機能説明
エージェントに更新要求を出し、CMDBで管理している実態レコードの更新を行います。更新種類は全更新と差分更新の2種類があります。全更新は、これまで収集した情報に関係なく新たに収集を行います。差分更新は、前回収集した情報からの差分を収集します。
全更新を行うと削除された実態レコードが反映されない(CMDB上に実態レコードが残る)ことがありますので、全更新は以下の場合に実施してください。
CMDBを再作成するとき
構成管理画面から構成アイテムを誤って削除したとき
本コマンドは、マネージャと連携サーバの両方で実行することができます。
記述形式
【Windows】
cmdbrefresh.exe [-a] -q [server=ホスト名 | type=エージェント種別] |
【Linux】
cmdbrefresh.sh [-a] -q [server=ホスト名 | type=エージェント種別] |
オプション
すべての実態レコードを更新します(全更新)。本オプションを省略した場合、差分更新となります。通常は本オプションを省略し、差分更新を行ってください。
マネージャ上で本コマンドを実行する場合に、更新の対象となる連携サーバのホスト名を指定します。エージェントのインストール時に、CMDBエージェントで使用するホスト名に入力した値を指定してください。
本オプションを省略した場合、マネージャが認識しているすべての連携サーバが更新の対象になります。
エージェント上で本コマンドを実行する場合に、更新の対象となるエージェントの種別を指定します。指定可能なエージェント種別を以下に示します。セットアップされているエージェント種別を指定してください。本オプションを省略した場合、セットアップされているすべてのエージェントが更新の対象になります。
AGT_CENTINV
Systemwalker Centric Managerのインベントリ情報を収集するエージェント。
AGT_CENTREP
Systemwalker Centric Managerのノード情報を収集するエージェント。
AGT_INV
業務サーバのITリソース情報を自動収集するエージェント。
AGT_ADSC
ノードを自動検出しノード情報を収集するエージェント
オプションの組み合わせ
組み合わせ可能なオプションは、以下に示すとおりマネージャと連携サーバで異なります。
管理サーバ
cmdbrefresh.[exe|sh] -q
cmdbrefresh.[exe|sh] -q server=ホスト名
cmdbrefresh.[exe|sh] -q type=エージェント種別
cmdbrefresh.[exe|sh] -a -q
cmdbrefresh.[exe|sh] -a -q server=ホスト名
cmdbrefresh.[exe|sh] -a -q type=エージェント種別
連携サーバ
cmdbrefresh.[exe|sh] -q
cmdbrefresh.[exe|sh] -q type=エージェント種別
cmdbrefresh.[exe|sh] -a -q
cmdbrefresh.[exe|sh] -a -q type=エージェント種別
また、マネージャ上で本コマンドを実行する場合、“server=ホスト名”で指定することができるエージェントは、少なくとも1回は収集した情報をマネージャに通知した実績のあるエージェントです。これは、最初の情報通知で、マネージャがエージェントの存在を認識することができるためです。
復帰値
正常終了
異常終了
コマンド格納場所
管理サーバ
【Windows】
[Systemwalker Runbook Automation管理サーバのインストールディレクトリ]\CMDB\FJSVcmdbm\bin |
【Linux】
/opt/FJSVcmdbm/bin |
連携サーバ
【Windows】
%SWCMDB_INSTALL_PATH%\FJSVcmdba\bin ※環境変数“%SWCMDB_INSTALL_PATH%”には、Systemwalker Runbook Automationのエージェントに含まれるCMDBエージェントのインストール先が設定されます。 |
【Linux】
/opt/FJSVcmdba/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。ご利用OSがWindows Server 2008以降の場合は、管理者として実行してください。
管理サーバおよび連携サーバで実行可能です。
【Linux】
システム管理者(スーパーユーザー)の権限が必要です。
管理サーバおよび連携サーバで実行可能です。
注意事項
本コマンドと対象サーバの更新処理は非同期で行われます。そのため、コマンド復帰後もエージェント側で更新処理を実行していることがあります。更新処理の完了は、エージェント側のイベントログおよびシスログのメッセージで確認してください。