以下のバージョン・レベルからアップグレードを行う場合には、アップグレード後のSystemwalker Runbook Automationに必要なユーザー情報を、現在使用している認証基盤に登録します。
注意
本手順は、以下のバージョン・レベルからアップグレードを行う場合にのみ実施します。
Systemwalker Runbook Automation V14g V14.1.0
本手順では、アップグレード後のSystemwalker Runbook Automationに必要なユーザー情報を、現在使用している認証基盤に登録します。
ユーザーの登録方法の詳細については、“Systemwalker Runbook Automation 導入ガイド”を参照してください。
Interstageディレクトリサービスを利用している場合(サンプルのLDIFファイルを利用する場合)
Interstageディレクトリサービスを利用している場合(新規にLDIFファイルを作成して登録する場合)
ActiveDirectoryを利用している場合
OpenLDAPを利用している場合
サンプルとなるLDIFファイルを以下に格納しています。
【Windows】
[DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\ldif\swrba_sample_swrbasch.ldif |
【Linux】
[DVD-ROMのマウントポイント]/tool/inst/ldif/swrba_sample_swrbasch.ldif |
本サンプルは、以下に示すLDAP構成を前提としたサンプルとなっています。
運用を行うLDAP環境にあわせてファイルを編集してください。また、パスワードについては必ず変更してください。
公開ディレクトリ | ou=interstage,o=fujitsu,dc=com |
ユーザーを格納する組織単位 | ou=User |
グループを格納する組織単位 | ou=Group |
スケジュール起動用のユーザー | swrbasch |
スケジュール起動用のユーザーパスワード | systemwalker#2 |
LDIFファイルに記載されている内容の詳細な説明については“【Interstageディレクトリサービスを利用している場合(新規にLDIFファイルを作成する場合)】”を参照してください。
ldapmodifyコマンドを利用して、LDIFファイルの定義情報をLDAPに登録します。
【Windows】
ldapmodify -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:<ポート番号> -D "<管理者用DN>" -w <管理者用DNのパスワード> -a -f <編集したLDIFファイル名> |
【Linux】
/opt/FJSVirepc/bin/ldapmodify -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:<ポート番号> -D "<管理者用DN>" -w <管理者用DNのパスワード> -a -f <編集したLDIFファイル名> |
参考
Interstageディレクトリサービスのホスト名: hostname
ポート番号: 389
管理者用DN: cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
管理者用DNのパスワード: password
編集したLDIFファイル名: rbauser.ldif
【Windows】
ldapmodify -H ldap://hostname:389 -D "cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -w password -a -f rbauser.ldif |
【Linux】
/opt/FJSVirepc/bin/ldapmodify -H ldap://hostname:389 -D "cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -w password -a -f rbauser.ldif |
ldapmodifyコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。
実際の環境に合わせて置き換える文字列として、以下を使用して説明します。
置換対象の文字列 | 置換後の設定値 |
---|---|
%DOMAIN% | 公開ディレクトリ (例) ou=interstage,o=fujitsu,dc=com |
%USER% | 組織単位(OU)“User”(名前を変更した場合は、変更した名前の組織単位(OU)) (例) User |
%GROUP% | 組織単位(OU)“Group”(名前を変更した場合は、変更した名前の組織単位(OU)) (例) Group |
Systemwalker Runbook Automationがスケジュールに従って自動運用プロセスを起動するために必要なユーザーを登録します。ここでは、以下のユーザー名およびパスワードを例に説明します。ユーザー名は推奨値ですが任意に変更が可能です。パスワードは任意のパスワードに変更してください。なお、ここで設定した値はインストール準備コマンド実行時にパラメーター入力ファイルに指定します。
ユーザー名 | パスワード |
---|---|
swrbasch | systemwalker#2 |
以下の設定例に従って、ユーザーを登録するためのLDIFファイルを作成し、ldapmodifyコマンドを利用してLDAPへの登録を行います。
