V13.4.0で新しく追加された機能について説明します。
注意
新しいバージョンのクライアントから旧バージョンのサーバに接続した場合は、以下のことに注意してください。
サーバ側で提供されていない機能は使用できません。
Systemwalker Operation Manager Webコンソール
従来のWebブラウザから使用する場合の画面が、刷新されました。また、Systemwalker製品共通の通信基盤として提供されるWebサーバ機能と連携するため、従来のようなWebサーバやWebブラウザの複雑な設定なしで、WebブラウザからSystemwalker Operation Managerの監視・操作ができるようになります。
Systemwalker製品共通の通信基盤
Systemwalker製品共通の機能として通信基盤が追加されました。以下のSystemwalker製品を初回にインストールすれば、通信基盤が導入されます。
Systemwalker Operation Manager V13.4.0
Systemwalker IT Change Manager V14g
通信基盤として、Webサーバの機能が提供されます。そのため、従来実施していたWebサーバの設定やWebブラウザの設定が、一部を除いて不要になりました。
Systemwalker認証リポジトリによるユーザの一元管理
Systemwalker認証リポジトリを利用することにより、Systemwalker認証リポジトリに対応するSystemwalker製品のユーザ管理を一元化できるようになりました。ユーザ管理を一元化することにより、システム全体として、よりセキュアな運用が可能になるとともに、システム管理者の管理負荷を軽減します。また、Systemwalker認証リポジトリ上のユーザを利用したシングル・サインオンが可能であり、運用担当者は一度のログインで複数のSystemwalker製品をセキュアに利用できるようになります。詳細については、“Systemwalker Operation Manager 導入ガイド”を参照してください。
複数の親ジョブネットへの同一ジョブネットの登録
同一のジョブネット(リンクジョブネット)を複数の親ジョブネットに登録することができるようになりました。また、複数の同一ジョブネット(リンクジョブネット)を1つの親ジョブネットに登録することもできます。詳細については、“Systemwalker Operation Manager 運用ガイド”の“ジョブネットの階層化について”を参照してください。
分散実行ジョブ/ネットワークジョブ/デマンドジョブの拡張
分散実行ジョブ/ネットワークジョブにおいて、以下ができるようになりました。
実行サーバの実行率平準化
分散実行機能において、運用に応じて従来のグループ間で、同一実行サーバに対するジョブの投入数を共有する方式としない方式を切り替えることができます。
複数のホストグループ定義において、同一名称の実行サーバが定義されている場合、ホストグループ間で同一実行サーバに対するジョブの投入数が共有されます。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 解説書”の“運用方法”を参照してください。
入出力ファイルの転送
実行サーバ上で動作するアプリケーションが必要とする入出力ファイルを、スケジュールサーバと実行サーバ間で自動的に転送します。
qsubコマンドを実行するユーザの環境変数に、転送するファイル名を設定します。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“qsub ジョブの投入コマンド”および“転送する入出力ファイルの指定方法”を参照してください。
環境変数指定
qsubコマンドのオプションに、“-env 環境変数設定ファイル名”が追加されました。ジョブに与える任意の環境変数を指定します。
指定した環境変数は、ネットワークジョブにおいても実行サーバに引き継がれ、実行サーバ上のジョブプロセスにおいて参照可能です。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“qsub ジョブの投入コマンド”を参照してください。
分散実行ジョブの投入の失敗通知
分散実行ジョブで、実行サーバへのジョブ投入ができない状態を検知した場合に、該当実行サーバはいったん分散対象から除外された上で、スケジュールサーバ上のSYSLOG/イベントログにその旨メッセージを出力して通知します。
スケジュールサーバ名通知
ネットワークジョブ/分散実行ジョブを実行した場合、実行サーバ上で実行するジョブに、スケジュールサーバのホスト名が通知されます。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 運用ガイド”の“ジョブの実行環境について”を参照してください。
ジョブ結果ファイルの保存選択
qsubコマンドのオプションに、“-no”が追加されました。ジョブを投入する際、ジョブ結果ファイル(標準出力ファイル/標準エラー出力ファイル)を生成しないようにできます。ジョブ結果ファイルが不要な場合に指定します。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“qsub ジョブの投入コマンド”を参照してください。
デマンドジョブ終了出口
デマンドジョブ終了出口をシステム内に配置することで、デマンドジョブの終了を確認することが可能となりました。
デマンドジョブ終了出口には、ジョブ名、ジョブ番号の他、ジョブの終了コードなどもパラメタとして渡りますので、デマンドジョブの異常などを検知することも可能です。
命名規約に従った実行可能なファイル(シェルスクリプトやプログラム)を作成して、指定するパス配下に配置することで、デマンドジョブ終了出口を使用することが可能となります。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“出口情報”を参照してください。
起動モード指定コマンド
起動モード指定コマンドが追加されました。
デーモン/サービス起動時、初期化モード、または継続モードのどちらで起動するか指定することが可能となります。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“mjsmdset 起動モード指定コマンド”を参照してください。
ジョブネット起動日のプレビュー表示
[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ-[起動日]シートで設定したジョブネットの起動日が、同画面上の[プレビュー]ボタンですぐに確認できるようになりました。詳細については、“Systemwalker Operation Manager 運用ガイド”および“Systemwalker Operation Manager オンラインヘルプ”を参照してください。
jobschdeftocsvコマンド/jobschcsvtodefコマンドの拡張
休日情報と起動日雛形情報について、CSVファイル形式と制御文形式が相互変換できるようになりました。
カレンダ休日情報の制御文形式出力コマンド
カレンダの休日情報を休日情報制御文の形式で出力するコマンドが追加されました。詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“jobschprint -rhコマンド”を参照してください。
起動日雛形情報の制御文形式出力コマンド
起動日雛形情報を起動日雛形制御文の形式で出力するコマンドが追加されました。詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“jobschprint -rspコマンド”を参照してください。
ジョブネットのメモ検索コマンド
jobschnetmemoコマンドで、ジョブネットのメモの内容を検索し、条件に一致するジョブネットを出力できるようになりました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“jobschnetmemoコマンド”を参照してください。