ETERNUS SF XL-DATA/MV 使用手引書
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付録D 統計情報

D.1 グローバルサーバ側が出力する統計情報

グローバルサーバでは、統計情報をSMFレコードに出力します。
XLデータムーバが出力する統計情報にXLデータムーバが出力するSMFレコードの形式について説明します。
また、フィールドの説明にSMFが出力するSMFレコードのうち、XLデータムーバ固有情報について説明します。
共通の情報については、“OSIV/MSP SMF説明書 AFII V10用”または“OSIV/XSP SMF説明書 AFII V10用”を参照してください。
なお、OS/390システムの場合は、統計情報は出力されません。

XLデータムーバが出力する統計情報

◆SMFレコード106の構造

共通部

エントリ情報部
(情報部の長さ、個数、当レコード内でのオフセット位置を示す)
情報部

◆共通部およびエントリ情報部の内容

SMFレコードの各フィールドを以下のように記述しています。

d(h) - 長さ - タイプ
フィールド説明 / No.
(フィールド値)
d レコードの先頭からの位置(10進数)
h レコードの先頭からの位置(16進数)
長さ 各フィールドの長さ(10進数)
タイプレコードのデータ形式
B(Binary)2進数
E(EBCDIC)文字列
PD(Packed Decimal)パック10進数値
フィールド説明フィールド項目の概要
No.フィールドの説明の項番
フィールド値フィールド固定値・形式

[MSPシステムの場合]

図

[XSPシステムの場合]

図

◆情報部の内容

[MSP、XSPシステム共通]

図

フィールドの説明

No.項目形式意味
1
サブレコード
タイプ
Binary レコード種別として以下のコードを通知します。
  X'0000' : XLデータムーバサブシステム
  X'0001' : 転送バッチユーティリティ
2
ジョブ名EBCDIC XLデータムーバサブシステム/転送バッチユーティリティのジョブ名を通知します。
ジョブ名は左詰めで格納し余りは空白を詰めます。
3
データ転送
開始時刻
Binary データ転送を開始した時刻を以下の形式で通知します。データ転送開始時刻は4バイトの16進数で通知します。
図
4
データ転送
開始日付
Packed
Decimal
データ転送を開始した日付を以下の形式で通知します。データ転送開始日付は4バイトの16進数で通知します。

[MSPの場合]
図
[XSPの場合]
図
5
データ転送
終了時刻
Binary データ転送が終了した時刻です。形式はデータ転送開始時刻と同じです。
6
データ転送
終了日付
Packed
Decimal
データ転送が終了した日付です。形式はデータ転送開始日付と同じです。
7
完了コードBinary データ転送処理の完了コードを通知します。完了コードは2バイトの16進数で通知します。
8
転送処理種別Binary データ転送処理の処理種別を以下のコードで通知します。
  X'0001' : データ送信
  X'0002' : データ受信
自システムを基準とした転送方向であり、クライアントシステム側が「データ送信」の場合、サーバシステム側では「データ受信」となります。
9
データ転送量Binary 転送が完了したデータ量です。単位はバイトです。データ転送量は8バイトの16進数で通知します。
10
装置種別Binary データ転送用ボリュームの装置情報の種別を以下のコードで通知します。

[MSPの場合]
  X'00' : ボリューム通し番号
  X'01' : 装置番号

[XSPの場合]
  X'00' : ボリューム通し番号
  X'02' : 装置名
11
区画番号Binary データ転送に使用した区画の番号です。区画番号は1バイトの16進数で00〜0Fの値を通知します。
12
装置情報EBCDIC データ転送用ボリュームのボリューム通し番号、装置番号、装置名のどれかを通知します。
装置情報は左詰めで格納し余りは空白を詰めます。
13
利用者識別子EBCDIC XLデータムーバサブシステムでは転送コマンド実行時に指定したサーバ側のユーザ名(MFTF_USERの指定値)、転送バッチユーティリティではジョブ実行時のユーザ名(例えば、JOB文のUSERパラメタの指定値)を通知します。
利用者識別子は左詰めで格納し余りは空白を詰めます。
14
クライアント側
ファイル名
EBCDIC 以下のファイル名を通知します。クライアント側ファイル名は左詰めで格納し余りは空白を詰めます。なお、クライアント側ファイル名は、最大256文字で257文字以上の場合はファイル名の先頭120文字の次にピリオドを3文字(...)付加した後、ファイル名の後ろ133文字を通知します。

[XLデータムーバサブシステムの場合]

    データ転送時に使用したクライアント側のファイル名。
    クライアント側が転送コマンドmftfsend(データ送信依頼)で、標準入力を使用する(-fオプション未指定)場合には、本項目には「stdin」を通知します。
    また、転送コマンドmftfrecv(データ受信依頼)で、標準出力を使用する(-tオプション未指定)場合には、本項目には「stdout」を通知します。

[転送バッチユーティリティの場合]   

    ジョブ制御文(SENDIN/RCVOUT)に指定したファイル名

15
サーバ側
ファイル名
EBCDIC 以下のファイル名を通知します。サーバ側ファイル名は左詰めで格納し余りは空白を詰めます。なお、サーバ側ファイル名は、最大256文字で257文字以上の場合はファイル名の先頭120文字の次にピリオドを3文字(...)付加した後、ファイル名の後ろ133文字を通知します。

[XLデータムーバサブシステムの場合]
  データ転送時に使用したサーバ側のファイル名

[転送バッチユーティリティの場合]
  SYSIN制御文に指定したファイル名

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