ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.5 運用ガイド
FUJITSU Storage

10.3.1 事前準備

SQL Serverのバックアップ運用を開始する前に以下の事前準備を行ってください。

なお、以降では、以下の例を使用して説明を行います。

図10.8 SQL Serverのバックアップ運用の環境例

表10.3 サーバ構成

サーバ種別

サーバ名

備考

運用管理サーバ

MGR-SVR

管理対象サーバ

DB-SVR

  • 業務サーバ

  • クラスタ運用(AdvancedCopy Manager論理ノード名=nodeAGT、SQL Server仮想サーバ名=VSERVER)

表10.4 データベース構成

データベース名

データベースファイル名

データベースファイル種別

DB01

D:\SQLSVR\DB01.mdf

プライマリデータファイル

E:\SQLSVR\DB01.ndf

セカンダリデータファイル

F:\SQLSVR\DB01.ldf

トランザクションログファイル

DB02

D:\SQLSVR\DB02.mdf

プライマリデータファイル

E:\SQLSVR\DB02.ndf

セカンダリデータファイル

F:\SQLSVR\DB02.ldf

トランザクションログファイル

DB03

D:\SQLSVR\DB03.mdf

プライマリデータファイル

E:\SQLSVR\DB03.ndf

セカンダリデータファイル

F:\SQLSVR\DB03.ldf

トランザクションログファイル

表10.5 データベースボリューム構成

ドライブ名

AdvancedCopy Managerデバイス名

D:

g1d1p1

E:

g1d2p1

F:

g1d3p1

10.3.1.1 SQL Serverの環境設定

データベースのバックアップ運用設計の結果に基づいて、SQL Serverの設定を行ってください。特に、リストアにおいて、ログの適用を行う場合は、データベースの「復旧モデル」を「完全」または「一括ログ」に設定してください。詳細は、『SQL Server Books Online』の「復旧モデルとトランザクションログの管理」を参照してください。

10.3.1.2 サービスの起動

3.4.1 サービスの起動」を参照してください。

10.3.1.3 Webコンソールの起動

3.4.2 Webコンソールの起動」を参照してください。

10.3.1.4 管理対象サーバの登録

3.4.3 管理対象サーバの登録」を参照してください。

10.3.1.5 管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み

3.4.4 管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を参照してください。

10.3.1.6 バックアップ運用を行うサーバの環境設定

3.4.5 バックアップ運用を行うサーバの環境設定」を参照してください。

10.3.1.7 デバイスの運用種別設定

3.4.6 デバイスの運用種別設定」を参照してください。

ポイント

業務ボリュームを登録する際は、データベースファイルが配置されているすべてのボリュームを登録してください。

10.3.1.8 バックアップポリシーの設定

3.4.7 バックアップポリシーの設定」を参照してください。

ポイント

データベースファイルが配置されている全ボリュームに対して、バックアップポリシーを同一にしてください。
同一にしなくてもバックアップは実施可能ですが、バックアップポリシーを同一にすることでバックアップ履歴情報の管理が容易になります。

10.3.1.9 前後処理のカスタマイズ

3.4.8 前後処理スクリプトのカスタマイズ」を参照してください。

10.3.1.10 デバイスマップファイルの準備(出力先を指定する場合だけ)

出力先バックアップボリュームを指定する場合は、「3.4.9 デバイスマップファイルの準備」を参照してデバイスマップファイルを作成してください。

ポイント

複数ボリューム構成のデータベースの場合は、すべてのデータベースボリュームに関する定義を、1つのデバイスマップファイルに記述する必要があります。

10.3.1.11 メタデータファイルの出力パスの記録

バックアップ実行時に、SQL Serverからバックアップ対象データベースのデータベースファイルのパス名、サイズ、ファイル種別などの情報を含んだ「メタデータ」が出力されます。AdvancedCopy Managerは、メタデータファイルをバックアップボリュームに保存します。

メタデータファイルはデータベースファイルの復元時にデータベースボリュームに復元されます。メタデータファイルはswstrestore_sqlsvrコマンドを実行する際に必須となりますので、事前にメタデータファイルの絶対パスを記録しておく必要があります。

メタデータファイルは、ファイル識別番号(FILE_ID)が1のデータベースファイルが存在するフォルダに"dbName.swst-dmp"という名前で保存されます。例えば、データベースDB01のファイル識別番号1のデータベースファイルの絶対パスが"D:\SQLSVR\DB01_data.mdf"だとすると、メタデータファイルの絶対パスは"D:\SQLSVR\DB01.swst-dmp"となります。通常、ファイル識別番号1のデータベースファイルはプライマリデータファイルですが、念のため以下の手順で確認してください。

  1. Transact-SQL「USE データベース名 EXEC SP_HELPFILE」を実行してください。

  2. 実行結果から、列「fileid」が1となっているレコードを探してください。そのレコードの列「filename」の内容がファイル識別番号1のデータベースファイルの絶対パスになります。

ポイント

業務ボリュームにメタデータファイルを保存するための容量を確保しておくことが厳密には必要ですが、メタデータファイルのサイズは小さいので、考慮の必要はほとんどありません。メタデータファイルのサイズは、データベースのファイル数に依存し、10ファイル構成のデータベースで約20KBです。

10.3.1.12 バックアップの自動運用の準備

AdvancedCopy Managerのバックアップ運用は、SQL Serverのジョブ作成ウィザードやSystemwalker Operation Managerを利用して自動化できます。自動化には、AdvancedCopy Managerが提供する各種コマンドを利用します。