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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.5 運用ガイド
FUJITSU Storage

12.12 Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を復旧する場合

PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのどちらかが停止している状態で、コピーを起動または停止した場合、PrimaryストレージとSecondaryストレージのセッションが同期しないことがあります。

アドバンスト・コピーの状態とStorage Clusterコンティニュアスコピーセッションの状態を確認して、対処してください。
アドバンスト・コピーの状態とStorage Clusterコンティニュアスコピーセッションの状態の確認方法と、対処方法は以下のとおりです。

ポイント

  • レプリケーション管理機能のコマンドでは、TFOステータスが"Standby"のストレージに対する操作を実行できません。このため、TFOステータスが"Standby"のストレージに対する操作を実行する場合は、AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能のコマンドを利用してください。

  • PrimaryストレージとSecondaryストレージのセッションが同期していない状態でコマンドを実行すると、swsrp0740メッセージ(エラーコードは103)が出力されることがあります。このメッセージが出力された場合は、以下のどちらかの方法でコピーを強制停止したあと、「表12.1 対処方法」の対処を実施してください。

    • コマンドを利用する場合
      accopy fcancelコマンドの-aオプションにTFOステータスが"Standby"のストレージを指定してコピーを強制停止してください。accopy fcancel コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

    • Webコンソールを利用する場合
      『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「コピーセッションの表示/強制サスペンド/強制停止」を参照して、コピーを強制停止してください。

アドバンスト・コピーの状態とStorage Clusterコンティニュアスコピーセッションの状態

  1. Standby側コンティニュアスコピーセッションの状態を確認します。

    • コマンドで確認する場合
      swsrpstatコマンドで確認してください。
      Standby側コンティニュアスコピーセッションの状態は、[Standby-Session]欄で確認できます。

    • Webコンソールで確認する場合
      『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「レプリケーショングループの作成/表示/変更/削除」を参照して、レプリケーショングループを表示してください。Standby側コンティニュアスコピーセッションの状態は、[Storage Cluster Standby コピーセッション]欄で確認できます。

  2. TFOステータスが"Standby"のストレージで、Active側コンティニュアスコピーセッションの状態を確認します。

    • コマンドで確認する場合
      accopy queryコマンドで確認してください。accopy queryコマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」を参照してください。
      TFOステータスが"Standby"のストレージを-aオプションに指定して、コマンドを実行してください。Active側コンティニュアスコピーセッションの状態は、-tfoinfoオプション指定時に表示される[TFO Info]欄で確認できます。
      詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を復旧する場合」を参照してください。

    • Webコンソールで確認する場合
      『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「コピーセッションの表示/強制サスペンド/強制停止」を参照して、コピーセッションを表示してください。Active側コンティニュアスコピーセッションの状態は、[Storage Cluster/セッション状態]欄で確認できます。

対処方法

以下に対処方法を説明します。

表12.1 対処方法

TFOステータスが"Acitve"のストレージのアドバンスト・コピーの状態

コンティニュアスコピーセッションの状態

対処方法

  • readying

  • snap

swsrpstatコマンドの[Standby-Session]欄またはWebコンソールの[Storage Cluster Standby コピーセッション]欄が"not-exist"の場合

swsrpmakeコマンドを実行します。

Webコンソールで対処する場合は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「OPC/QuickOPC/SnapOPC/SnapOPC+の開始」を参照して、コピーを開始してください。

  • sync

  • equivalent

swsrpstatコマンドの[Standby-Session]欄またはWebコンソールの[Storage Cluster Standby コピーセッション]欄が"not-exist"の場合

  1. swsrpmakeコマンドを実行して、ECを一時中断(Suspend)します。

  2. swsrpstartsyncコマンドを実行して、ECを再開します。

Webコンソールで対処する場合は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ECのサスペンド」および「ECの開始/再開」を参照して、コピーを一時中断/再開してください。

replicated

swsrpstatコマンドの[Standby-Session]欄またはWebコンソールの[Storage Cluster Standby コピーセッション]欄が"not-exist"の場合

  1. swsrpstartsyncコマンドを実行して、ECを再開します。

  2. swsrpmakeコマンドを実行して、ECを一時中断(Suspend)します。

Webコンソールで対処する場合は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ECの開始/再開」および「ECのサスペンド」を参照して、コピーを再開/一時中断してください。

failed

swsrpstatコマンドの[Standby-Session]欄またはWebコンソールの[Storage Cluster Standby コピーセッション]欄が"not-exist"の場合

  1. swsrpcancelコマンドを使用して、コピーを停止します。

  2. swsrpmakeコマンドまたはswsrpstartsyncコマンドを使用して、コピーを開始します。

Webコンソールで対処する場合は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「OPC/QuickOPC/SnapOPC/SnapOPC+の停止」および「OPC/QuickOPC/SnapOPC/SnapOPC+の開始」、または、「ECの停止」および「ECの開始/再開」を参照して、コピーを停止/開始してください。

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accopy queryコマンドの[TFO Info]欄またはWebコンソールの[Storage Cluster/セッション状態]欄が"unpaired"の場合

  1. accopy fcancelコマンドにTFOステータスが"Standby"のストレージを-aオプションに指定して、コピーセッションを強制停止します。accopy fcancelコマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

  2. swsrpmakeコマンドまたはswsrpstartsyncコマンドを使用して、コピーを開始します。

Webコンソールで対処する場合は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「コピーセッションの表示/強制サスペンド/強制停止」、および、「OPC/QuickOPC/SnapOPC/SnapOPC+の開始」または「ECの開始/再開」を参照して、コピーを強制停止/再開してください。