プライマリノードでのカスタマイズ手順を説明します。
以下の手順で、プライマリノードで使用する汎用スクリプトを準備してください。
プライマリノードのETERNUS SF Managerのプログラムディレクトリ配下に、「4.1 カスタマイズ項目の確認」で作成した汎用スクリプトファイルを格納します。
格納した汎用スクリプトファイルのアクセス権を設定します。
格納した汎用スクリプトファイルを fileName に指定して、以下のコマンドを実行してください。
>cacls fileName /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F"
例
コマンド実行例は、以下のとおりです。
C:\ETERNUS_SF>cacls apache.vbs /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" よろしいですか (Y/N)?y 処理ファイル: C:\ETERNUS_SF\apache.vbs
プライマリノードで使用するクラスタリソースを作成します。
既存のクラスタサービス(業務)にETERNUS SF Managerを追加する場合
[フェールオーバークラスタマネージャー]画面を利用して、該当のクラスタサービスの業務を停止してください。
ただし、ETERNUS SF Managerが使用する共有ディスクはオンラインの状態にしてください。
新規に作成するクラスタサービス(業務)にETERNUS SF Managerを作成する場合
以下の手順に従って、クラスタサービスにETERNUS SF Manager用のクラスタリソースを作成してください。
画面のメニューや項目の名称は、OSによって異なる場合があります。
Windows Server 2008およびWindows Server 2012以降での操作手順を、以下に説明します。
[Windows Server 2008の場合]
ここでは、Windows Server 2008でETERNUS SF Manager用の「サービスまたはアプリケーション」の名前を"ESF-manager"と設定したものとして説明しています。
[フェールオーバークラスタマネージャー]画面を起動し、クラスタシステムに接続します。
ETERNUS SF Manager用の「サービスまたはアプリケーション」を作成します。
[フェールオーバー クラスタマネージャー]ツリーの[サービスとアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[その他のアクション]-[空のサービスまたはアプリケーションの作成]を選択します。
[サービスとアプリケーション]配下に、[新しいサービスまたはアプリケーション]が作成されます。
[新しいサービスまたはアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ]を選択します。
[新しいサービスまたはアプリケーションのプロパティ]ダイアログが表示されます。
[全般]タブの[名前]を変更し、[優先する所有者]でプライマリノードのリソース名を選択し、[適用]ボタンをクリックします。
設定が適用されてから、[OK]ボタンをクリックします。
ETERNUS SF Manager用の「サービスまたはアプリケーション」に、共有ディスクを割り当てます。
[サービスとアプリケーション]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[記憶域の追加]を選択します。
[記憶域の追加]画面が表示されます。
[利用可能なディスク]からETERNUS SF Manager用の共有ディスクを選択し、[OK]ボタンをクリックします。
ETERNUS SF Manager用の「サービスまたはアプリケーション」に、クライアントアクセスポイントを割り当てます。
[サービスとアプリケーション]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加]-[1 - クライアント アクセス ポイント]を選択します。
[新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。
以下の項目を設定し、[次へ]ボタンをクリックします。
名前
「4.1 カスタマイズ項目の確認」で用意したネットワーク名を設定してください。
ネットワーク
使用するネットワークをチェックしてください。
アドレス
「4.1 カスタマイズ項目の確認」で用意した論理IPアドレスリソース(IPアドレスリソース)を設定してください。
[確認]画面に表示された内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
[概要]画面に表示された内容を確認し、[完了]ボタンをクリックします。
設定した内容が反映されていることを確認します。
画面中央の[ESF-manager の概要]の[サーバー名]に、設定したリソースが追加されていることを確認してください。
[Windows Server 2012以降の場合]
ここでは、Windows Server 2012以降でETERNUS SF Manager用の「役割」の名前を"ESF-manager"と設定したものとして説明しています。
[フェールオーバークラスタマネージャー]画面を起動し、クラスタシステムに接続します。
ETERNUS SF Manager用の役割を作成します。
[フェールオーバー クラスタマネージャー]ツリーの[役割]を右クリックし、表示されたメニューで[空の役割の作成]を選択します。
[役割]配下に、[新しい役割]が作成されます。
[新しい役割]を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ]を選択します。
[新しい役割のプロパティ]ダイアログが表示されます。
[全般]タブの[名前]を変更し、[優先所有者]でプライマリノードのリソース名を選択し、[適用]ボタンをクリックします。
設定が適用されてから、[OK]ボタンをクリックします。
ETERNUS SF Manager用の役割に、共有ディスクを割り当てます。
[役割]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[記憶域の追加]を選択します。
[記憶域の追加]画面が表示されます。
[利用可能なディスク]からETERNUS SF Manager用の共有ディスクを選択し、[OK]ボタンをクリックします。
ETERNUS SF Manager用の役割に、クライアントアクセスポイントを割り当てます。
[役割]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加]-[クライアント アクセス ポイント]を選択します。
[新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。
以下の項目を設定し、[次へ]ボタンをクリックします。
名前
「4.1 カスタマイズ項目の確認」で用意したネットワーク名を設定してください。
ネットワーク
使用するネットワークをチェックしてください。
アドレス
「4.1 カスタマイズ項目の確認」で用意した論理IPアドレスリソース(IPアドレスリソース)を設定してください。
[確認]画面に表示された内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
[概要]画面に表示された内容を確認し、[完了]ボタンをクリックします。
設定した内容が反映されていることを確認します。
画面中央の[ESF-manager]の[リソース]タブの[サーバー名]に、設定したリソースが追加されていることを確認してください。
QuorumディスクとETERNUS SF Managerが使用する共有ディスクの所有権および業務の所有権を獲得します。
所有権の獲得方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
プライマリノードのETERNUS SF Managerの動的ディスクのファイルを、ETERNUS SF Manager用の共有ディスクにコピーします。
以下の手順で、ファイルをコピーしてください。
クラスタ環境を再構築する場合で、共有ディスクに旧環境のファイルが残っているときは、事前に旧環境のファイルを削除してから、以下の手順を実施してください。
