ワークフローアプリケーションプロジェクトでは、デフォルトで以下のフォルダ構造が作成されます。
図3.3 ワークフローアプリケーションプロジェクトのフォルダ構造
デフォルトのフォルダ構造には、ワークフローアプリケーションプロジェクトの管理に必要なすべてのものが含まれています。
ワークフローアプリケーションプロジェクトのフォルダには、以下のコンポーネントが格納されます。
Process Definitions:このフォルダには、アプリケーションのプロセス定義を保存します。
web:このフォルダには、Webコンソールから使用できるすべての資材を保存します。このフォルダに置かれたファイルは、Webに公開されます。たとえば、ワークフローアプリケーションプロジェクトのプロセス定義に関連付けられたすべてのQuickForm、すべてのヘルプページなどをこのフォルダに保存します。[web]フォルダの下にフォルダを作成し、画像やスタイルなどのサブフォルダを追加して、webに公開できます。
dms:このフォルダには、ワークフローアプリケーションプロジェクトの一部であるアタッチメントなどを保存します。このために、必要に応じて追加のフォルダを作成できる定義済みの[Attachments]フォルダがあります。
[dms]フォルダは、アプリケーションのインストール時に、他のサブフォルダと一緒に管理サーバの対応するフォルダにコピーされます。[dms]フォルダの下に追加のフォルダを作成できます。
Application Classes:アプリケーションで使用されるクラスファイルとjarファイルを保存します。このファイルは、[engine]サブフォルダに保存します。
Simulation:アプリケーションのシミュレーションシナリオを保存します。このフォルダには、シナリオファイル(プロセスシミュレーションのパラメーターに関する情報を提供)とシミュレーション結果ファイル(シミュレーションの結果に関する情報を提供)が格納されます。シナリオファイルとシミュレーション結果ファイルのどちらも、ファイル拡張子は.ssrです。プロセスのシミュレーションの詳細については、“12.3 シミュレーションのシナリオを実行”を参照してください。
Calendar:アプリケーションのカレンダー(.cal)ファイルを保存します。ビジネスカレンダーの詳細については、“6.22.4 ビジネスカレンダーの作成”を参照してください。
Resources:アプリケーションのリソースを保存します。アプリケーションのリソースについては、“3.1.6 リソースの操作”を参照してください。アプリケーションのリソースには、以下があります。
FTPエージェントファイル
HTTPエージェントファイル
カスタム構成ファイル
Javaエージェントファイル
ファイルリスナファイル
Rules:Rulesフォルダには、ルールセットを作成することができます。ルールセットには、決定ルール表ファイルを保存します。詳細は、“第10章 決定ルール表”を参照してください。
Documents:Documentsフォルダには、プロセス定義のドキュメントを保存します。プロセス定義のドキュメントについては、“4.8 プロセスレポートの使用”を参照してください。
Analytics:Analytics機能のフォルダです。Systemwalker Runbook Automation StudioではAnalytics機能を使用しません。
上のサンプルの経費申請プロジェクトは、アプリケーションのルートフォルダです。アプリケーションのすべてのコンポーネントは、このフォルダに格納されます。このフォルダの内容を1つのファイルに圧縮すると、マシン間でのアプリケーションの移動に使用できます。
ワークフローアプリケーションプロジェクトのすべてのコンポーネントの概要については、“付録B プロジェクトコンポーネント”を参照してください。