機能説明
監視対象となっているサーバの監視抑止を設定します。
Systemwalker Centric Managerなどの運用管理製品により監視を行っているサーバを指定し、監視抑止の設定の操作をします。
監視対象サーバのメンテナンス時や、計画的な停電に伴い一時的に停止するなど、監視対象サーバの監視抑止を設定する場合に使用します。
オプション
基本オプション
運用操作部品を実行する対象のホスト名またはIPアドレスです。
Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。
管理サーバで運用操作部品を実行する場合、以下を指定します。
IPv4の場合: “localhost”または“127.0.0.1”
IPv6の場合: “localhost”または“::1”
ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。
ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024文字です。1024文字より大きい場合、引数エラーとなります。
監視抑止の設定をするIPアドレスです。
Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、監視抑止の設定をするIPアドレスを指定します。
IPアドレスは複数指定できます。指定する順番は、deterrencehostnameに指定した監視抑止の設定をするホスト名と同じ順番にします。
本オプションおよびdeterrencehostnameオプションの両方を省略した場合、引数エラーとなります。
本オプションの入力を省略した場合、deterrencehostnameオプションを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
IPアドレスの個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。
指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。
監視抑止の設定をするホスト名です。
Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、監視抑止の設定をするホスト名を指定します。
ホスト名は複数指定できます。指定する順番は、deterrenceipaddressに指定した監視抑止の設定をするIPアドレスと同じ順番にします。
本オプションおよびdeterrenceipaddressオプションの両方を省略した場合、引数エラーとなります。
本オプションの入力を省略した場合、deterrenceipaddressオプションを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
ホスト名の個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。
指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。
拡張オプション
運用操作部品を実行する対象のホストのOS種別です。
Windows、Linux、Solarisを指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。
OS種別の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したOS種別の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
OS種別の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。
運用操作部品を実行する対象のホストへSSHを利用して接続するユーザー名です。
接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザー名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、接続ユーザー名は以下のようになり変更できません。このため、ユーザー名を指定しても無効になります。
業務サーバがWindowsの場合: システムユーザー
業務サーバがLinux、Solarisの場合: root
接続ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。
運用操作部品を実行する対象のホストへSSHを利用して接続するユーザーのパスワードです。
接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、パスワードを指定しても無効になります。
接続に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。
運用操作部品を実行する対象のホストでコマンドを実行するユーザー名です。
実行ユーザー名およびexecpasswordの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。CMDBに登録されていない場合は、接続ユーザー名で実行します。
hostnameに指定したホストがWindowsで、ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、システムユーザーで実行します。このため、ユーザー名を指定しても無効になります。
実行ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。
本運用操作部品ではexecpasswordの値を使用しません。execpasswordの値を指定した場合、無効となります。
本運用操作部品の連携対象となるイベント監視を行っている運用管理製品名を指定します。
Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、“CMGR”を指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。
本運用操作部品の連携対象はSystemwalker Centric Managerだけです。
運用管理製品名の指定を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。
指定できる運用管理製品名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。
本運用操作部品と連携するコマンドのインストールパスを指定します。
Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、mpmonsuspendコマンドのインストールディレクトリの絶対パス名を指定します。
mwtypeの設定により、本運用操作部品の連携対象である運用管理製品がSystemwalker Centric Managerである場合は、省略することができます。
本運用操作部品の連携対象はSystemwalker Centric Managerだけです。
指定できるインストールパスの上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。
運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。
300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。
(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600
指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。
運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。
運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。
起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。
(例) 起動リトライを2回行う場合:2
運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。
運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。
(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300
timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。
復帰値
アイコン | シンボル名 | 復帰値 | 意味 |
---|---|---|---|
成功 | 0 | 監視抑止の設定に成功しました。 | |
失敗 | 161 | 監視抑止の設定に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。 | |
187 | 運用操作部品による操作を実施する際、イベント監視サーバにネットワーク接続(SSH)時の認証に失敗しました。 または、運用操作部品による操作を実施する際に、業務サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。実行結果にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.22 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。 | ||
188 | RBAエージェントが導入されていないイベント監視サーバに対して運用操作部品による操作を実施中に、イベント監視サーバとのネットワーク通信(SSH)が切断しました。 | ||
189 | 運用操作部品による操作を実施する際、イベント監視サーバにネットワーク接続(SSH)できませんでした。 または、運用操作部品による操作を実施する際に、イベント監視サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。実行結果にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.22 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。 | ||
197 | オプションの指定に誤りがありました。もしくは、構成管理データベース(CMDB)の登録情報に問題があります。 | ||
200 | 監視抑止の設定が異常終了しました。 | ||
- | - | 201 | 運用操作部品の実行がタイムアウトしました。 |
202 | 運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。 | ||
203 | 運用操作部品の実行が失敗しました。管理サーバの環境に問題があります。 | ||
205 | 運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定に問題があります。 | ||
206 | 運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定に問題があります。 | ||
207 | 運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。 | ||
208 | 運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。 |
出力情報
変数 | 意味 |
---|---|
message | 監視抑止の設定に成功した場合、以下のメッセージを設定します。 The operation component was successful. 監視抑止の設定に失敗した場合、エラー内容を文字列として設定します。 |
returnCode | 復帰値を設定します。 |
注意事項
本運用操作部品は、hostnameに管理サーバ以外の情報を入力した場合、ファイル転送基盤またはSSHを利用して動作を実現しています。少なくともどちらか片方では通信可能となるように設定してください。各通信方法の注意事項については、“3.17 各通信方法の注意事項”を参照してください。
接続ユーザーと実行ユーザーが異なる場合、“3.17.7 接続ユーザーと実行ユーザーが異なる場合の注意事項”を参照してください。
各オプションには、半角カナ文字および以下の記号は使用しないでください。半角カナ文字および以下の記号を使用すると、運用操作部品の実行に失敗する場合があります。
“~”、“£”、“―”、“∥”、“¢”、“¬”、“ ̄”、“¥”、“〃”
本運用操作部品は、deterrenceipaddressおよび、deterrencehostnameの両方の値が必要です。どちらかの入力を省略する場合、省略した値は構成管理データベース(CMDB)に登録する必要があります。
監視抑止を設定したホストに対して、監視抑止設定を指示した場合、復帰値は正常となります。
複数指定したホストの1つが監視抑止の設定に失敗した場合、復帰値はエラーとなります。
Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合、連携可能なバージョンレベルはV13.0.0以降です。また、mpmonsuspendコマンドによりサーバの監視抑止の設定を実行しています。コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
復帰値の確認は、Webコンソールで行います。詳細については、“Systemwalker Runbook Automation 運用ガイド”の“運用操作部品の実行状況・実行結果を確認する”を参照してください。
201~208の復帰値が出力された場合は自動運用プロセスが中止状態またはエラー状態となり、以下の場所にエラーメッセージが出力されます。
管理サーバのイベントログ(管理サーバがWindows(R)の場合)
管理サーバのシスログ(管理サーバがLinuxの場合)
BPMNのカスタムメッセージ
上記いずれかの場所でメッセージを確認し、適切な対処を実施してください。メッセージの詳細については、“Systemwalker Runbook Automation メッセージ集”を参照してください。