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ETERNUS SF Express 16.5 / Storage Cruiser 16.5 / AdvancedCopy Manager 16.5 導入ガイド
FUJITSU Storage

5.2.3 AdvancedCopy Managerエージェント(Windows版)のサイレントインストール手順

サイレントインストールは、以下の手順で実行します。

  1. インストールパラメーターファイルの編集

  2. サイレントインストールの実行

アップグレードインストールの手順は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 移行ガイド』を参照してください。

5.2.3.1 インストールパラメーターファイルの編集

デフォルトインストールを利用する場合は、本作業が不要です。

インストールパラメーターファイルは、インストール先ディレクトリやポート番号などのインストールパラメーターを指定するファイルです。このファイルはDVD-ROMに格納されており、各インストールパラメーターには初期値が設定されています。また、このファイルはサービス自動起動用とサービス自動起動抑止用の2種類が存在します。インストールパラメーターファイルの詳細は、「D.5 Windows版インストールパラメーターファイル(AdvancedCopy Managerエージェント用)」を参照してください。

インストールパラメーターファイルは、本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック エージェントプログラム & マニュアル」に格納されています。

インストールするエージェントは、以下の判断基準を参考にして、選択してください。

利用予定の機能

説明

Exchange Server連携オンラインバックアップ機能を使用する場合

“64bit版エージェント”を選択してください。
AdvancedCopy Manager (64bit) for Windows Server 2008 / 2012 / 2016 (x64)がインストールされます。
Symfoware連携機能は使用できません。

Symfoware連携機能を使用する場合

“32bit版エージェント”を選択してください。
AdvancedCopy Manager (32bit) for Windows Server 2008 / 2012 / 2016 (x86,x64)がインストールされます。
Exchange Server連携オンラインバックアップ機能は使用できません。

上記のどちらも利用予定がない場合

“64bit版エージェント”を選択してください。
AdvancedCopy Manager (64bit) for Windows Server 2008 / 2012 / 2016 (x64)がインストールされます。

インストールパラメーターを変更する場合は、DVD-ROMにあるインストールパラメーターファイルを任意の場所にコピーし、コピーしたファイルを編集してください。各インストールパラメーターの説明は、「D.6 Windows版インストールパラメーター(AdvancedCopy Managerエージェント用)」を参照してください。

参考

サービス自動起動用のファイル(install_parameter.ini)は、インストール完了後、AdvancedCopy Managerエージェントのサービスを起動するときに使用します。サービス自動起動抑止用のファイル(install_parameter_not_start_service.ini)は、インストール完了後、AdvancedCopy Managerエージェントのサービスの起動を抑止するときに使用します。

5.2.3.2 サイレントインストールの実行

AdvancedCopy Managerエージェント(Windows版)のサイレントインストール手順は、以下のとおりです。

  1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

  2. 本バージョンレベルの「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック エージェントプログラム & マニュアル」を、DVD-ROMドライブに挿入します。なお、自動起動によってインストーラ画面が表示されている場合は、インストーラを終了させます。

  3. コマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動します。

  4. 以下のサイレントインストール用のコマンドを実行し、インストールします。

    • デフォルトインストールで、サービスを自動起動する場合

      <インストールログファイル>に、インストールのログを出力するファイルを絶対パスで指定します。<インストールログファイル>の指定は任意です。

      • 32bit版エージェントの場合

        <DVD-ROMドライブ>\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x86\acmagtsilentinstall.bat [-l <インストールログファイル>]
      • 64bit版エージェントの場合

        <DVD-ROMドライブ>\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x64\acmagtsilentinstall.bat [-l <インストールログファイル>]
    • デフォルトインストールで、サービスの自動起動を抑止する場合

      <インストールパラメーターファイル>の指定は必須です。
      <インストールパラメーターファイル>は、DVD-ROMに格納されているファイル(install_parameter_not_start_service.ini)を絶対パスで指定します。
      <インストールログファイル>に、インストールのログを出力するファイルを絶対パスで指定します。<インストールログファイル>の指定は任意です。