エクスプローラなどで、共有ディスク配下に以下のディレクトリを作成します。
共有ディスク配下に作成するディレクトリ | 説明 |
---|---|
<共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ> | ETERNUS SF Manager共通の共有データ格納先ディレクトリです。共有ディスク内に、以下の名前で作成してください。
|
<共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ> | Storage Cruiserマネージャーの共有データ格納先ディレクトリです。共有ディスク内に、任意の名前で作成してください。
|
<共有ディスクのASTデータ格納先ディレクトリ> | Storage CruiserマネージャーのOptimizationオプションの共有データ格納先ディレクトリです。共有ディスク内に、任意の名前で作成してください。
|
<共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ> | AdvancedCopy Manager CCMの共有データ格納先ディレクトリです。共有ディスク内に、任意の名前で作成してください。
|
ポイント
共有ディスク配下に作成するディレクトリのパス名に使用できる文字は、空白を除く半角英数字です。パス名に指定できる長さは、<共有ディスクのドライブ名>を含めて76文字以下です。
エクスプローラなどで、プライマリノードのローカルディスクにあるファイルを、共有ディスクにコピーします。
以下のコピー元ディレクトリ配下の資源を、コピー先ディレクトリへコピーしてください。
<プログラムディレクトリ>、<環境設定ディレクトリ>、<作業用ディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」、「環境設定ディレクトリ」、「作業用ディレクトリ」です。
ローカルディスク(コピー元) | 共有ディスク(コピー先) |
---|---|
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\conf |
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\logs | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\logs |
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\conf | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\conf |
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\logs | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\logs |
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\webapps\esf\WEB-INF\log | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\webapps\esf\WEB-INF\log |
<環境設定ディレクトリ>\Common\etc\db | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\db |
<環境設定ディレクトリ>\Common\etc\message | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\message |
<環境設定ディレクトリ>\ESC\Manager\etc | <共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ>\ESC\Manager\etc |
<環境設定ディレクトリ>\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data | <共有ディスクのASTデータ格納先ディレクトリ>\AST\etc\data |
<環境設定ディレクトリ>\CCM\etc | <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\etc |
<作業用ディレクトリ>\Common\var | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\var |
<作業用ディレクトリ>\LM\var | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\LM\var |
<作業用ディレクトリ>\ESC\Manager\var | <共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ>\ESC\Manager\var |
<作業用ディレクトリ>\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data | <共有ディスクのASTデータ格納先ディレクトリ>\AST\var\data |
<作業用ディレクトリ>\CCM\var | <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\var |
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ名を変更します。
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\logs
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\conf
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\logs
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\webapps\esf\WEB-INF\log
<環境設定ディレクトリ>\Common\etc\db
<環境設定ディレクトリ>\Common\etc\message
<環境設定ディレクトリ>\ESC\Manager\etc
<環境設定ディレクトリ>\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data
<作業用ディレクトリ>\Common\var
<作業用ディレクトリ>\ESC\Manager\var
<作業用ディレクトリ>\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data
注意
上記ディレクトリ配下のファイルをほかのプログラムが使用している場合、ディレクトリ名の変更に失敗することがあります。
ディレクトリ名の変更に失敗したときは、サーバを再起動してから再実行してください。
プライマリノードで、共有データ用共有ディスクのディレクトリへのシンボリックリンクを作成します。
プライマリノードのローカルディスクにある以下のディレクトリから、共有ディスクのディレクトリに対するシンボリックリンクを作成してください。
リンク | ターゲット |
---|---|
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\conf |
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\logs | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\logs |
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\conf | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\conf |
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\logs | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\logs |