dn: uid=swrbasch,ou=%USER%,%DOMAIN% changetype: add objectClass: inetOrgPerson objectClass: organizationalPerson objectClass: person objectClass: top objectClass: ssoUser cn: swrbasch sn: swrbasch givenName: swrbasch userPassword: systemwalker#2 uid: swrbasch dn: cn=AdminRole,ou=%GROUP%,%DOMAIN% changetype: modify member: uid=swrbasch,ou=%USER%,%DOMAIN% dn: cn=IflowUsers,ou=%GROUP%,%DOMAIN% changetype: modify member: uid=swrbasch,ou=%USER%,%DOMAIN% |
注意
[userPassword]に指定するパスワード(上記の設定例では“systemwalker#2”)の後ろに空白が記述されている場合、空白までを含んだ文字列がパスワードとして登録されます。
以下の表に示すユーザーをActive Directoryに登録します。
姓 | 名 | イニシャル | ユーザーログオン名 | パスワード | パスワード入力画面におけるチェックの有無(注1) | 所属する グループ | 説明 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
swrbasch (注2) | 空欄 | 空欄 | swrbasch (注2) | systemwalker#2 (注3) | ×:ユーザーは次回ログオン時にパスワード変更が必要 | AdminRole IflowUsers | スケジュール起動用のユーザー |
注1)
○:チェックをつける。
△:チェックの有無は任意。
×:チェックをはずす。
注2)
推奨ユーザー名ですが任意に指定することも可能です。
注3)
Systemwalker#2は、初期値です。任意のパスワードに変更してご利用ください。
ユーザーの登録は以下の手順で行います。
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[Active Directory ユーザーとコンピュータ]を起動します。
組織単位(OU)“User”(“組織単位(OU)の作成”で名前を変更した場合は、変更した名前の組織単位(OU))を右クリックし、[新規作成]-[ユーザー]を選択します。
[新しいオブジェクト - ユーザー]画面が表示されます。
上の表に示す通りに“姓”、“名”、“イニシャル”、“ユーザーログオン名”を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。
パスワード入力画面が表示されます。
上の表に示す通りにパスワードとチェックボックスを設定し、[次へ]ボタンをクリックします。
内容確認画面が表示されます。
間違いがなければ[OK]ボタンをクリックします。
登録されたユーザーを右クリックし、プロパティ画面を開きます。
[所属するグループ]タブを選択し、[追加]ボタンをクリックします。
“選択するオブジェクト名を入力してください”のテキストボックスに、上の表に示す所属するグループの名前を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
プロパティ画面の[OK]ボタンをクリックします。
実際の環境に合わせて置き換える文字列として、以下を使用して説明します。
置換対象の文字列 | 置換後の設定値 |
---|---|
%DOMAIN% | 公開ディレクトリ (例) ou=interstage,o=fujitsu,dc=com |
%USER% | 組織単位(OU)“User”(名前を変更した場合は、変更した名前の組織単位(OU)) (例) User |
%GROUP% | 組織単位(OU)“Group”(名前を変更した場合は、変更した名前の組織単位(OU)) (例) Group |
Systemwalker Runbook Automationがスケジュールに従って自動運用プロセスを起動するために必要なユーザーを登録します。ここでは、以下のユーザー名およびパスワードを例に説明します。ユーザー名は推奨値ですが任意に変更が可能です。パスワードは任意のパスワードに変更してください。なお、ここで設定した値はインストール準備コマンド実行時にパラメーター入力ファイルに指定します。
ユーザー名 | パスワード |
---|---|
swrbasch | systemwalker#2 |
以下の設定例に従って、ユーザーを登録するためのLDIFファイルを作成し、ldapaddコマンドを利用してLDAPへの登録を行います。
dn: uid=swrbasch,ou=%USER%,%DOMAIN% dn: cn=AdminRole,ou=%GROUP%,%DOMAIN% changetype: modify member: uid=swrbasch,ou=%USER%,%DOMAIN% dn: cn=IflowUsers,ou=%GROUP%,%DOMAIN% changetype: modify member: uid=swrbasch,ou=%USER%,%DOMAIN% |
注意
[userPassword]に指定するパスワード(上記の設定例では“systemwalker#2”)の後ろに空白が記述されている場合、空白までを含んだ文字列がパスワードとして登録されます。