V13.4.0で変更された機能について説明します。
Webブラウザから使用する場合
Webブラウザから使用する場合の設定や定義方法が刷新されました。また、セキュリティが強化されました。セキュリティについては、認証局で発行された電子証明書が必要になります。詳細は、“Systemwalker Operation Manager 解説書”の“関連ソフトウェア”を参照してください。
スタートアップアカウント/サービス起動アカウント
従来、インストール時に必須だった、スタートアップアカウントの作成が不要となりました。また、サービスを起動するときのサービス起動アカウントの指定が不要となりました。スタートアップアカウント/サービス起動アカウントが必要だった動作は、ローカルシステムアカウントを利用した動作に変更となります。これにより、以下の指定が変更となります。
createsubsystemコマンドのオプションに、サービスのログオンアカウント名を指定する必要がなくなりました。作成するサブシステムのサービスのログオンアカウントには、ローカルシステムアカウントが自動的に指定されます。
詳細については、“Systemwalker Operation Managerリファレンス集”の“createsubsystem.exe/sh サブシステム環境作成コマンド”を参照してください。
終了処理ジョブネットの登録先プロジェクトの条件が、ジョブスケジューラサービスのログオンアカウントに指定されているユーザーIDと同じ名前のプロジェクトから、プロジェクト名が“SYSTEM”のプロジェクトになりました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 運用ガイド”の“任意の時刻にシステムをシャットダウンする【Windows版】”を参照してください。
stemregserviceコマンドのオプションに、サービスのログオンアカウント名を指定する必要がなくなりました。登録するマスタスケジュール管理機能のクラスタ用サービスのログオンアカウントには、ローカルシステムアカウントが自動的に指定されます。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“stemregservice クラスタ用サービス登録コマンド【Windows版】”を参照してください。
スタートアップアカウントの指定が不要になったことにより、pwchangeo パスワード変更コマンドが不要となり、削除されました。
実行サーバ定義数の上限値
分散実行機能で提供しているホストグループに定義可能な実行サーバ数の上限が、10から100に変更されました。
Systemwalker Centric Managerから呼び出されるSystemwalker Operation Managerのクライアント
Systemwalker Centric Managerと連携してSystemwalker Operation Managerのウィンドウを直接表示させる場合、Systemwalker Centric ManagerおよびSystemwalker Operation Managerのバージョンによって、呼び出されるSystemwalker Operation Managerのクライアントが変更になりました。
呼び出し側のSystemwalker Centric Managerおよび呼び出されるSystemwalker Operation Managerの両方がV13.4.0以降のバージョンの場合、Webコンソールが呼び出されるようになります。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 解説書”の、“Systemwalker Centric Managerから呼び出されるSystemwalker Operation Managerのクライアント”を参照してください。
[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ-[起動日]/[カレンダ]/[運用期間]シート
[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ-[起動日]/[カレンダ]/[運用期間]シートが、以下のように変更されました。
ジョブネットの起動日の基準として選択できるのが、“起動日雛形”、“他ジョブネット”、“直接指定”の3種類になりました。これまで[起動日]シートの[基準情報]で選択していた“毎年”、“毎月”、“営業日”の指定は、[起動日]シート内で[直接指定]を選択し[編集]ボタンをクリックすることで表示される[起動日(直接指定)]ウィンドウ上で行うようになりました。
また、従来[カレンダ]および[運用期間]シートで設定していた項目を[起動日]シート上で設定するようになりました。
[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ-[カレンダ]シートは、削除されました。従来、[カレンダ]シート上で設定していた項目は、[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ-[起動日]シート上で、詳細設定表示の場合に設定できるようになりました。
[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ-[運用期間]シートは、削除されました。従来、[運用期間]シート上で設定していた項目は、[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ-[起動日]シート上で、詳細設定表示の場合に設定できるようになりました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 運用ガイド”および“Systemwalker Operation Manager オンラインヘルプ”を参照してください。
起動日設定方法の拡張
起動日の設定方法が、以下のとおり拡張されました。
起動日雛形の複数登録
ジョブネットの起動日情報を設定するにあたって、起動日雛形を4つまで登録できるようになりました。詳細については、“Systemwalker Operation Manager 運用ガイド”を参照してください。
起動日シフト処理の拡張
ジョブネットの起動日のシフト処理において基準日が休日であった場合、基準日を休日とみなすか、稼働日とみなすかを選択できるようになりました。詳細については、“Systemwalker Operation Manager オンラインヘルプ”を参照してください。
[起動日雛形情報]ウィンドウ
“毎年”“毎月”“営業日”基準から選択して設定できるようになりました。また、設定した起動日雛形情報を保存するための[保存]ボタンや[キャンセル]ボタン/[ヘルプ]ボタンが追加されました。詳細については、“Systemwalker Operation Manager 運用ガイド”および“Systemwalker Operation Manager オンラインヘルプ”を参照してください。
用語/表現
機能や使い方がイメージしやすくなるように、以下の用語/表現を変更しました。
V13.3.0までの用語/表現 | V13.4.0からの用語/表現 |
---|---|
データセンタ運用の信頼性向上 | データセンタのジョブ運用の信頼性向上 |
スケジュール分散 | マスタスケジュール管理 |
運用日管理スケジュール | 日ごとスケジュール管理 |
スケジュール情報の配付 | 日ごとスケジュールの配付 |
デザイアドステート | ジョブ/ジョブネットの遅延監視 |
ユーザ認証を行うクライアント画面において、以下の用語をSystemwalker共通の用語に変更しました。
V13.3.0までの用語 | V13.4.0からの用語 |
---|---|
ユーザ名 | ユーザーID |
ログオン | ログイン |
ログオフ | ログアウト |
Windowsクライアントのデザイン変更
Systemwalker Operation Manager Windowsクライアントのデザインが、Systemwalker共通のデザインに変更されました。
jobschprint -uコマンドの出力内容
Systemwalker共通ユーザー管理機能を有効にしている環境では、jobschprint -u コマンドの出力項目“User Name”の長さが、32バイトで出力されるようになりました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“jobschprint -uコマンド”を参照してください。
ACLマネージャの監査ログ出力の変更【UNIX版】
Itanium以外の64ビットアーキテクチャに対応したLinux上で、下表のとおりSystemwalker Operation ManagerがSystemwalker Centric Managerと混在する場合、ACLマネージャの監査ログは、2つのファイルに分けて出力されます。
Centric Manager | |||
---|---|---|---|
V13.4.0以降 | V13.4.0以降 | ||
Operation Manager | V13.2.0 ~ V13.3.0 | 問題なし | Centric ManagerとOperation Managerのインストール順番に関係なく、ACLマネージャの監査ログは、2つのファイルに分けて出力される |
V13.4.0以降 | 問題なし | Operation Managerよりも後にCentric Managerをインストールした場合に、ACLマネージャの監査ログは、2つのファイルに分けて出力される | |
V13.4.0以降 | Operation Managerよりも後にCentric Managerをインストールした場合に、ACLマネージャの監査ログは、2つのファイルに分けて出力される | 問題なし |
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 導入ガイド”の“監査ログ出力の定義”を参照してください。