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\webapps\esf\WEB-INF\log | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\tomcat\webapps\esf\WEB-INF\log |
<環境設定ディレクトリ>\Common\etc\db | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\db |
<環境設定ディレクトリ>\Common\etc\message | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\message |
<環境設定ディレクトリ>\ESC\Manager\etc | <共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ>\ESC\Manager\etc |
<環境設定ディレクトリ>\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data | <共有ディスクのASTデータ格納先ディレクトリ>\AST\etc\data |
<作業用ディレクトリ>\Common\var | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\var |
<作業用ディレクトリ>\ESC\Manager\var | <共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ>\ESC\Manager\var |
<作業用ディレクトリ>\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data | <共有ディスクのASTデータ格納先ディレクトリ>\AST\var\data |
シンボリックリンクは、Windowsのmklinkコマンドで作成できます。
例
<プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\confディレクトリから<共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\confディレクトリへのシンボリックリンクを作成する例は、以下のとおりです。
>mklink /d <プログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\apache\conf
AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルのバックアップディレクトリを作成します。
プライマリノードで、以下のディレクトリを作成してください。
<プログラムディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。
<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin
<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys
<プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys
AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルをバックアップします。
プライマリノードで、以下のファイルを、コピー先へコピーしてください。
コピー元ファイル | コピー先ファイル |
---|---|
<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sys | <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\micc\sys\.install.sys |
<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sys | <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\bin\.stxc_install.sys |
<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.properties | <プログラムディレクトリ>\CCM\noncluster\sys\sys.properties |
注意
コピーしたファイルは、「第13章 運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除」の作業を実施するときに必要です。
AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイルを編集します。
プライマリノードで、以下のファイルの※1~※4のパス名を編集してください。
[<プログラムディレクトリ>\CCM\micc\sys\.install.sysファイル]
stxs_optdir= (ここの設定は修正しないでください) stxs_etcdir= (ここの設定は修正しないでください) stxs_vardir=※1 stxs_jredir= (ここの設定は修正しないでください)
[<プログラムディレクトリ>\CCM\bin\.stxc_install.sysファイル]
stxc_optdir= (ここの設定は修正しないでください) stxc_etcdir=※2 stxc_jredir= (ここの設定は修正しないでください)
[<プログラムディレクトリ>\CCM\sys\sys.propertiesファイル]
com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.optpath= (ここの設定は修正しないでください) com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.etcpath=※3 com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.varpath=※4 com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.micc.path= (ここの設定は修正しないでください) com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.grapi.path= (ここの設定は修正しないでください) com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.language= (ここの設定は修正しないでください)
注意
※3および※4において、ドライブ名の区切り文字には「\:」を指定してください。
※3および※4において、<共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>のパス区切り文字には「\\」を使用してください。
※1~※4の設定値は、以下のとおりです。
設定例は、<共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>が"G:\ccmdata"の場合です。
設定箇所 | 設定値 | 設定例 |
---|---|---|
※1 | <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\var\micc | G:\ccmdata\var\micc |
※2 | <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\etc | G:\ccmdata\etc |
※3 | <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\\etc\\ | G\:\\ccmdata\\etc\\ |
※4 | <共有ディスクのCCMデータ格納先ディレクトリ>\\var\\ | G\:\\ccmdata\\var\\ |
ストレージ管理の詳細設定ファイル(<共有ディスクのESCデータ格納先ディレクトリ>\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf)を編集します。
