。 |
OnlinePriority | 値を設定しないでください。 |
データベースの作成・設定
シングルノードクラスタ運用におけるデータベースの作成と設定
Oracle Database のマニュアルに従って、データベースとリスナーの作成を行ってください。
SYSTEMユーザーのパスワード
"4.3 clorapass - 監視用パスワードの登録"を参照して、SYSTEMユーザーのパスワードを登録してください。
ログファイルのフルパス定義
"4.5 clgetoralog - Oracle データベース調査資料採取"を参照して、PRIMECLUSTER Wizard for Oracleの調査資料採取コマンドで採取するログファイルのフルパスを定義してください。
Oracle データベースの動作確認
Oracle インスタンス、Oracle リスナーを手動で起動・停止し、正しく動作することを確認してください。
userApplication の編集
手順4.で作成した userApplication に Oracle データベース関連のリソースを登録します。
"2.4.2.1 環境構築時の注意(Oracle Database 10g R2/11g R1の場合)"を参照して userApplication に Oracle インスタンスリソース、Oracle ASM インスタンスリソース、Oracle リスナーリソースを登録してください。
Oracle インスタンスリソース、Oracle リスナーリソースのフラグ設定値では AutoRecover 属性を有効にすることを推奨します。AutoRecover 属性を有効にしたリソースで故障が発生した場合、自動的に再起動して復旧を試みることで、可用性を向上させることができます。
設定項目 | 説明 |
---|---|
フラグ設定値 | AutoRecover(A) |
userApplication の動作確認
"2.2.8 userApplication の動作確認"を参照して、Oracle リソースを含む userApplication の動作確認を行ってください。