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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.5 運用ガイド
FUJITSU Storage

4.2.4 事前準備

Symfowareのバックアップサーバ運用に必要な事前準備について説明します。

4.2.4.1 サービスの起動

Symfowareのバックアップサーバ運用を行うには、運用管理サーバおよび管理対象サーバでAdvancedCopy Managerのサービスが起動されている必要があります。サービスは、通常、システム起動時に自動的に起動します。

起動に失敗していた場合および一度サービスを停止した場合は、「第2章 サービスの起動と停止」を参照して、サービスを手動で起動してください。

4.2.4.2 Webコンソールの起動

『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Webコンソールの起動方法」を参照し、Webコンソールを起動してください。

4.2.4.3 管理対象サーバの登録

運用管理サーバで、管理対象の管理対象サーバを登録します。

この作業は、Webコンソールで実施します。

注意

本作業は、管理対象サーバから運用管理サーバのIPアドレスへ通信できることを確認したあと、実施してください。運用管理サーバのIPアドレスは、stgxfwcmdispsrvコマンドで確認してください。

4.2.4.4 管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み

管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み方法は、「4.1.4.4 管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を参照してください。

4.2.4.5 データベース情報の登録

swsrpdbinfo_symfowareコマンドでSymfowareデータベース情報を登録します。

(例) ロググループ(LOG1/RDB1)のデータベース情報を登録する場合

C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpdbinfo_symfoware set LOG1/RDB1
LOG1/RDB1 swsrpdbinfo_symfoware completed
C:\>

(例) 登録したロググループ(LOG1/RDB1)のデータベース情報を表示する場合

C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpdbinfo_symfoware disp LOG1/RDB1
Log-Group-Name/RDB-Name DB-Space-Name Device
LOG1/RDB1               DB1.DBS1      g1d1p1
LOG1/RDB1               DB1.DBS2      g1d2p1
LOG1/RDB1               DB1.DBS3      g1d3p1
C:\>

4.2.4.6 レプリケーショングループの作成

Symfowareのデータベーススペースが配置されている業務ボリュームと、そのバックアップ先となるバックアップボリュームのペアを、レプリケーション管理機能の複製元ボリュームと複製先ボリュームとして設定します。その際、レプリケーション管理機能のグループ(以降、“レプリケーショングループ”と呼びます)に複製ボリュームを登録します。

ロググループ単位でバックアップする場合、ロググループに含まれるデータベーススペースが配置されている業務ボリュームと、そのバックアップ先となるバックアップボリュームのペアをすべて同じレプリケーショングループに登録します。

グループを構成する複製ボリューム情報の条件

レプリケーショングループを構成する複製ボリューム情報(複製元/複製先ボリュームのペア)の条件は、「7.4.7.1 グループを構成する複製ボリューム情報の条件」を参照してください。

グループ作成方法

レプリケーショングループの作成は、swsrpsetvolコマンドで行います。

作成したグループの情報はswsrpvolinfoコマンドで参照できます。

別バックアップサーバにバックアップする場合は、サーバ間レプリケーションの設定となるように、ほかの管理対象サーバのボリュームを「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。また、Symfowareサーバが操作サーバとなるように設定します。

(例) ロググループ(LOG1/RDB1)を構成する業務ボリューム(g1d1p1、g1d2p1、g1d3p1)をバックアップボリューム(1世代<g1d4p1、g1d5p1、g1d6p1>)へバックアップするレプリケーショングループ(grp1)を作成する場合

C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o BOTH -Xgroup grp1 g1d1p1 g1d4p1@BK-SV
swsrpsetvol completed
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o BOTH -Xgroup grp1 g1d2p1 g1d5p1@BK-SV
swsrpsetvol completed
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o BOTH -Xgroup grp1 g1d3p1 g1d6p1@BK-SV
swsrpsetvol completed
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvolinfo -L
Server Original-Volume Size      Replica-Volume Size      Copy         Op-Server Group
SYM-SV g1d1p1@SYM-SV   7.5 Gbyte g1d4p1@BK-SV   7.5 Gbyte bi-direction both      grp1
SYM-SV g1d2p1@SYM-SV   7.5 Gbyte g1d5p1@BK-SV   7.5 Gbyte bi-direction both      grp1
SYM-SV g1d3p1@SYM-SV   7.5 Gbyte g1d6p1@BK-SV   7.5 Gbyte bi-direction both      grp1

複数世代のバックアップ運用

ロググループを複数の世代にバックアップする場合は、世代ごとにレプリケーショングループを作成します。

(例) ロググループ(LOG1/RDB1)を構成する業務ボリューム(g1d1p1、g1d2p1、g1d3p1)を2世代のバックアップボリューム(1世代<g1d4p1、g1d5p1、g1d6p1>、2世代<g1d7p1、g1d8p1、g1d9p1>)へバックアップするレプリケーショングループ(grp1、grp2)を作成する場合

C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o BOTH -Xgroup grp2 g1d1p1 g1d7p1@BK-SV
swsrpsetvol completed
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o BOTH -Xgroup grp2 g1d2p1 g1d8p1@BK-SV
swsrpsetvol completed
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o BOTH -Xgroup grp2 g1d3p1 g1d9p1@BK-SV
swsrpsetvol completed
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvolinfo -L
Server Original-Volume Size      Replica-Volume Size      Copy         Op-Server Group
SYM-SV g1d1p1@SYM-SV   7.5 Gbyte g1d4p1@BK-SV   7.5 Gbyte bi-direction both      grp1
SYM-SV g1d2p1@SYM-SV   7.5 Gbyte g1d5p1@BK-SV   7.5 Gbyte bi-direction both      grp1
SYM-SV g1d3p1@SYM-SV   7.5 Gbyte g1d6p1@BK-SV   7.5 Gbyte bi-direction both      grp1
SYM-SV g1d1p1@SYM-SV   7.5 Gbyte g1d7p1@BK-SV   7.5 Gbyte bi-direction both      grp2
SYM-SV g1d2p1@SYM-SV   7.5 Gbyte g1d8p1@BK-SV   7.5 Gbyte bi-direction both      grp2
SYM-SV g1d3p1@SYM-SV   7.5 Gbyte g1d9p1@BK-SV   7.5 Gbyte bi-direction both      grp2

ロググループ単位でバックアップする場合は、バックアップ時に対象となるロググループとレプリケーショングループを指定しています。

1世代目のロググループ(LOG1/RDB1)のバックアップを行う場合は、バックアップ時にロググループ(LOG1/RDB1)とレプリケーショングループ(grp1)を指定します。

2世代目のロググループ(LOG1/RDB1)のバックアップを行う場合は、バックアップ時にロググループ(LOG1/RDB1)とレプリケーショングループ(grp2)を指定します。

業務ボリューム単位でバックアップする場合は、バックアップ時に対象となるロググループ、レプリケーショングループ、業務ボリュームを指定しています。

1世代目のロググループ(LOG1/RDB1)の一部のデータベーススペース(DB1.DBS1(g1d1p1))のバックアップを行う場合は、バックアップ時にロググループ(LOG1/RDB1)、レプリケーショングループ(grp1)、業務ボリューム(g1d1p1)を指定します。