テキストエディタを使用して、詳細設定ファイルに、LOGICAL_MANAGER_IPおよびLOGICAL_MANAGER_V6IPの行を追記してください。追記する内容は、運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレスによって、以下のように異なります。
IPv4アドレスだけの場合
LOGICAL_MANAGER_IP="<運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレス(IPv4形式)>";
IPv6アドレスだけの場合
LOGICAL_MANAGER_V6IP="<運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレス(IPv6形式)>";
IPv4アドレスとIPv6アドレスがある場合
LOGICAL_MANAGER_IP="<運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレス(IPv4形式)>"; LOGICAL_MANAGER_V6IP="<運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレス(IPv6形式)>";
詳細設定ファイルの詳細は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「sanma.confパラメーター説明」にある「LOGICAL_MANAGER_IP」および「LOGICAL_MANAGER_V6IP」を参照してください。
レジストリを編集します。
レジストリエディタを使用して、レジストリキーに記載されているライセンス管理機能のvarディレクトリのパスを、以下のように変更してください。
<作業用ディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「作業用ディレクトリ」です。
変更前 | 変更後 |
---|---|
<作業用ディレクトリ>\LM\var | <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\LM\var |
[レジストリキーの表示例]
HKEY_LOCAL_MACHINE SOFTWARE Fujitsu ETERNUS SF License Manager CurrentVersion VarPathName
共有ディスクにあるディレクトリのアクセス権を設定します。
ログ格納用ディレクトリのアクセス権を設定します。
プライマリノードで、以下のコマンドを実行してください。
>cacls <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\var\log /T /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F"
データベース用ディレクトリのアクセス権を設定します。
プライマリノードで、以下のコマンドを実行してください。
>cacls <共有ディスクの共通データ格納先ディレクトリ>\db\data /T /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" "esfpostgres:C"
以下の手順で、プライマリノードのセットアップを実施してください。
注意
作業は、Administrator権限を持つユーザーで実施してください。なお、ドメインのAdministratorsに所属したユーザーで実施する場合は、Windowsサービスの「Computer Browserサービス」が開始されている必要があります。
Windows Server 2012以降の場合は、事前に「フェールオーバー クラスター コマンド インターフェイス」をインストールしてください。
Telnetサーバーサービスを利用して本作業を行うと、不具合が発生します。Telnetサーバーサービスは利用しないでください。
クラスタセットアップの開始を指示します。
プライマリノードで、以下のクラスタセットアップコマンドを実行してください。
<プログラムディレクトリ>とは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。
<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclset_mscs
ノード種別と共有ディスクを選択します。
クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。
各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。
項目 | 説明 |
---|---|
サーバ種別 | 「Storage管理サーバ」が表示されます。 |
ノード種別 | 「プライマリノード」を選択してください。 |
物理ディスクリソース | 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した「共有データ用共有ディスクのディスクリソース」を選択してください。 |
ドライブ | 物理ディスクリソースに対応したドライブ文字が表示されます。 |
必要なディスク容量 | AdvancedCopy Managerのクラスタ環境に必要な最小のディスク容量が表示されます。 |
空きディスク容量 | 指定したドライブの空き容量が表示されます。 |
プライマリノードのクラスタ情報を設定します。
クラスタセットアップコマンドの設定画面が表示されます。
以下は、Windows Server 2008での「フェールオーバークラスタ管理」画面です。
以下は、Windows Server 2012以降での「フェールオーバークラスタ管理」画面です。
各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。
項目 | 説明 |
---|---|
サーバ種別 | 「Storage管理サーバ」が表示されます。 |
ノード種別 | 「プライマリノード」であることを確認してください。 |
ドライブ | 物理ディスクリソースに対応したドライブ文字が表示されます。 |
論理ノード名 | 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した「論理ノード名」を入力してください。 |
業務名 | 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した「業務名」を入力してください。 |
クラスタ名 | 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で確認した「クラスタ名」を入力してください。 |
IPアドレスリソース | 「既存」を選択してください。 |
IPバージョン | IPアドレスのIPバージョンを選択してください。 |
IPv4アドレス | 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した「論理IPアドレス」を入力してください。 |
IPv6アドレス | 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した「論理IPアドレス」を入力してください。 |
Storage管理サーバ業務 | この項目をチェックしてください。 |
ポート番号・サービスを設定します。
[ポート番号・サービス設定/解除コマンド]画面が表示されます。ただし、設定済みの場合は表示されません。
項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力したあと、[OK]ボタンをクリックしてください。
項目 | 説明 |
---|---|
通信サービス | 「4.1 カスタマイズ項目の確認」で準備した「業務用通信サービス/デーモンのポート番号」を入力してください。 |
ポート番号・サービス設定が完了します。
[OK]ボタンをクリックしてください。
プライマリノードのクラスタセットアップを終了します。
クラスタセットアップの完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックしてください。