接続ユーザーと実行ユーザーが異なる場合、sudoコマンドを利用しています。Systemwalker Runbook Automationからsudoコマンドを実行可能にするため、業務サーバで以下の設定が必要です。
業務サーバにログインします。
管理者権限を持つユーザー(root)になります。
sudoの設定ファイルを編集します。
# visudo
接続ユーザーに対して、以下の設定を行うように編集します。
tty端末でなくても実行可能
パスワード入力を省略しても実行可能
環境変数LANGを実行ユーザーに引き継ぐ
[例1] 接続ユーザー“user1”が、tty端末でなくても実行可能とする例を示します。
Defaults:user1 !requiretty
[例2] 接続ユーザー“user1”が、パスワード入力を省略しても実行可能とする例を示します。
user1 ALL=(ALL) NOPASSWD:ALL # user1のパスワード入力を省略
[例3] 接続ユーザー“user1”が、実行ユーザーに環境変数LANGの値を引き継ぐ設定の例を示します。
“Defaults:user1 env_keep”パラメーターにLANGが含まれていれば、環境変数LANGが実行ユーザーに引き継ぐ設定になっています。
Defaults:user1 env_keep = "COLORS DISPLAY HOSTNAME HISTSIZE INPUTRC KDEDIR \ LS_COLORS MAIL PS1 PS2 QTDIR USERNAME \ LANG LC_ADDRESS LC_CTYPE LC_COLLATE LC_IDENTIFICATION \ LC_MEASUREMENT LC_MESSAGES LC_MONETARY LC_NAME LC_NUMERIC \ LC_PAPER LC_TELEPHONE LC_TIME LC_ALL LANGUAGE LINGUAS \ _XKB_CHARSET XAUTHORITY"
上記の設定は、Systemwalker Runbook Automationの実行以外にも影響するため、設定の際は注意してください。
業務サーバがWindows、Solarisの場合、sudoコマンドが存在しないため、接続ユーザーと実行ユーザーが異なる場合はエラーとなります。そのため、業務サーバがWindows、Solarisの場合は接続ユーザーと実行ユーザーに同じユーザーを指定してください。