      • 32bit版エージェントの場合

        <DVD-ROMドライブ>\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x86\acmagtsilentinstall.bat -s <インストールパラメーターファイル> [-l <インストールログファイル>]
      • 64bit版エージェントの場合

        <DVD-ROMドライブ>\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x64\acmagtsilentinstall.bat  -s <インストールパラメーターファイル> [-l <インストールログファイル>]

      64bit版エージェントでの実行例を以下に示します。

      • DVD-ROMドライブがD、インストールログファイルがC:\silentinstall.logの場合

        D:\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x64\acmagtsilentinstall.bat -s D:\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x64\install_parameter_not_start_service.ini -l C:\silentinstall.log
    • カスタムインストールの場合

      <インストールパラメーターファイル>は絶対パスで指定します。<インストールパラメーターファイル>の指定は必須です。
      <インストールログファイル>に、インストールのログを出力するファイルを絶対パスで指定します。<インストールログファイル>の指定は任意です。

      • 32bit版エージェントの場合

        <DVD-ROMドライブ>\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x86\acmagtsilentinstall.bat -s <インストールパラメーターファイル> [-l <インストールログファイル>]
      • 64bit版エージェントの場合

        <DVD-ROMドライブ>\Agent_windows\AdvancedCopy_Manager\agent\windows_x64\acmagtsilentinstall.bat -s <インストールパラメーターファイル> [-l <インストールログファイル>]

    ポイント

    • インストールログファイルの指定がない場合、環境変数TEMPで指定されている作業用ディレクトリにacmagtsilentinstall.logという名前のインストールログファイルを作成します。

    • 指定したインストールログファイルと同名のファイルが存在する場合、上書きします。

    • インストールログファイルを格納するディレクトリには、書込み権限のある実在するディレクトリを指定する必要があります。書込み権限がない場合は、プロンプトおよび画面へのエラーメッセージ出力を行わずにエラー終了します。

    • インストールパラメーターファイルおよびインストールログファイルのパスが半角空白を含む場合は、ダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。

    • インストールパラメーターファイルおよびインストールログファイルのパス名には、【 " | : * ? / . < > % & ^ ; ! 】を使用できません。

    注意

    • オプションの指定に誤りがあった場合は、エラーメッセージをインストールログファイルに出力して終了します。プロンプトおよび画面へのエラーメッセージ出力は行いません。

    • Windows Server 2012以降への再インストールにおいて、AdvancedCopy Managerエージェントの以下のサービスのポート番号を変更する場合は、%SystemRoot%\system32\drivers\etc\servicesファイルに定義されている以下のサービス名を削除してから、再インストールしてください。

      • stgxfws

    • サイレントインストール用のコマンドを多重実行しないでください。多重実行した場合は、あとから実行したコマンドが異常終了します。このとき、インストールログファイルは作成されません。

  5. インストールが終了すると、プロンプトが表示されます。
    インストールに使用したDVD-ROM媒体を装置から取り出します。

5.2.3.3 サイレントインストール結果の確認

サイレントインストール用のコマンドの復帰値を確認してください。なお、必要に応じて、インストールログファイルを確認してください。ただし、サイレントインストール用のコマンドの復帰値が3または9の場合、インストールログファイルは作成されません。コマンドの復帰値の説明は、「E.3 サイレントインストール(AdvancedCopy Managerエージェント)の復帰値」を参照してください。

インストール結果は、インストールログファイルでも確認できます。
インストールログファイルを開き、[ResponseResult]セクションの"ResultCode"を参照してください。"ResultCode"には、サイレントインストール用のコマンドの復帰値が書き込まれています。
引き続き、「6.2 AdvancedCopy Managerエージェントのセットアップ」を参照して、AdvancedCopy Managerエージェントをセットアップしてください。