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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.5 導入運用手引書
FUJITSU Software

1.1 機能概要

PRIMECLUSTER Wizard for Oracle は、PRIMECLUSTER 上で Oracle データベースのクラスタ運用を行うためのソフトウェア製品です。PRIMECLUSTER 上で Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC) によるスケーラブル運用や、Oracle データベースのスタンバイ運用 (コールドスタンバイ) 、シングルノードクラスタ運用、Oracle Data Guard/Oracle Active Data Guard環境でのクラスタ運用を行うことができます。

Oracleデータベースのマルチテナント機能を使用したマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)とプラガブル・データベース(PDB)のスタンバイ運用(コールドスタンバイ)、シングルノードクラスタ運用を行うことができます。

CDBの環境設定、監視、起動・停止制御、運用の方法はとくに明記しない限りOracleインスタンスと同じです。PDBについては各章のPDBに関する記事を参照してください。

参照

Oracle Data Guard/Oracle Active Data Guard環境でスタンバイ・データベースのクラスタ運用を行う場合、"付録G Oracle Data Guard/Oracle Active Data Guardを使用する場合"を参照してください。

本製品は、以下の機能を提供します。

機能

概要

環境設定

クラスタ運用のための環境設定インターフェース

監視

Oracle インスタンス、リスナーの状態を監視するデーモンプロセス

起動・停止制御

Oracle インスタンス、リスナーの起動・停止を制御するスクリプト

運用・設定コマンド

運用時に使用するコマンド類

環境設定

Oracleデータベースのクラスタ運用を行うには、userApplication (クラスタアプリケーション) に Oracle インスタンスやリスナーを「リソース」として登録する必要があります。本製品は、それを行うための環境設定インターフェースを提供します。詳細は、「第2章 環境設定」を参照してください。

監視

Oracle インスタンス、リスナーの監視を行います。

監視処理中に異常を検出した場合、スタンバイ運用では、Oracle インスタンスまたはリスナーの再起動やフェイルオーバを自動的に行います。スケーラブル運用では、Oracle Clusterware が Oracle インスタンスまたはリスナーのリカバリーや縮退を行います。詳細は、「3.1 クラスタ環境における Oracle データベースの制御」を参照してください。

起動・停止制御

userApplication の状態遷移に従って、Oracle インスタンス、リスナー、Oracle Clusterwareを自動的に起動・停止します。詳細は、「3.1 クラスタ環境における Oracle データベースの制御」を参照してください。