ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.5 運用ガイド
FUJITSU Storage

3.1.2 同期型高速バックアップの処理

ETERNUS ディスクアレイのEC機能を用いて、業務ボリュームから未使用のバックアップボリュームにコピーします。

同期型高速バックアップは、次のように処理が行われます。

  1. swststartsyncコマンドを実行する(図の1)と、業務ボリュームと同容量の未使用バックアップボリュームが、未使用バックアップボリューム管理領域から選択され、バックアップ同期処理が開始されます。

  2. バックアップ同期処理による全面コピーが完了し、業務ボリュームとバックアップボリュームの等価性を維持するための状態(等価性維持状態)になります。(図の3)
    なお、この状態は業務ボリュームとバックアップボリュームの等価を保証する状態ではありません。

  3. swstbackupコマンドを実行する(図の4)と、バックアップ同期処理が停止され、バックアップ履歴情報が登録されます。

  4. バックアップ完了時にバックアップデータが保存世代数を超えた場合、最も古いバックアップボリュームを未使用のバックアップボリュームとします。

注意

業務ボリュームとバックアップボリュームが等価性維持状態になる前は、swstbackupコマンドを実行できません。

図3.3 同期型高速バックアップでのバックアップ方法

同期型高速バックアップでは、Suspend/Resume機能を使用することで、ECによる等価性維持状態を一時中断(Suspend)/再開(Resume)できます。Suspend/Resume機能を使用したバックアップでは、一時中断状態からの差分コピーを行うことで、より高速な同期型バックアップ運用が可能です。Suspend/Resume機能の詳細は、「第5章 Suspend/Resume機能によるバックアップ運用」を参照してください。

注意

すべてのバックアップボリュームが世代管理されており、未使用バックアップボリューム管理領域からバックアップボリュームを獲得できない場合は、バックアップできません。