リソースの制限値として、以下を変更できます。リソースの制限値の変更は、インフラ管理者が行います。
他のサブシステムと比較したCPU時間の相対的配分
物理メモリ使用量の最大値
Red Hat Enterprise Linux 6の場合
注意
Red Hat Enterprise Linux 6の場合、リソースの制限値の変更後、OSの再起動が必要になります。そのため、リソースの制限値の見直しや変更については、よく検討した上で、計画的に実施するようにしてください。
ジョブスケジューラデーモンとジョブ実行制御デーモンを停止します。
以下は、サブシステム番号0のジョブスケジューラデーモンとジョブ実行制御デーモンを停止する場合の例になります。
# /bin/sh /opt/FJSVJOBSC/etc/rc0.d/K00JOBSCH -sys 0 # /bin/sh /etc/opt/FJSVMJS/etc/rc0.d/K00MJS -sys 0 |
/etc/cgconfig.confファイルを修正して、リソースの制限値を変更します。
/etc/cgconfig.confファイルで、サブシステムに対応するcgroupの以下の値を変更します。なお、サブシステムに対応するcgroup名は、/var/opt/FJSVJMCMN/etc/cgnamen.txtの1行目を参照して確認できます。
CPU時間の相対的配分を変更する場合は、cpu.sharesの値を変更します。
物理メモリ使用量の最大値を変更する場合は、memory.limit_in_bytesの値を変更します。
以下は、サブシステム番号0(cgroup名が“swomgr/subsys0”)に対して、CPU時間の相対的配分を2000、物理メモリ使用量の最大値の上限値を6Gに変更する場合の例になります。
group swomgr/subsys0 { cpu { cpu.shares = 2000; } memory { memory.limit_in_bytes = 6G; } (中略) }
OSを再起動します。
OSの起動と同時にSystemwalkerのデーモンが自動的に起動するのを抑止している場合には、手動にてジョブスケジューラデーモンとジョブ実行制御デーモンを起動します。
以下は、サブシステム番号0のジョブスケジューラデーモンとジョブ実行制御デーモンを起動する場合の例になります。
# /bin/sh /etc/opt/FJSVMJS/etc/rc3.d/S99MJS -sys 0 # /bin/sh /opt/FJSVJOBSC/etc/rc3.d/S99JOBSCH -sys 0 |
Red Hat Enterprise Linux 7の場合
ジョブスケジューラデーモンとジョブ実行制御デーモンを停止します。
以下は、サブシステム番号0のジョブスケジューラデーモンとジョブ実行制御デーモンを停止する場合の例になります。
# /bin/sh /opt/FJSVJOBSC/etc/rc0.d/K00JOBSCH -sys 0 # /bin/sh /etc/opt/FJSVMJS/etc/rc0.d/K00MJS -sys 0 |
systemctlコマンドでリソースの制限値を変更します。
CPU時間の相対的配分を変更する場合
対象サブシステムのcgroupに対して、CPUSharesの値を再設定して変更してください。変更した値は、すぐに反映されます。
以下は、サブシステム番号0(cgroup名が“system-swomgr-subsys0.slice”)に対して、CPU時間の相対的配分を2000に変更する場合の例になります。
# systemctl set-property system-swomgr-subsys0.slice CPUShares=2000 |
物理メモリ使用量の最大値を変更する場合
対象サブシステムのcgroupに対して、MemoryLimitの値を再設定して変更してください。
以下は、サブシステム番号0(cgroup名が“system-swomgr-subsys0.slice”)に対して、物理メモリ使用量の最大値を6Gに変更する場合の例になります。
# systemctl set-property system-swomgr-subsys0.slice MemoryLimit=6G |
なお、対象サブシステムのcgroup名については、以下のユニットファイルの“Slice=<cgroup名>”を参照して確認できます。
/etc/systemd/system/FJSVJOBSCn.service
/etc/systemd/system/FJSVMJSn.service
n:サブシステム番号
ジョブスケジューラデーモンとジョブ実行制御デーモンを起動します。
以下は、サブシステム番号0のジョブスケジューラデーモンとジョブ実行制御デーモンを起動する場合の例になります。
# /bin/sh /etc/opt/FJSVMJS/etc/rc3.d/S99MJS -sys 0 # /bin/sh /opt/FJSVJOBSC/etc/rc3.d/S99JOBSCH -sys 0 |