GLSの仮想NIC方式の設定を行った後に、以下の手順でWeb-Based Admin Viewを設定します。
Web-Based Admin Viewの停止
"6.1 停止"を参照し、すべての管理サーバおよび監視ノードのWeb-Based Admin Viewを停止します。
IPアドレスの設定
GLSの仮想IPアドレスを設定する管理サーバおよび監視ノードで以下のコマンドを実行します。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam mip <mip>
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam httpip <httpip>
<mip>は、mipです。仮想IPアドレスを設定します。
<httpip>は、httpipです。仮想IPアドレスを設定します。
管理サーバの変更
変更した監視ノードがクラスタ管理サーバの場合には、すべての管理サーバおよび監視ノードで管理サーバの設定を変更します。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam primary-server <プライマリ管理サーバのIPアドレス>
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam secondary-server <セカンダリ管理サーバのIPアドレス>
参照先で、<プライマリ管理サーバのIPアドレス>および<セカンダリ管理サーバのIPアドレス>で示されるIPアドレスには、それぞれの管理サーバのmipを設定してください。
Web-Based Admin Viewの再起動
"6.2 再起動"を参照し、すべての管理サーバおよび監視ノードのWeb-Based Admin Viewを再起動します。
注意
プライマリ管理サーバ、セカンダリ管理サーバ、およびhttpipに設定できるのは、IPアドレスのみです。
仮想NIC方式では、異常が発生してから切り替えるまでに1秒~300秒(デフォルト:1~17秒)の時間を要しますので、この間にクライアントと管理サーバ間の接続が切れることがあります。
この場合は、使用しているブラウザを一旦終了し、切替え完了後に再度管理サーバに接続するか、または、0007のメッセージが表示されている場合は、そのメッセージに<はい>で応答することで、接続可能な管理サーバに接続することができます。
Web-Based Admin Viewの動作環境設定で、クライアントと管理サーバ間の接続を監視する時間(デフォルト:10秒)を長くすると、NIC切替えの間にクライアントと管理サーバ間の接続が切れ難くなります。その反面、ノードの停止やパニック発生時のセッションのダウン検出が遅延してしまいます。これらをふまえて、クライアントと管理サーバ間の接続を監視する間隔(クライアント・管理サーバ間接続監視時間)を変更してください。
クライアント・管理サーバ間接続監視時間には、NICに異常が発生してから切り替わるまでの時間を上回る値(1~300秒)を設定してください。
クライアント・管理サーバ間接続監視時間の設定については、"第4章 動作環境設定"を参照してください。動作環境設定の画面では、最大60秒までの設定しかできませんが、wvSetparamコマンドを使用すると60秒以上の値を設定できます。
◆任意のクライアント・管理サーバ間接続監視時間を設定する手順
Web-Based Admin View を停止します。
すべての管理サーバで、Web-Based Admin Viewを停止してください。
# /etc/init.d/fjsvwvcnf stop
# /etc/init.d/fjsvwvbs stop
クライアント・管理サーバ間接続監視時間を設定します。
例を参考にして、以下のコマンドをすべての管理サーバで実行してください。
例:クライアント・管理サーバ間接続監視時間を100秒に変更する場合
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam keep-time 100
Web-Based Admin Viewを起動します。
すべての管理サーバでWeb-Based Admin Viewを起動してください。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvCntl restart
# /etc/init.d/fjsvwvcnf start
■セカンダリ管理サーバを動的に運用する場合
GLSの仮想NIC方式を使用してWeb-Based Admin Viewが使用するネットワークインタフェースを二重化した環境で、セカンダリ管理サーバを動的に運用することができます。
セカンダリ管理サーバを動的に運用するための設定については、"7.4 セカンダリ管理サーバの運用変更"を参照してください。