ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Operation Manager トラブルシューティングガイド
FUJITSU Software

2.2.6 ipc資源を回収できない【UNIX版】

ipc(Inter Process Communication)資源とは、複数のプロセスやスレッド間で情報を共有するために使われる、メッセージ、共有メモリ、セマフォなどのリソースを指します。

エラーメッセージ

UX: mpipcmgr: WARNING: When stopping, Systemwalker could not remove some IPC resources

UX: mpipcmgr: WARNING: Systemwalker could not remove the following IPC resource. (TYPE=%1, ID=%2, KEY=%3)

UX: mpipcmgr: WARNING: When stopping, Systemwalker Operation Manager could not remove some IPC resources.

UX: mpipcmgr: WARNING: Systemwalker Operation Manager could not remove the following IPC resource. (TYPE=%1, ID=%2, KEY=%3)

対象バージョンレベル

対処1

原因

ipc資源の回収ができなかった場合に発生します。

確認方法

ipc資源が回収できなかった場合に、以下の手順で、どの資源が回収されなかったのかを確認します。

  1. 以下のコマンドを実行し、ipc資源の状態を表示します。

    /opt/systemwalker/bin/mpipcso
  2. 実行結果を確認します。

    回収できなかったipc資源は、実行結果より、以下のメッセージの箇所に表示されます。

    • 10.1の場合

      Status of undeletion IPC from <stopping Systemwalker OperationMGR>
      T    ID    KEY    DATE    TIME    PID    CMD
    • 11.0の場合

      Status of undeletion IPC from <stopping Systemwalker Operation Manager>
      T    ID    KEY    DATE    TIME    PID    CMD
      • T:種別(m:共用メモリ、q:メッセージキュー、s:セマフォ)

      • ID:ID

      • KEY:キー

      • DATE:獲得日付

      • TIME:獲得時刻

      • PID:プロセスID

      • CMD:プロセス名

  3. システムのコマンド(ipcrm)を使用し、未回収のipc資源を回収します。

対処方法

対処例

例1

例2

例3

対処2

原因

クラスタシステムで発生した場合、クラスタシステムに登録したSystemwalker Operation Managerのデーモンを停止せずにデーモン停止コマンド(poperationmgr)を実行していませんか

クラスタシステムに登録したSystemwalker Operation Managerのデーモンを停止せずにデーモン停止コマンド(poperationmgr)を実行すると、エラーメッセージが通知されます。

対処方法

本原因の場合は対処は不要です。