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Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド
Systemwalker

3.20 vCenterサーバの設定

以下の運用操作部品では、vCenterサーバにおいて仮想サーバの操作を行うため、VMware vSphere PowerCLI、および、Windows PowerShellを使用しています。必要な環境設定について説明します。

環境変数の設定

対象の運用操作部品を使用するために、環境変数の設定が必要です。
vCenterサーバのシステム環境変数PATHに、以下を追加してください。追加した環境変数を有効にするため、vCenterサーバの再起動を行ってください。

PowerShellの実行ポリシーの変更

Windows PowerShellのスクリプト実行ポリシーは、“RemoteSigned”に変更する必要があります。実行ポリシーの詳細は、Windows PowerShellのマニュアルを参照してください。
実行ポリシーを変更するためには、PowerShellを管理者として起動したあとで、以下のコマンドを実行してください。

Set-ExecutionPolicy RemoteSigned

64ビットアーキテクチャーの場合は、以下のPowerShellで実行してください。

vCenterサーバの環境

実行するPowerShell

管理サーバとvCenterサーバが同一のサーバの場合

x86版のPowerShell

管理サーバとvCenterサーバが異なるサーバの場合

vCenterサーバに32bit版のSystemwalker Runbook Automation エージェントをインストールしている場合

vCenterサーバに64bit版のSystemwalker Runbook Automationエージェントをインストールしている場合

64bit版のPowerShell

VMware vSphere PowerCLIのポート番号の設定

対象の運用操作部品は、VMware vSphere PowerCLIを利用してVMware vCenter Serverに操作依頼を行っています。VMware vSphere PowerCLIは、VMware vCenter ServerとHTTPS通信を行っています。このため、ファイアウォールでポート 443 (HTTPS)を有効にしてください。

認証書パス検証の設定

対象の運用操作部品は、VMware vSphere PowerCLIを利用してVMware vCenter Serverに操作依頼を行っています。
vCenterサーバのネットワーク環境が、インターネットに接続されていない環境の場合には、VMware vCenter Serverへの接続に時間がかかることがあります。以下の設定を行うことで回避できます。

  1. Windowsの[ファイル名を指定して実行]をクリックします。

  2. “gpedit.msc”と入力してグループポリシーエディタを開きます。

  3. [コンピュータの構成]- [Windows の設定]-[セキュリティの設定]-[公開キーのポリシー]をツリーで選択し、[証明書パス検証の設定]ポリシーのプロパティを開きます。

  4. [ネットワークの取得]タブで、以下を設定します

    • [これらのポリシーの設定を定義する]のチェックを“ON”に設定

    • [Microsoftルート証明書プログラムで証明書を自動更新する(推奨)]のチェックを“ON”に設定

    • [既定のパス検証取得累積タイムアウト(秒)]の値(推奨値“20”)を“1”に設定

注意

インターネットに接続された環境の場合、インターネットからデジタル署名の取得を行っている製品が、デジタル署名を取得できなくなる可能性があります。上記の設定は、vCenterサーバのネットワーク環境がインターネットに接続されていない環境でのみ行うようにしてください。