CIP構成は、“1.1 CF、CIP、およびCIMの構成設定”で説明した構成設定により作成され、クラスタの各ノード上で/etc/cip.cfに格納されます。また、このファイルは手動で編集する場合もあります。
CIP構成定義ファイルのエントリは以下のフォーマットです。
cfname CIP_Interface_Info [ CIP_Interface_Info ... ] [IPv6]
cfname は、どのノードの構成情報であるかを示しています。
CIP_Interface_Info は、1 つのCIP インタフェースを構成するための情報を 示します。
通常、cip.cf構成定義ファイルには、クラスタ内のすべてのノード上にあるすべてのCIPインタフェースの構成情報が格納されています。
IPv4の場合、CIP_Interface_Info は以下の形式で指定します。
IPv4-Address[:Option[:Option...]]
コロンの前後も含め、空白を入れずに指定します。
IPv4-Addressは、インターネット標準のドットで区切られた形式、またはホスト名で指定します。ホスト名で指定する場合は、/etc/hosts で定義されている必要があります。
IP アドレスの後に、追加のオプションも指定できます。これらのオプションは構成コマンドifconfigに渡されます。各オプションは、コロン (:) でIP アドレスおよび他のオプションと区切ります。
IPv6の場合、CIP_Interface_Info は以下の形式で指定します。
Hostname:"["IPv6-Address/prefix_length"]"
コロン、スラッシュの前後、各括弧“[”、“]”の内側を含め、すべて空白を入れずに指定します。
Hostnameは、cipアドレスを指定するホスト名を記載します。
IPv6-Addressとprefix_lengthは、インターネット標準のコロン区切り 16 進形式で表現されたIPv6アドレスとそのプレフィックス長を指定します。
IPv6アドレスを使用する場合は、行末に“IPv6”を指定します。
たとえば、“1.1.4 クラスタの作成例”で実行したCIP構成設定により、以下のCIP構成定義ファイルが作成されます。
fuji2 fuji2RMS:netmask:255.255.255.0 fuji3 fuji3RMS:netmask:255.255.255.0
この例にはありませんが、CIP構文では、1つのノードに対して複数のCIPインタフェースを1行で定義できます。cip.cfファイルの詳細については、“PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>”の cip.cf(4) を参照してください。
cip.cfファイルを手動で変更する場合は、すべてのノード上にファイルが存在していて、すべてのノードがファイル内で指定されていることを確認してください。クラスタ内のすべてのノードに対して変更したファイルをコピーしてください。CIP構成定義ファイルに対する変更は、CIPを停止して再起動するまで有効になりません。CIPを停止する場合は、CIPを使用するすべてのアプリケーションを停止したうえで、CFを停止してください。
CFの停止方法、および起動方法については、“4.7 CFの起動と停止”を参照してください。