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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.5 運用ガイド
FUJITSU Storage

14.4.5 swsrpshadowadm_exchange(Exchange VSSシャドウコピー管理コマンド)

名前

swsrpshadowadm_exchange - ストレージグループまたはデータベースのシャドウコピーの管理

形式

Exchange Server 2007の場合
シャドウコピーの状態表示
プログラムディレクトリ\bin\swsrpshadowadm_exchange status [-evs virtualServerName] [-copy | -shadow] -sgname storageGroupName
シャドウコピーの削除
プログラムディレクトリ\bin\swsrpshadowadm_exchange delete [-evs virtualServerName] -sgname storageGroupName
QuickOPCの停止
プログラムディレクトリ\bin\swsrpshadowadm_exchange stopqopc [-evs virtualServerName] -sgname storageGroupName
Exchange Server 2010以降の場合
シャドウコピーの状態表示
プログラムディレクトリ¥bin¥swsrpshadowadm_exchange status [-copy | -shadow] -dbname databaseName
シャドウコピーの削除
プログラムディレクトリ¥bin¥swsrpshadowadm_exchange delete -dbname databaseName
QuickOPCの停止
プログラムディレクトリ¥bin¥swsrpshadowadm_exchange stopqopc -dbname databaseName

機能説明

ストレージグループまたはデータベースのシャドウコピーを管理します。

シャドウコピーの状態表示

サブコマンドに"status"を指定し、バックアップサーバのVSSからシャドウコピー状態、ハードウェアプロバイダからアドバンスト・コピー実行状態を取得して表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Original-Volume

複製元ボリューム名を表示します。括弧内にはWindowsのボリューム名("\\?\Volume{GUID}\"という書式で表される一意のボリューム名)を表示します。

Replica-Volume

複製先ボリューム名を表示します。括弧内にはWindowsのボリューム名("\\?\Volume{GUID}\"という書式で表される一意のボリューム名)を表示します。シャドウコピーが存在しない場合は"----"が表示されます。

Latest-Creation-Time

最新のシャドウコピーの作成時刻を表示します。
シャドウコピーが存在しない場合は"----"が表示されます。

Snapshot-ID

最新のシャドウコピーのシャドウコピーID(GUID)を表示します。
シャドウコピーが存在しない場合は"----"が表示されます。

SnapshotSet-ID

最新のシャドウコピーのシャドウコピーセットID(GUID)を表示します。
シャドウコピーが存在しない場合は"----"が表示されます。

Type

コピー種別を表示します。

OPC: OPC
QOPC: QuickOPC

Group

常に、"----"を表示します。

Original-Disk

複製元ディスク(LUN)名を表示します。

Replica-Disk

複製先ディスク(LUN)名を表示します。

Status

複製元ディスクから複製先ディスクへのアドバンスト・コピーの実行状態を表示します。

----: コピー未実施
failed: エラーサスペンド状態
snap: スナップショット処理中
?????: コピー状況の取得に失敗

Execute

コピー進行率をパーセントで表示します。
Status欄が"snap"以外の場合は"----"を表示します。
コピー未実施の場合は"----"が表示されます。

Trk

トラッキング処理の有無を表示します。

on: トラッキング処理中
off: トラッキング処理中ではない
----: スナップショット処理未実施

Update

Status欄が"----"かつTrk欄が"on"の場合(トラッキング中かつ物理コピーが実施されていない場合)、前回の複製作成後の更新済みデータ量をパーセンテージで表示します。

物理コピー中またはトラッキング中でない場合は、"----"を表示します。

シャドウコピーの削除

サブコマンドに"delete"を指定し、バックアップサーバのVSSからシャドウコピーを削除します。
シャドウコピーの削除では、バックアップサーバのライタメタデータドキュメントとバックアップコンポーネントドキュメントを削除します。

OPC/QuickOPCは停止されません。

QuickOPC停止機能

サブコマンドに"stopqopc"を指定し、QuickOPC処理(物理コピーおよびトラッキング処理)を停止します。コピー種別がQOPCの場合だけ使用できます。

  • シャドウコピーが存在している場合は、物理コピー中のQuickOPCを停止できません。物理コピー中のQuickOPCを停止する場合は、事前にシャドウコピーを削除しておく必要があります。なお、トラッキング中のQuickOPCはシャドウコピーの有無に関わらず停止できます。

オプション

-sgname storageGroupName

ストレージグループ名を指定します。
スペースを含むストレージグループ名は、ダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。

-dbname databaseName

データベース名を指定します。
スペースを含むデータベース名は、ダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。

-evs virtualServerName

クラスタ運用を行っている場合、クラスタ化メールボックスサーバの名前を指定します。
クラスタ運用を行っていない場合は、指定の必要はありません。

シャドウコピーの状態表示(status指定)に指定できるオプション
-shadow

シャドウコピーの状態表示(status)で、シャドウコピーの状態だけを表示します。

-copy

シャドウコピーの状態表示(status)で、アドバンスト・コピーの実行状態だけを表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項